ガンズ・ブレイド・バトルロイヤルfouペイントブレッド開催
マサキのクラスメイトユナ・フェルボート・ベナスに双子の妹ミナ・フェルボート・ベナスがいた事を彼女が打ち明けて数日彼女のPGがカスタムチューンされたところから始まります。
ミナさんが俺の機体データとユナさんの機体データを受理してから数日経過し、俺や整備クラブのみんなとフェイで彼女に合うように作り上げた専用機はPGJX-02FC RAIGAKI(雷撃)の機動性をあげたカスタム機PGJX-C-020011FC PANCZAR GARUDA(パンツァー ガルーダ)を完成させておりガレージでの調整は完璧に出来ている様だ。
ユナさんとともにミナさんカスタムした機体が置いてある1-1ガレージに来ていてパイロット科が着用するタイプの作業用つなぎを着た俺もいる。
ユナさんのDiamond FLOWERとは異なり火力重視の機体ではあるが機動性を可能な限り底上げした機体だ。
ミナ:「ユナお姉様、いらっしゃい。どうですか、私の機体は?」
ユナ:「わたくしの機体が近接格闘主体のPGだからミナちゃんの機体は砲戦使用ね、いい機体だわ。」
PGJX-C-020011FC PANCZAR GARUDAは森林迷彩をカラーに取り込んで脚部のEXPにマルチミサイルランチャーを標準装備しており、肩部装甲の一部にマイクロミサイルポット(MMP)を装備して近接戦闘用のフェンシングに使用されるフルーレタイプのAPSを常に装備している。
それ以外は手持ちの高火力低反動バズーカ砲(HBZ)やAFG、STG、手持ちミサイル付きシールド(HMS)等を状況に応じて武装を変えている。
機動性に関しては、一般用の高出力ランドスピーダをハイレベルまでチューンした物のノンカスタムのレーシング用PG並のスピードを出せるのである。
彼女の機体はあくまでディスプレイ上のデータスペックによる物だがかなりの高水準に仕上がっている。
ちなみにユナさんのカスタムした機体のベース機は、PGJX-02FC RAIGAKIは外見こそPGJX-01 RAIUNとほぼ一緒ではあるが、ヘッドアンテナはRAIUNが左側頭部3本に対して1本少ない2本であるがヘッドはRAIUN同様のモノアイにバイザーがかかっているヘッドである。
最大の特徴は汎用戦に対応するため外装に強化アルミ合金を使用し重量はやや増えたがRAIUNに比べジェネレーター出力を1.5倍に向上させて、RAIUNより機動性を高めた。さらにFCS(ファイヤー・コントロール・システム)を標準装備しているため軍や武装警察といった火力を必要とするメンバーに重宝された機体である。
ただし彼女たちの機体は俺達一般生徒とは異なり学園で用意してもらった中古のフルレストア機でなく彼女たち自身で用意した新品機体である。
「外観だけだと良く判らないけど、火力と機動力をバランス良くチューンされているから扱いはややピーキーになるけど、ミナさんなら乗りこなせると思うよ。」
ミナ:「ありがとね、マサキ君これもあなたと整備クラブやフェイさんのおかげよ。」
いきなりのむけられた笑顔に俺は少しミナさんに見とれてしまった。・・・・・・・・はっ!いかん、いかん。後は姉妹のみで話をした方がいいと思い、俺はガレージを離れようとした。
「じゃ、じゃあ俺はココで退散するよ。あとは姉妹水入らずで」
ミナ:「あ、待って下さい、マサキ君。」
そう言われて俺は腕を引っ張られミナさんが俺の頬にキスをした。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・へ?」
ミナ:「これは私の機体をチューンしてくれたお礼です。それではまた。」
何が起きたか理解は出来たが、身体が動かない状態で整備クラブのメンバーに声をかけられるまで俺は呆然としていたようだ。
翌日。一年生の各体表者を集めてのガンズ・ブレイド・バトルロイヤルfouペイントブレッドが開催される。
と言ってもこれは以前俺とクウヤがやったガンズ・ブレイドと基本的なルールは一緒だが1対1でなく、クラス別代表者3名を選出してバトルロイヤル方式で闘うのだ。
使う銃弾がペイント弾のみで使うAPSも防傷カバーの付いたソードやアックスで更にその防傷カバーからインクが飛び出し擬似的に斬られた表現をする。擬似的にアーマーポイントが0になるかスプラッシュショットレースのように各関節や頭部をインクまみれにして勝ちとなる。
それに戦略もある為各クラスどのPG及びメンバーが出るのは当日までわからないのである。
今回のイベントは各クラス代表の実力がどれ程伸びているかを計るもので体育祭2日目のPGロードレースの前哨戦とも言えるゲームである。
もちろんゲームであっても手を抜かないのがこの学園のモットーである。
そんななか我ら1-3は俺とユナさんとカナさんのチームでガンズ・ブレイド・バトルロイヤルfou ペイントブレッドに参戦していた。
本来だったココには俺で無くクウヤ・オキサキがいるはずだった。にもかかわらず俺が代表になっていた。
事はミナさんが俺達の教室に来てユナさんの機体データが欲しいと言ったその日まで遡る。
ミナさんことミナ・フェルボート・ベナスが俺達の教室を訪れて彼女の双子の姉ユナ・フェルボート・ベナスから機体データを受け取れることがわかった彼女はホームルームの予鈴が鳴る前に自分の教室に戻った後。俺達の教室でもSHRが実施されることになった。
アキナ:「えーみなさんおはようございます。」
クラスメイト一同:「おはようございます。」
アキナ:「まず本日より3日後に開催される1年生限定クラス対抗のガンズ・ブレイド・バトルロイヤルに出るメンバーを選出したいと思います。自薦他薦は問いません。ただクラス代表の参加は必然になります。けどオキサキ君はクラス代表としての責務を放棄しています。もう2名選出します。」
ユナ:「あら、わたくしは拒否権無しですね。射撃は得意ではありませんが善戦しましょう。」
アキナ:「フェルボートさんは決まりました。ほかは誰か出ませんか?」
カナエ:「はい、あたいバトルロイヤル出たいので自薦します。」
クラスメイトA:「私はユキト君を推します。」
センイチ「某はマサキ殿を推薦します。」
ロック:「俺はマサキを推薦します。」
こいつはロックウッド・バーナーズといって黒人系のバーシスト人でスキンヘッド、身長は170ジャスト。
たまにバーシスト同士の縁があり、シミュレータ模擬戦でよくバトルしている仲だが実機戦はまだやったことが無くセンイチやユキトと比べると交流は少ない。建設や土木関係のPG関係に進みたいようで、搭乗PGは SERC RIDE である。
「おいおい、ロックウッドにセンイチ。なんで俺を推した?もっと腕のある奴もいるだろ?」
ロック:「だってマサキ、クウヤにガンズ・ブレイドで勝った数少ない男だろ?」
センイチ:「相応の実力を持っていると判断し某はマサキ殿を推しました。」
「俺だけじゃなくてユキトも勝っただろが。ユキト推しても文句は出ないぞ?俺より顔が良いし」
ケン:「俺もマサキ君を推します。」
ケンお前まで・・・・・・こいつはクラスメイトのケン=バーフィールド。彼は生粋の黒人系地球人であり茶眼黒髪短髪なのにあえて黒い部分の一部に白を混ぜた染めた髪色にしている。
彼はPGを使用した海洋開発を主な仕事にしているマリンネイチャーを目指している。パイロットとして海洋開発科は2年生に為ってからの科目変更出来るため、それまではパイロット科で基礎をしっかり学んでから海洋開発科に進むようだ。搭乗PGは海洋開発専用のPGは有るがマリンダイバーライセンスが無いと乗れないので汎用性の高いRAIUNをチョイスしている。
ちなみにユキトの幼馴染みであるためケンとユッキーと呼び合う仲である。
「まったくしょうがねぇな、そこまで他薦受けちゃ引き下がるのも男が廃る。俺も出る。」
アキナ:「はーい、フェルボートさんは決まりました。ゴトウ君とヒノムラさん以外はいませんか?いませんか?ではこの3名で出場を登録します。」
こうして俺はユナさんとカナさんでチームを組んでガンズ・ブレイド・バトルロイヤルfouペイントブレッドに出場することになった。
代表になっていたと言うより外堀を埋められて自主志願した形になっただけだった。
ガンズ・ブレイド・バトルロイヤルfouペイントブレッド用にあらたにチューンナップするほどでも無く俺の持っている武装は脚部標準装備のQHG 2丁に専用マガジン6セット、左手装備にAFGとそれに対応マガジンを腰部EXPラックに3セット全てペイント弾に交換済みで今回は出雲を使う訳にいかないので学園にあるペイント噴射式模造刀を使うことにした。
カナさんのPGは今回のルールでは陸戦ONLYなので専用機のFUKOROUではルール違反になるため、仕方なくクラスメイトから借りたPGの SIPPUU KAIGATA(仮)に乗り、俺とメーカーの違うAFGとサブラックに入れたSSGにリボルバータイプのQHGとリボルバー用クイックリローダーを3セット用意した。もちろん全弾ペイント弾換装済み。
ユナさんはいつも通りDIAMOND FLOWERにクウヤが使っているのとはシールド形状の異なるPGSとダガーナイフ(もちろんペイント散布機能付きの防傷カバー付)にマガジンタイプのQHGとソレ用のマガジン3セット用意した。
それぞれが自分用機のコックピット内で待機しているときに
カナエ:『あたい、案外逆関節式になれちゃうと通常関節に違和感がある。』
ユナ:『それは仕方有りませんね。カナさんの機体は本来、曲芸であれ、DOGFIGHTであれ、空を飛ぶ機体ですから逆関節は飛びやすくするための仕様ですから。』
「そもそもカナさんは空戦特化のPGなのになんで空戦ユニット対応機禁止のガンズ・ブレイドに参戦したの?」
カナエ:『あたいとしては違う分野のPG乗ってみたかったのと、空戦だけじゃ得られない操縦方法会得してみたかったし。』
「貪欲だな。まぁそう言った視点を変えて利点を得る考え方嫌いじゃ無いな。心配しなくて良いよ。正関節に馴れて無い分俺がフォローするから。」
カナエ:『ぷっ。なにカッコつけているのさ?PG実技の成績はあたいの方が上だよ。なれない正関節でも普通に闘ってみせるよ。』
「カナさん、お前なぁ・・・・・。」
カナエ:『でも、ありがと。少し緊張していたけどなんかほぐれたわ。』
「お、おう」としか返せなかった。
ユナ:『さぁ、そろそろ幕が上がりますわ。マサキさん、カナエさん、準備はよろしくて?』
「俺は何時でもOKだ!!」
カナエ:『PGコンディション及びメンタル共にGOよ!!』
ミヤコ:『よし1-3のメンバーは順次アリーナに進入を許可する。』
「『了解(ですわ)!!』」
ユナ:『ユナ・フェルボート・ベナス!DIAMOND FLOWERいざ!舞い踊ります!』
シグナルがレッドからブルーに変わりユナさんのDIAMONDFLOWERはランドスピーダを展開しアリーナに進入した。
カナエ:『カナエ・ヒノムラ!SIPPUU KAIGATA!ゴーオン!!』
シグナルがレッドからブルーに変わりカナさんのSIPPUU KAIGATAはランドスピーダを展開しアリーナに進入した。
「マサキ・ゴトウ!MUTUKI!フィールドオン!!」
シグナルがレッドからブルーに変わり俺の機体はランドスピーダを展開させアリーナに進入した。
アリーナに入るとクラス別で1~3までの代表者が揃っていた。今回のアリーナは廃墟になったエアポートの擬似的に再現したフィールドにより遮蔽物が全く無いスタンダードなアリーナと異なる仕様になっている。
1組にはPANCZAR GARUDAとRAIUN2機と代表者3名ともJAXIONで揃えてきた。
2組のPGはスナイパー仕様のRAIUN1機とHONET SPEAR2機でまとめている。
4組はSERC RIDE、 HONET SPEAR、FOX TAILが各1機ずつとARCT社製で揃えたが各機バラバラである。
5組は何故か全員SIPPUUで挑んできている。
ユナ:『さてマサキさん、カナエさんこの状況をどう見ます?』
「そうですね。俺の個人見解ですけど、各組の機体のパワーバランスを考えると1組と4組は火力で押しや連携にくる戦略でくるでしょうし、2組はHONET SPEARを壁にしてRAIUNにスナイパーライフル装備させているから籠城狙撃戦法でくる可能性もありえます、あと5組はひたすらスピードで翻弄しつつ銃撃戦って所でしょうか。」
カナエ:『で、ユナちゃんあたい達はどう攻める?』
ユナ:『散開戦法をとってもいいのですがソレだと囲まれて各個撃破されますので、マサキさんとカナエさんのスピードを活かして鈍重な機体からインクまみれにしていくのはどうでしょう?』
カナエ:『序盤はソレで良いとしてSIPPUU3機編隊の方はスピードを殺す戦術で何とかしないとね。』
ユナ:『では、―――――――――――――はどうでしょう?』
カナエ:『それいいわね』
電子音(Ah YOU READY?・・3・・・・2・・・・1・・・・・BATTLESTART)
開始のブザーが鳴ると同時に5組のメンバーは一斉にランドスピーダを展開しさしずめスピードスケートのパシュートをやるように単縦陣で駆けだした。
ユナ:『させませんわ』
そう言ってユナさんはガトリングを斉射し5組の先陣をきっていたSIPPUU(A)の足とランドスピーダにインクを塗布した。
5組パイロットA:『あっしまった』
電子音(5組SIPPUU( A)ランドスピーダ列に両足インク付着につき疑似小破と断定。ランドスピーダ速度低下)
プログラム上このインク弾を塗布されると擬似的に破損したというプログラムが走るのでこういったガイダンスが流れる。
「ナイスユナさん。」
カナエ:『マサキ君、5組に強襲かけるわよ!』
「よしきた!!」
俺とカナさんでランドスピーダを展開して残りのSIPPUU(B)と(C)に強襲をかけたてカナさんがSIPPUU(B)の関節とヘッドパーツをインクまみれにしたが(C)は俺のペイント弾をうまく避けたようで。
5組パイロットC:『このーそんな強襲ぐらいで急接近して迂闊なんだよ!!』
SIPPUU(C)のAFGから放たれた銃弾が俺のMUTUKIの右肩部にめがけて飛んできたが、安易に予想出来たのであえてデルタエッジターンの簡素番デルタターンで回避しながらバランスをとっている手で無く空いている手にHQGを持って数回旋回しながら各関節をインクまみれにしてやり離脱した。
5組パイロットC:『そ、そんなバカなデルタターンを決めながら関節全部潰されただと!?』
このデルタターンはデルタエッジターンに比べると全体を傾ける角度は浅いがそれでもバランスをとるのがやや難しいターン技である。
俺がSIPPUU(C)の相手をしている間にユナさんがSIPPUU(A)のヘッドやインクのかかってない部分に集中放火して
5組パイロットA:『ぎゃぁぁぁぁぁ!!!やられた』
電子音(5組各機各関節並びにヘッドパーツ疑似大破を確認。よって失格。)
開始僅か1分の退場劇だった。
擬似的にインクで関節やヘッドパーツを潰された機体は自動帰還プログラムが作動し各クラスの割り振られたアリーナピットに戻されるのである。
カナエ:『ちょっとマサキ君いきなりあんな技きめたら5組のメンバー戦意粉々じゃない。やり過ぎよ。』
「わりぃわりぃ。かなり腕のいいガンナーだったぽいからちょこっと本気出した。」
カナエ:『あ、あれでちょこっと本気?マサキ君の腕こっわ!!』
ユナ:『あら、マサキさんが本気だったら5組のSIPPUU全機とも、手足を疑似切断されてあっという間に彼らゲームオーバーでしたわよ。』
観客席side
センイチ:「マサキ殿は相変わらずテクニックがすごいですね。」
ユウコ:「あれで整備士志望って、正気なの?あのライディングセンスが羨ましいわ。あの子ライダーでもグラップラーでも引き手数多じゃない」
メリッサ:「うわー、眼を回しそう。相手が」
ケン:「すげーな、見ろよユッキー。他のクラスの連中、マサキのテクで開いた口が塞がってないぜ。」
ユキト:「そりゃマサキ君のランディングや銃の精度知らなきゃあんな風になるけど」
コックピットside
俺達は次のクラスを相手しようとしたら
「しまった!!撃たれた!!」
ディスプレイに(後方より左肩部ペイント弾直撃。試合終了まで使用不能)と出た
撃ってきたのは誰かわかった2組のスナイパー仕様のRAIUNパイロットだ。
カナエ:『マサキ君大丈夫?』
「大丈夫、しかしあのRAIUN相当強力なSRGもっているぞ。」
RAIUNパイロット:『へっへー。5組に気をとられすぎたな。忘れたか?これはクラス対クラスのバトルロイヤルだって。』
カナエ:『とにかく逃げるわよ。』
「当然!!」
2組は俺達を先に潰す先方に切り替えたようだ、他のクラスは1組と4組が銃撃戦しているからつぶし合っているのを静観すれば良いが2組はそう言った戦法はとらせてくれない様だ。
何しろさっきから俺達のクラスの以外も狙撃しているが武器を持てる肩か膝関節しか狙ってない。
ユナ:『あぁいけませんわ。』
「ユナさん!!」
電子音(DIAMOND FLOWER左膝関節疑似大破。歩行困難)
カナエ:『ユナ大丈夫?』
ユナ『申し訳ありません。左膝をやられて歩けませんわ。しかしランドスピーダはまだ使えますわ。』
「とにかく遮蔽物の影に、捕まって」
『はい』
俺はまだ使える右腕でユナさんのDIAMOND FLOWERを引っ張って遮蔽物に隠れた。
カナエ:『あのRAIUN相当腕の立つスナイパーね。』
「さて、どうする?あちらさん、定位置で狙撃して勝つつもりらしいけど」
カナエ:『と言っても五体無事なのはあたいだけだし、ユナはもうこの辺から援護射撃しか出来ないわね。』
ユナ:『マサキさん他のクラスはどうなっています?』
「まって今調べる。1組はPANCZAR GARUDA以外2組のスナイパーにやられて両肩をやられて手持ち武器類使用不能。両機ともサブラックにトリガーレスウェポン未所持だから実質戦闘不能。ミナさんが何とか回避と反撃しつつ粘って2組のHONET SPEARを両方とも戦闘不能に追い込んだ状況。」
ユナ:『さすがミナちゃんね。』
「4組は手負いの俺達を探すためにうろうろしているが、アッチもリーダー機のFOX TAILもペイント弾あっちこっちかすめてポイント消耗。それ以外の2機は両肩ペイント弾直撃でSERC RIDEはトリガーレス無しで戦闘不能。HONET SPEARはトリガーレスありで善戦していたけど。2組のRAIUNにトリガーレスウェポンごと打ち抜かれて疑似アーマーポイント0で退場。」
カナエ:『あのスナイパー仕様のRAIUNにしてやられたわね。』
「あいつ、何でココまでスナイプが強い理由わかったぞ。あいつはバル・ハードナって言って惑星ドルフィードのジュニアスナイパーライフル競技のエースだ。」
カナエ:『え?!マジで!確かドルフィード星人って?』
「あぁ俺達のご先祖様と一緒でと同じテラフォーミング移民船団出身で、ドルフィード星は俺達と異なって超視覚が身についた異星人だ。それに彼はジュニアスナイパー選手権じゃ全銀河敵無しだ。」
カナエ:『うわー。どえらい奴が同学年に来たわね。』
「といってもあいつ自身のスナイプセンスはSSSだがPGトータルセンスはB-だったから接近戦に持ち込めば辛うじて勝てるけど、」
カナエ:『問題はどうやってあのRAIUNに接近して一太刀浴びせるか。よね。』
ユナ:『接近戦ならわたくしの得意分野ですが、あいにくDIAMOND FLOWERはこのざまで、仮に五体無事でもスピードが弱いので蜂の巣にされますわ。』
カナエ:『スピードだけならSIPPUUで接近出来るけどあたいは近接戦闘苦手だし。』
「となると手負いだが俺が突っ込んで切り捨てるしかないな。危険が伴うけどな。」
そこに警告音が鳴り4組のFOX TAILが近づいて来た。
4組パイロット:『もらったぁぁぁぁぁぁ』
俺達にAFGを撃ってきたが俺とカナさんは回避したが、ユナさんがヘッドパーツにペイント弾がかすめたがソレと同時に俺が抜刀し肩と膝を擬似的に切断しFOX TAILのアーマーポイントを擬似的に0にした。
ディスプレイ上と電子音で(4組代表FOX TAIL疑似アーマーポイント0により失格)と表示が出た。
「はぁ・・・・はぁ・・・ふぅー危なかった。」
ミナ:『お姉様ご無事ですか?』そういってPANCZAR GARUDAが戦意無しに近づいて来た。
『「ミナ(ちゃん)さん」』俺とユナさんが一人称こそ異なるがユニゾンした。
『ご免なさい左膝をやられてしまいましたわ。』
ミナ:『あのクソスナイパーお姉様の膝を狙うとは許すまじ!!』
ユナ:『ミナちゃんまた言葉遣いが。』
ミナ:『あらいけませんわ。』
ミナさんってユナさんの事になると我を忘れるというか自が出るというか性格変わりすぎだろ。と思った。
ユナ:『マサキさん私達のクラスが勝つためにはマサキさんがあのRAIUNを斬るしか有りませんね。』
「でもいいのミナさん?俺達のクラスに勝ち譲って」
ミナ:『こうなってしまうと私達のクラスの勝利は絶望的ですからマサキさんに賭けます。』
「となると、俺はレディー達を囮にあの野郎に切り込みに行くしか無いようだな。あんまり取りたい手段じゃないが、背に腹は代えられないか。」
カナエ:『マサキ君にかけるわ。しくじらないでね。』
ユナミナ:『『マサキさん勝って下さいね。』』
「よしっ!!みんな無茶するなよ。」
カナエ:『もちのロン!!』
ユナ:『マサキさんその台詞そのままお返ししますわ。』
カナ:『先兵は任せて。』
PANCZAR GARUDAはそう言ってランドスピーダを全開にして奴のスナイパーライフルの銃弾を避けていった。
俺達はわざとオープンチャンネルで
三人称side
ユナ:『私たちはユナちゃんの援護を。』
カナエ:『OK!!』
マサキ:「任せろ!!」
バル:『バカめ、わざわざオープンチャンネルで伝令するなんて的にして下さいって・・・・・なに!!3組のRAIUN KAIGATAが居ない。くっどこだ!!まぁいいまずはあいつらから。』
そういってユナのDIAMOND FLOWERの右膝と両肩がペイント弾に染まり戦闘不能になり。
ミナ:『お姉様!!』
ユナ『大丈夫よ。もう戦えないけど』
ミナ:『このーお姉様の敵ぃぃ!!』といってAFGを乱射している。
ユナ:『まだぴんぴんしているけどね。』
バル:『姉妹揃っておねんねしてな。』
そういってPANCZAR GARUDAに照準を合わせ、各関節をインクまみれにした。
カナもSIPPUUの特製を活かして逃げまくっている。
バルは狙撃しつつも3組のRAIUN(MUTUKI)を探しているがビル影を塗って走行しているらしく未だに狙撃出来ていないが。
マサキ:『見つけたぞぉぉぉぉぉスナイパァァァァァァ!!』
ソレは真横からの奇襲だった。彼はこの時点で3組のPGは囮だったのは気づいたが1組のRAIGEKIですら囮で有ることと手負いのRAIUN(MUTUKI)が一撃必殺の為に奇襲するとは思っていなかった。
バルは『ひぃぃぃ』と叫びつつも手持ちのHQGを撃って両膝をインクで染めたが間に合わずマサキの抜刀剣術で両肩と両膝を擬似的に斬られ戦闘不能にした。
電子音(2組RAIUN疑似アーマーポイント0により失格。)
これと同時に電子音『ゲームセット!勝者!!1年3組!!』
歓声が上がった。