ガンズブレイド終了後
ガンズ・ブレイドの模擬戦が終了し1-3メンバーが食堂でささやかな祝勝会を始めるところから始まります。
三人称side
ここは地球某所の廃ビル街。クウヤと密談していた二人の男がクウヤに呼び出されていた。
ただしクウヤはココにはおらず通信端末にセットされたプロジェクターからの映像で呼び出した二人のうち一人と喋っていた。
クウヤ:『おい、どう言うことだ?てめーら。俺の出した信号を受信したら学園に乱入してあの三下のPG破壊しすって命令を何故無視したのはどう言うことだ?返答次第じゃお前等揃って俺の権限で解雇しても良いんだぞ?』
ヴァルゴ:「そう言わないで下さいよ、若。俺達だって若の命令に従う予定で近隣に待機していましたけど、若の試合開始10分前にプレジデントからの緊急特命が入ってそっちを優先しろと父君からもありまして。」
クウヤ:「何、プレジデントからの緊急特命だと・・・・・チッ!それなら仕方ない。俺も親父もプレジデントからの緊急特命に逆らったら解雇されるのは知っている。だが次はそういったことが無いようにしろ!いいな!」
そう言って通話は途切れた。
ヴァルゴ:「・・・・・だ、そうです。いかが致しましょうお父様。」
そこからスーツ姿の男が姿を表したが顔は見えない状態である。
お父様と呼ばれた男性:「やれやれ、拾い物とは言えできの悪い息子に育ったな。」
ヴァルゴ:「我々は若の元から離れ体育祭に備えて準備をしますが、クウヤはいかが致しましょう?」
お父様:「仕方有るまい。あそこまで性格改変で屑が出来るとは思ってなかったが、あいつの操縦技術は使える。あいつが実家に帰ってきたら性格だけ改変をして操縦テクを含めて再教育させる。ソレまでは放っておけ。」
ヴァルゴ:「仰せのままに。」
三人称side END
模擬戦が終了し、俺達の機体はすぐピットに運んで装甲等のダメージチェックが開始されて、幸い俺のPG MUTUKIは外装交換だけで済み1日そこらで修理は終わる。オキサキのODINも外装交換と腕部ジョイントの交換だけで済みこちらも1日前後で終了する。
クラスメイトのみだが模擬戦の祝勝会と激励会が慎ましく学生食堂で開始されて、こんな風に祝勝会をクラスのメンバーが開いてくれたのは少し理由がある。
それはクラスメンバーの十数人がさっきの俺みたいにオキサキの方が模擬戦をしようと声をかけて、アノ馬鹿に叩きのめされて自主退学した生徒はいなかったのは良かった事だ。
この祝勝会は俺だけでなく他のオキサキに勝ったメンバー全員の勝利を祝う為の小規模なパーティーである。
クラスメイト一同「「「かんぱーいっ!!」」」
ジュースの入ったグラスが景気よく触れた後にクラス委員長のユウコ・オノデラさんが
俺に近づいて来てきた。
クラス委員長のユウコ・オノデラの特徴を上げると髪色は緑に近い黒の髪で肩まであるストレートを今時珍しいおさげにしている娘で身長158cm眼鏡はかけているがあくまでアレはPC用眼鏡であり視力は1.5あるそうだ。
ユウコ:「いやー、整備士志願のゴトウ君があのオキサキ君勝てるなんて思わなかったわ。」
「オノデラさん、俺だって勝てるとは思ってなかったぜ。実力じゃあっちが数段上だし、俺のアーマーポイントだってイエローラインに達していたからギリ勝った状態だよ。」
ユウコ:「謙遜なのかガチなのかは聞かないけど、あれだけ早い抜刀剣術見せられたら実力有るの確定よ。素晴らしいじゃない。」
正直なところ、一方的展開で、こっちがODINの片腕を切り落としていなかったら間違いなく負けていたのは俺の方だった。
「それに、これは俺と言うよりユナさんとカナさんの2人の祝勝会と言った方が納得いく気がする。」
ユウコ:「そんな事、気にしないの。これはユナさんとカナちゃんの提案よ、(マサキ君のために祝勝会をあたい達の分もまとめて祝おうよ。)ってね。」
カナさんはこう言った誰隔てなく接して仲良くなろうとするだけでなく、気遣いのうまい女性である。
だからこそ入学してすぐにファンクラブが立ち上がったのみたいだけど、え?俺?会員になっていないぜ。そこまでミーハーにはなれないから。
俺が委員長のオノデラさんと話していると同時に生徒が俺に近づいて来た。
その人は、髪色は黒と茶の混じった姫ショートで、フレームレス眼鏡をかけて制服に英数字でⅡとペイントされたピンバッチを付けているところから2年生であることと、首からかけた一眼レフと左腕に新聞部と書かれた腕章を付けていたので、誰かの取材でここに来たのだろう。
アヤ:「こんばんは。学内新聞部のアヤ・イノウエです。自称スーパールーキー、クウヤ・オキサキ君を破ったルーキーのマサキ・ゴトウ君にインタビューに来ました。」
俺に近づいて上からなめるように見た後に、
アヤ:「ほほぅ、あなたがマサキ・ゴトウ君ですね。」
「ん?マサキ・ゴトウは俺ですけど、新聞部の人が何か用でしょうか?俺以外にも取材する人はいるはず?」
アヤ:「それにはご心配なく、他の人は勝利したときにもう既に取材済みです。後はあなただけですので、それじゃあ早速インタビュー始めますね。」
彼女が喋り終わった後ICレコーダーを鞄の中からとりだし、RECボタンを押して
「なるべく長くならないようにお願いしますよ。」
アヤ:「OK。それじゃあ早速、最初の質問。PGパイロットを目指したきっかけは?」
いきなりの答えたくない質問だな。仕方ない、嘘は言わないがなるべく包み隠すか。
「元々は整備士志願ですけど、整備するのにパイロットも経験するのも悪くない、と思ったのでこっちに来ました。」
アヤ:「ほほぅ、整備士志願でパイロット精神を学びたいからですね。では次の質問を、PGの世界で尊敬している人は?」
「リュウ・バンセイさんですね。あの人の整備技術にはただ舌を巻くとしか言いようがないぐらい、すばらしい整備技術者です。」
こっちは即答できる質問だから間髪入れずに答えた。ちなみにリュウ・バンセイさんとはフェイの父方の祖父で、今では旧型になるタイプだが、レーシングPGのメカマンとして頂点に立った事のある超一流の整備士だった。今は整備士で生計は立てず晴整雨読まぁ様は晴耕雨読の整備士版だと思ってくれ。
アヤ:「確かにあの人無くしてPGのメカマンは語れないですからね。それでは最後に今後PGでの最終目的は?」
「うーんそうですね。今のところ、私に明確な目的はないですけど、整備士とパイロットどちらに進んでも自分を偽らずに仕事がしたいですね。」
アヤ:「そうですか、ありがとうございました。おかげでいい記事が書けそうです。」
言い終わるとレコーダーの停止ボタンを押して更に
「それでは最後にオキサキ君に勝利したメンバーのみで写真を1枚下さい。」
「いいですよ。」と短く返したら一眼レフを構えて自然に笑った顔をしてすぐにシャッターを押した。
その後、20分前後で祝勝会がお開きに為り、俺は家路につくためにクラスのメンバーと挨拶を交わしホバーバイクを駐輪しているエリアはどうしても1-3用のガレージ前を通らなくてはいけないので、そこを歩いていたら人用の扉が少し開いておりそこを見てみるとガレージの内に明かりが灯っていた。
消し忘れか?1年生の誰かがまだ整備か調整でもしているのだろうか?しかし、それ自身は悪くはないけどそれにしては人が少ない気がする。
時刻は20時30分を過ぎており部活の練習時間は過ぎているから違うと思うが、いかなる生徒でもガレージに進入する時間は事前に許可を取っていれば翌授業日のホームルームまで戻れば夜通し使えるけど、それ以外は21時までにセキュリティーの都合ガレージを出て行かなくてはいけないのである。
俺の機体MUTUKIの様子でも見に行くついでにいる人に声をかけておくかと思い俺はガレージに進入した。
「こんばんは。誰かいますか?」
と声を上げても俺の声がエコーしただけで反応無し。
「こんばんは。誰かいますか?」
やっぱり反応無しやっぱ消し忘れかと思いながら自分の機体の置いてあるエリアに向けて歩き出し、カツカツと俺の靴音だけがコンクリートの廊下とガレージ内に反響していた。
MUTUKIの所まで来たら俺のPGはコックピットブロックとダメージが少なかった部分の外装は取り外されてはいないが、それ以外はシリンダーやハイポイドメタルでできたメーンフレーム、アクチュエーター、シェイドモーターなどが表に出ていた。
これはこれで惹かれる姿だな。整備士志願だから外装を外された姿を見る事は整備士志願で無い限りあまり見られる物ではない。俺は外されていないふくらはぎ部分に手を添えて
「明日、外装が取り付けられたらされたら少しパーツ調整とマルチスロットにセンサー類付けてやるからな。」
さり気なく独り言を言ったけど周辺に人がいなくて良かったよ。
自分のPGを見たので帰ろうと思ったら(この機体なんとか開けられないかしら。)
さり気にやや離れた所から若い女性の声が聞こえたので周辺を見てみるとここから3つ奥隣の収納エリアに明かりが灯っていた。
まさか泥棒・・・・・・のわけ無いか、PG学園は生徒とはいえ進入にはセキュリティーエリアは必ず通らなければ入れないので部外者が安易に入れないようになっている。
そこに近づいてみるとユナさんの専用機DIAMOND FLOWERを入念にチェックしている少女がいた。
彼女はパイロット科の生徒が任意で着る事がある作業用のつなぎを着ており、髪は作業用ぼうしで隠れているが、ベナス星人特有の青髪が見えたのでユナさんだと思い、俺は声をかけた。
「おーい、ユナさん。こんな時間まで愛機の整備とチェックかい?ご苦労様。でも時間外整備申請書出してないなら、そろそろ自室か自宅に戻った方がいいよ。」
そう言って振り向いたのはやっぱりユナさんだったけど雰囲気が少し違った。そして作業用のリフトから降りて俺に近づいて来た。
ユナ?:「ちょっとよろしいかしら?あたしをユナお姉様と間違えるなんて、どこの節穴人間かしら?」
いきなり俺を節穴扱いって、ずいぶん言葉のひどいお嬢さんだ事で。
口の悪いお嬢さんに少々ムッとしたが、少し冷静に対応しようと思ったらすぐに疑問に思った。
「・・・・ん?さっきキミは、ユナさんを(ユナお姉様)って言っていたな。キミは誰だい?」
そう言って彼女は作業用ぼうしを脱ぎ捨て帽子の中に隠れていた髪が光にさらされてユナさんと異なり腰まである髪は変わらないが軽めのウェーブが掛かっていた。
ミナ:「あたしは、ミナ、ミナ・フェルボート・ベナス。先ほどあなたが間違えたユナお姉様の、双子の妹よ。覚えておきなさい眼が節穴人間。」
「はぁー。やれやれ、俺を節穴扱いとはずいぶんと躾のなっていないお嬢さんだ事で。」
そう言った後に彼女は顔を真っ赤にして俺に食って掛かった。
ミナ:「なっ!なんですって?!あたしの躾がなってないとはどう言う意味ですか?!」
「いや、そのままの意味だよ。教育の行き渡っている淑女なら、初対面の男をいきなり節穴呼ばわりはしないと思うけど。」
ミナ:「う。・・・・確かにあたしはいきなり貴男を節穴よばわりしたのはお詫びしますけど、その前にあたしをユナお姉様と間違えた事をお詫びして欲しいわ。」
「ユナさんに双子の妹がいる事を知らなかったから、それはすいませんでした。」
ミナ:「す、素直に謝ってくれればそれでいいわ。えーとあなたは?」
「マサキだ。マサキ・ゴトウ。俺は自分の機体の様子を見に来たのさ。」
ミナ:「貴男の機体?それはどちらに?」
と聞かれたのですぐに
「俺の機体はRAIUNをベースにしたMUTUKIになるけど。場所はここからガレージゲート方面に三つ進んだ所にある。」
ミナ:「MUTUKI・・・・・・マサキ・ゴトウ・・・・あっ貴方先程トラブルメーカークウヤ・オキサキとガンズ・ブレイドして逆転勝ちした殿方ですね。」
「見ていたのですか。光栄ですね。」
ミナ:「よろしければ貴方の機体見せて貰ってよろしいでしょうか?」
「良いですけど。ただ、今は外装外しているから内部に興味ない人が見ても面白くないと思いますよ。」
ミナ:「いいえ。そうでなく、もしよろしければあなたの機体データ頂けないかしら?」
「それは冗談抜きで、断るっ!」
ミナ:「何故ですか?」
「そうは言っても、たった1~2ヶ月程度の機体データなんてたかがしれているし、それにそれ位なら自分の機体でも蓄積データとして残るから、必要ないと思うけどな。」
ミナ:「り、理由ならありましてよ。私の機体を仕上げるためにはユナお姉様のデータとお姉様の優秀なご学友の機体データがあれば、あたしの機体を完成させる事が出来ますのよ。」
「機体完成?おかしいな、量産機は中古とは言えファクトリーの人がきっちりフルレストアして丁寧に仕上げてくれるし、カスタム専用機ならその話何となく判るけど・・・」
ミナ:「私達の機体は入学前に自費で購入した機体でしてよ。それを相応しい機体に仕上げるのにデータが足りませんのよ。」
「自費?!PGって新品でもフルレストアした新品同然の中古でも結構良いお値段するけど、うーん理由はわかったけど、ユナさんには許可とったの?」
ミナ:「お、お姉様には下さいとは言えませんでしたからだからこっそりとデータコピーを。」
俺はその言葉を聞いて完全に沈黙した。何とか気力を搾って口を開いた。
「仮にも双子のお姉さんから無許可で機体データを盗むのは良くないよ。データといえど立派な窃盗って罪になりますよ?」
「申し訳ありませんでした。犯罪であることを失念していました。」
「ユナさんに一言断って立ち会いの下データコピーするか、お姉さんからデータメモリーもらうとか、合法的に手に入るはずだけど。」
ミナ:「そうなのですけどあたしは、お姉様ほどPG操作は得意ではありません。もちろん上達するために努力は惜しみませんけど、お姉様は勤勉型の天才です。あたしにはお姉様の隣を歩くには距離がありすぎます。それを埋めるためにはお姉様のデータは、あたしには必要なのです。」
彼女は拳をぎゅっと手から血が出るぐらいに握っており、彼女がユナさんに追いつきたいと必死で努力しているのはわかった。こんな風に姉と共に歩きたいっていい妹じゃないか、俺は頭をかきながら
「わ、わっかったよ。さっきは頭ごなしに否定して悪かった。けど、俺のデータでどこまで役に立つか判らないけど、良ければデータコピー上げるよ。」
ミナ:「ほ、ほんとですか?」
「ただし、ちゃんとユナさんとしっかり膝を合わせて話してデータが貰えなかったら俺のデータを上げる。それにデータコピーするには時間が足りないから、明日以降にコピーしてだから最短で2日後に渡せるから。」
ミナ:「う、うんわかりました。明日ユナちゃn・・・いえ、お姉様とお話ししてみますね。」
ミナさんって本当はユナさんの事ユナちゃんって呼ぶ可愛い子なんだと思ったけど口には出さなかった。
思い出したように時計を見たら時刻は20時45分そろそろガレージから出て行かなくてはいけないと思い出して
「あ、いけないミナさん。そろそろ俺はガレージから出て行かないと後で怒られる時間になったよ。」
彼女は時計を見て同意した後に1-3ガレージを出た。
翌日はホームルーム前にユナさんの所に赴いて、まずは昨日ガレージでの出来事を話した後に
ユナ:「あらあら、あの子もちゃんとわたくしに申してくれれば良かったのに。」
「つまり、ユナさんはミナさんにデータコピーを渡す事はやぶさかでは無いって事だね。」
ユナ:「うふふ、そういうことでしてよ。」
そんな風にユナさんと話しているとクラスメイトがざわついていた。そっちの方を見るとミナさんが教室に入ってきた。
クラスメイトA:「あ、あれユナさんがもう1人いる?」まぁ知らなきゃ当然な反応だな。
クラスメイトB:「お、お、お、落ち着け彼女はドッペルゲンガーだ。この世に同じ顔の人間なんていない。」お前は双子や三つ子を知らないのか?
クラスメイトC:「ユナさんって双子だったっけ?」正解だけど疑問系で聞くな。
センイチ:「ユナ殿、ユナ殿と同じ顔したご婦人が貴女を訪ねて参ったぞ。ご姉妹ですか?」
ユナ:「え、えぇ、そうよ。わたくしの妹ですわ。」
「・・・・もしかしてユナさん、双子の妹いるのをクラスのメンバーにも言って無かったの?俺だって昨日知ったばかりだから、他の奴が知っているとは、一部を除いていないよ。」
ユナ:「練習とか色々重なっていて皆様にご紹介するのを忘れていましたわ。」
俺はめまいがして「あちゃー」と言いながら頭を押さえた。
ミナ:「お姉様にマサキさんおはようございます。今日はお姉様に折り入ってお話しがあり、お姉様の教室に参りました。」
ユナ:「話はマサキさんから伺いました。私の機体データが役に立つなら差し上げましょう。ただしこの後コピーをとりますので、地球時間で一日かかります少しの間お待ち頂けるかしら?」
ミナ:「それで構いませんわ。それとマサキさん昨日は失礼な発言をお詫びせずにすみませんでした。」
「俺はあれぐらいじゃ気にしないって、でも良かった。双子の姉妹で確執があるのかと思ってヒヤヒヤしたよ。」
「「マサキさんは心配しすぎですわ」」双子が綺麗にユニゾンした。
その後は、ユナさんはクラスのメンバーに双子の妹がいて1組にいる事をさらっと喋り
ユキト:「僕は友人が1組に居るから、ユナさんに双子の姉妹が居るのは何となく知っていた。」
メリッサ:「俺は初めて知った。俺の星じゃフタゴなんてベルガー星人同士の親からは全く生まれないから、母さんから後になって(フタゴ)って単語初めて聴いたぜ。」
ユウコ:「クラス委員として当然知っていた。」
ユナさんに双子が居ると判った各自の反応である。




