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マサキ・ゴトウVSクウヤ・オキサキ ガンズ・ブレイド開始

EXP系講習2日目に入りクウヤ・オキサキがマサキに手袋を投げる(比喩)所から始まります

 

 翌日はPGにおけるEXP実習も入ってくるので、PG実習においてはエクステンションパーツの有効な使用法を午前中に座学を午後から機体を使っての実習となるのが昨日から2~3日賭けて習うので後は2年生に上がって本格的にEXPの授業が有るのでそっちで習うとこになる。そんな座学の休憩時間にあの野郎が珍しく声をかけてきた。


「お、珍しいなオキサキ。お前から俺に声かけるなんて。」


 クウヤ:「お前とは少し話しておきたい事があるしな、体育祭まで少し時間がある。どうだ?お前の火器類の訓練も兼ねてガンズ・ブレイドで模擬戦しないか?」


 ガンズ・ブレイドとは、PG同士で、近接射撃兵器、代表して例を挙げるなら片手持ち25mm小型マシンガン(HMG)や30mm連射式拳銃(HQG)と言った火力のやや低い片手持ち可の小型銃器類と形状不問でAPSの装備が出来てそれらで攻撃してアーマーポイントARPを0まで減らすか相手が降参するかで勝利となる。

 もちろん、国際PG格闘規約に乗っ取り当然ながらコックピットへの直接攻撃、過剰火力による攻撃は禁止である。


 このAPSにもいくつか種類が有り、家の姉がこないだの模擬戦で装備していたのはモデル-Jで、日本人が中世の時代に侍達が所持していた日本刀を大きくしたサイズで、他のAPSと異なり重さのみで切るだけでなくまさに刃先で切るのでAPSはこちらのモデルを愛用するパイロットが多数派である。

 このモデル-J以外にも、華人が使用していた青竜刀を大きくしたモデル-BDに、欧州において一般兵士が持っていた両刃刀のモデル-TEとポピュラーな物だけでも3種類はある。

 APSは実態剣だけど20年ぐらい前にレーザーで装甲を斬る事の出来るレーザーブレードも開発、実用化はされて居るがそれを持っているのは軍のエースパイロットか、グラップPGのランカーぐらいだ。


「・・・・んで。いつ模擬戦いつやるんだ?」


 クウヤ:「同意が得られれば、3日後に第4アリーナで開催する予定だ。」


「OK、わかった。こちらもルールに応じた武器とチューンした機体を揃えておく。」


 クウヤ:「よし、これでいい。(ニヤッ)」


 ん?この野郎今一瞬口元が一瞬緩みやがったが何かありそうだが・・・こいつの事だ、何か仕掛けてくるな。


 クウヤ:「それじゃあ3日後、第4アリーナでのガンズ・ブレイドを楽しみにしてるぜ、あ、言い忘れていた。今更逃げるなんて選択肢は持つな。逃げたあかつきには背後から蜂の巣だ。」


「誰が逃げるか。お前こそ首洗って待っていろ。」


 オキサキが俺の机から離れ、教室から出たと同時にセンイチやユキトが入れ替わるように俺に近づいて来た。


 ユキト:「マサキ君いいの?あの野郎(クウヤ)と1対1の試合するのって危険なんじゃないの?」


 センイチ:「某にはマサキ殿が何か考えがあっての行動だと思われますが。」


「俺はただ、自分をスーパーエリートと勘違いしているアノ馬鹿(クウヤ)の鼻をへし折るのも一興かなと思っただけだ。それに、あいつにフルボッコにされたクラスメイトの敵取りも兼ねてるからな。」


 実際内のクラスでも14人ほどアノ馬鹿(クウヤ)と試合して対戦相手を完膚なきまで叩きのめされた生徒が10人(その内、姉貴のファンクラブ女子が一方的に仕掛けて返り討ちが4人)、オキサキに苦勝したのが2人で、メンバーはユキトと、メリッサさんである。

 逆にオキサキをフルボッコにして負かしたのがユナさんとカナさんの2人である。



センイチ:「確かにクウヤ殿は、1年生の中では1,2を争う実力の持ち主ではあるが、彼の性格が災いし力を発揮していても孤立しています。」


 ユキト:「確かにそれは言えているよ。これは、僕の伯父さんが言っていたけど(頂点に立つには野心と謙虚さがバランス良く共存していた方が達成しやすい。)ってね。だけどあいつは謙虚さがカケラも無い。」


「良い言葉だ。しかしアノ馬鹿(クウヤ)は入学式から数日たってすぐ、俺にぶん殴られたのをまだ根に持っているのか?」


「「うんうん、あり得る。」」とセンイチとユキトがユニゾンで返した。


 ユキト:「ところでマサキ君PG用の武器とかはどうするの?」


 火器類に関して言えば学園の貸与火器を使用すればいいかもしれないが、APSにはそうはいかない。

 あれも使い方次第ではコックピットを直接攻撃できる代物のため学園の備品としてはあるが、素振り練習用に切れないカバーが掛けられており、そのカバー解除だけでも書類申請やら担任の承認など半日は要するため、APSは備品を借りるより自前品を用意した方がお手軽である。


「火器類は貸与品使うとして、APSに関して言えば、家に日本刀タイプのAPSがあるからそれを使おうと思ってな。」


 ユキト:「なるほどね。マサキ君のお父さんって主夫になる前は確か太陽系統括連合軍にパイロットに在籍してその後は教官だったよね?」


「そうだけど、俺の家にシミュレーターや旧式のPG、更には多少の武器もあるのは、軍からの払い下げを退職金とセットでもらったらしい。」


 俺たちが話しているとメリッサさんがこちらに近づいて来た。


 メリッサ:「あははっ。マサキ君、お前もずいぶんcrazyな事したな。俺ならそんな事はしないよ。」


「そうはいってもメリッサさん、あの野郎にひどい目に遭わされたクラスメイトが居るのも有るし、何より自称スーパーエリートの天狗鼻をへし折りたいと思ってね。」


 メリッサ:「へー、マサキ君って整備士志願の黒子型の地球人かと思ったよ。」


 メリッサさんは戸籍上地球とのハーフだけど生まれも育ちもベルガー星のため考え方は地球人よりでは無くベルガー星人の思考や強いため、彼女は考えるより行動派なのである。


「まぁ、その黒子型の地球人なのは否定しないよ。と、いっても俺は地球とバーシストのハーフだからね。地球人にもいろんな人間が居るし、それはベルガー星人でもしかりじゃない?」


 メリッサ:「確かにね、まぁ母さんは地球人だから例外だけど、俺の従姉妹にもベルガー星人にしては理論派の人間が居たからね。」


 そういった話をしていたらチャイムが鳴り座学の続きが再開された。

 内容は操縦の仕方や、EXP操作のためにインストール作業の重要性をとかれた。もちろん各パーツの目的なども含まれていた。


 アキナ:「よろしいですか。この腕部に接続するショベルアーム系のEXPは接続すると作業用系統のEXPに連動し、接続している腕部は肩関節以外指も含め固定されるのでソレと併用で武器類は使えません。どうしても武装を使うときは通常緊急問わずパージするかサブラックにトリガーレスを装備するしかありませんので注意して下さい。」


 昼食を済ませて午後から第3アリーナで、EXP実際に使っての体験操作を学ぶために全員PGに乗車し待機している。俺を始めPGの体育祭の種目に出るメンバーが他のメンバーより先行してEXP操作・実習をすることになった。

 午後はEXP操作の授業はショベルアーム、キャタピラータイプランドスピーダ、工業用パイルバンカーの3種類に分かれて1日1EXPの状態で各自が体験するのである。


 EXPショベルアームこれは二の腕のあるEXPソケットに挿入しグリップをマニュピレーターで握ることでパージしない限り、マニピュレーターは固定されショベルアームをダイレクトに操縦できるのであるが、普通にマニピュレーター操作した方が簡単だ。無理もないPGの基本構造は人間と同じで肘関節は1つしかないがこのショベルアームは2つ有るから感覚では判りにくいのである。


「これをもう少しアーム角度を開いて・・・・・ショベルを動かすっと・・・・・これ、意外とむずかしいな。」


 ショベルアームを付けてPGの胸部ぐらいまで盛られた土をアームですくい上げて別の山を作る工程をしている。こ、これはかなり繊細だ、としか言いようがない土を掘る=土砂崩れさせないように慎重かつ大胆に掘るなどとこれもPGの土木業界に進むためのスキルだが、これは救助部隊にも必須スキルになりそうだ。


 アキナ:『どうしたの?ゴトウ君。ショベルアームの扱い方そんなに複雑だったかな?』


 インカム越しにコバヤシ先生が俺に話しかけた。


「大丈夫ですよ、コバヤシ先生。使い慣れれば何とか為りそうです。」


 アキナ:『それならいいけど、ショベルアームは武装タイプのEXPと比べて若干脆いから気をつけて下さいよ。』


「了解です。」と、短く返した。コバヤシ先生とのやりとりをしながらもショベルアームを使って土山を掘った土を別の所に積み終えて、ショベルアームをスタンバイモードにした。


「よし、クリア。」


 アキナ:『はーい、マサキ君ショベルアーム実践講習初級クリアよ。ショベルアームを通常プログラムで外してラックに戻して下さい。』


「了解です。」と返しラック近くに戻りEXPパーツ用のラックにアクセスしてラックのマニピュレーターを操作して左右のショベルアームを外した。


 この日の放課後、俺は自分の機体をチューンアップするために整備クラブに来ていた。


 ジェフ:「マサキ、ようきたな。」


「ジェフ先輩。それにフェイ、俺のRAIUNをガンズ・ブレイド仕様にチューンアップしようと思って持って来ました。」


 ジェフ:「おう、待っていたぜ。」


 フェイ:「それじゃ交換作業始めようか。」


「よっしゃ、腕が鳴るぜ。」



 それから3日後。この日はシミュレーターを使用した授業と一般教養だけの半日授業となっていたので、昼食終了後俺とクウヤ・オキサキのガンズ・ブレイドが第4アリーナで開催されるとなりクラスメイトだけでなく、他のクラスでエースと呼ばれるメンバーも来ている。何しろクウヤは他のクラスにもこうやってPG模擬戦と位置づけてフルボッコにしている問題児である。アノ馬鹿クウヤを倒すためにモーション研究等をするためである。


 クウヤはODINに乗り込んでいる。事前に渡された試合に使用する武装申請に嘘偽りがなければ、コバヤシ先生との模擬戦で使用した火器類はなくサブラックにはレーザーでトリガーレスタイプのチェインガン(LTG)とアックスタイプのAPSなので(APX)である。左腕の武装は前回同様PGSを装備し右腕はフリーである。


 俺の方は、RAIUNに右腕にはAFGにフォースドラムマガジンを装備し、左腰部のEXPにAFGのマガジンを3セットして、左右脚部のEXPには30mm連射式拳銃(HQG)を1丁ずつとソレ用のマガジンを後腰部に4セットほど用意した。

 サブラックにはレーザータイプのショットガン(LSG)を、もう片方には家にあったAPSなのは間違いないが、正確に言えば対PG戦闘用日本刀出雲(いずも)である。

 ちなみに俺の機体は今回のガンズ・ブレイド使用にFCSの追加装備やグラップモーターとパワー系のチューンナップした腕部に交換をして、ランドスピーダも少しスピードが出るようにアップグレード済み。

 正式なカスタムネームを用意していなかったが、せっかくなのでこんな名前にした。

 PGJX-C-0133 MUTUKI(睦月)である。

 俺は第4アリーナの西側待機ガレージに置いてあるMUTUKIのコックピット内で待機している。


 マサキ:『マサキ殿、奮戦を期待しています。』


 ユキト:『マサキ君。頑張ってね。』


「OK。勝てずともあの野郎の天狗鼻をへし折るぐらいはしてくるぜ。」


 フェイ:『マサ君。僕や整備クラブのメンバーが丹精込めてチューニングしたんだから、負けたら又呼び方戻すからね。』


「ぐっ!・・・フェ、フェイ。それだけは勘弁してくれ。」


 フェイ:『だったら、しっかり勝つ!それだけよ。』


「わかった、訂正する。勝ってあの野郎の天狗鼻を綺麗にへし折ってやる。」


 フェイ:「それじゃそろそろ僕たちはギャラリーシートに移動するね。」


 そう言い終えて通信は切れてオペレータールームから通信が入り


 アキナ:『進路クリア!マサキ君そろそろアリーナに向かって下さい。』


「了解!!マサキ・ゴトウ、MUTUKI。フィールドオン!!」


 ランドスピーダを作動させてピットエリアからアリーナに向かった。


 先行して居るODINからオープンチャンネルでなくプライベート通信が入ってきた。


 クウヤ:『良く逃げずに来たなほめてやんよ。』


「けっ、殴られた逆恨みで仕込んだ試合・・・・ではなさそうだが、悪いけど勝たせてもらうぜ。」


 クウヤ:『だが、悪いなこっちも面子ってもんがかかっているから、まずはでめぇの戦意とPGを粉々にしてやるぜ。』


「できるものならやってみろ!!俺の心はダイヤモンド並みに硬いぜ。」


 オープンチャンネルでコバヤシ先生が


 アキナ:『各員、位置について下さい。』


「おうっ!!」


 クウヤ:『ふっ、良かろう。』


 オープンチャンネルに切り替えて俺とオキサキが同時に声を上げた。


 開始位置に到着しスピーカーから(ON your Mark Ready?)と流れてきたので俺もオキサキも共に手持ちの銃器をsafeからfireに切り替えてスタートブザーに備えた。

 電子音『3・・・・2・・・・1・・・・BATTLE START』

 と同時にスタートブザーが鳴った。


 俺は先手必勝と言わんばかりに頭部に照準を会わせAFGを1トリガー3ショットモードに変えて、弾を30発ほど威嚇射撃でばらまいた。しかしそれは予想済みと言わんばかりにPGSのシールド部分で防いだ。


 クウヤ:『思考が浅はかだな。わざわざシールドに弾くれてやるなんて馬鹿じゃねーのお前?』


 こっちもシールドで防がれるのは予想済みだ。単純な攻撃すら防ぐか避けるかをしてもらわないとこっちの興が冷める。


 クウヤ:『ならばこっちから行くぞ。』


 ランドスピーダを展開し、スピードに乗りながらガトリングを撃ちまくっている。もちろんこっちも銃弾の雨に当たってやるつもりは全く無いのでこっちもランドスピーダを始動しPGSが左装備なので右側に回避しているが


『ほう、やはり動きは良いみたいだがそれだけでは俺様には勝てねーんだよ。くたばれぇ三下ぁぁぁ!!』


「おめーは誰彼構わず三下呼ばわりかよ。その腐った根性、鍛造たんぞうからやり直してたたき直してやる。」


 その時奴のフリーだった右腕の中にPG用のマガジンタイプのHQGがシールド内から出てきてそれを数発発砲した後に俺のMUTUKI左肩アーマーにダメージを与えた。そのせいでアーマーポイントが少し減った。


「ダメージチェック、左肩損傷小破、左腕部稼働に損傷無し。にゃろー味な真似しやがったな。こうでなくちゃ鼻っ柱を折る醍醐味がねーからな。」


 俺がODINのPGSとHQGの範囲外に出たらLTGを使用してうまく近づかせないように切り替えをうまく使っている。

 こっちもAFGをフルオートショットに切り替えてやっかいなチェインガンに銃弾を数発当てて、黙らせようとショットし、これを繰り返してあちらのARPを徐々に減らしていった。


 クウヤ:『おらおらどうしたぁ!!でめーは逃げ回るだけの間抜けか?俺はまだぴんぴんしているぞ、もっと近づいてかかってきやがれ。』


 観客席side


 メリッサ:「ほほう、マサキ君はガトリングの弾が当たらないように右側旋回回避しながら射撃をしているよ。なかなかうまいな。」


 ユキト:「それだけじゃないよ。AFGを使いながら重火器類を先に黙らせて接近戦に持ち込むみたいだよ。」


 カナエ:「確かにLTGとPGS双方又は片方だけでも沈黙させないと接近戦はむずかしいね。」


 フェイ:「マサ君、しっかりー!!ODINのアーマーポイントも徐々に減ってきているよ。」


 センイチ:「マサキ殿も銃弾が当たっている故、楽観的には見られないですな。」


 カナエ:「たしかにね。マサキ君のアーマーポイントもやや減っているけど油断し無ければ、勝てるよ。」


 コックピットside


 死角ギリギリの所で発砲してチェインガンのダメージポイントがレッドゾーンに入ったのをこちらでも確認したらあっちがLTGの射撃を止めてPGSに装備していたコンバットナイフが見る見るうちに赤くなっていった。

 あれはヒータータイプのコンバットナイフみたいだ。ヒートダガー(HDS)は近接戦闘において相手の装甲を焼き切ってダメージを与える武装である為、これは家の姉が使っていたHSCのダガーナイフ版だ。

 ODINがヒードダガーを持ってこっちに接近してきた。

 やばっ!!あれに触れたら装甲が焼き切られると思い斬られるギリギリのところで、咄嗟に後ろにランドスピーダで緊急回避したので胸部装甲の一部を僅かにこがしただけで済んだ。


「あっぶねー、危うく胸部ばっさり切られる所だった。」


 奴は俺が咄嗟に避けたHDSを収納しHQGに持ち替えた。


 クウヤ:『ふっ、今のを良く避けたと褒めてやるよ。だが次はない。』


「それはこっちの台詞だぁぁぁぁ!!この間合いとてめーが納刀するのを待っていたぜぇぇぇぇぇ!!」


 咆哮と同時に俺はAFGを一度地面に放り出しすぐに出雲を抜刀して奴の持っていたHQGとPGSの砲身を一刀両断にした。その後すぐにランドスピーダを使い急速後退をしつつ出雲を納刀し、さっき投げたAFGを回収した。それと同時に観客の方から歓声が上がった。


 観客席side


 メリッサ:「すげーなマサキのやつ。あんな高速抜刀よくできるな。」


 センイチ:「あれは、刹那居合い剣術!」


 カナエ:「センイチ君知っているの?」


 センイチ:「かつて中世日本にいたとある剣豪が編み出した居合剣術で、刹那の速さで抜刀し相手を斬る剣術で、居合剣術で抜刀速度最速の剣術であると聞き及んだことがあり、これを間近でかつPGで見たのは初めてです。」


 ユキト:「マサキって剣術もすごかったんだ。惜しいな、あれだけ居合剣術すごいならセンイチと一緒にアークウォーリヤータッグマッチでトップも取れたのに。」


 フェイ:「でもマサ君は格闘系のPGには進まないと思うよ。前々からマサ君は整備一筋だし」



 コックピットside


 クウヤ:『こ、こいつ俺のガトリングの砲身とハンドガンを一気に斬りやがった。なんて早い切り込みだ。そこは褒めてやる』


「おめーに褒められても何も思わん」


 銃撃戦がほぼ無意味だと判断して右にHDSやAPXを使って長短の利を活かした2刀攻撃に切り替えてきた。


 クウヤ:『まて、逃げるな。卑怯者!!おとなしく俺に斬られろ。』


「はっ!何とでも言え。教師相手に過剰火力とMPGで勝とうとしたお前だけにはその台詞は言われたくないぜ。」



 こっちは一度相手から間合いをとりAFGからLSGに切り替えてショットガンを2~3回撃った後ダガーナイフを散弾攻撃で遠くへ飛ばした。


『くっ、しまった。HDSが!!』


 しかしまだ勝利宣言には早い。HDSこそ遠くに飛ばし俺が向こうに追い詰めなければアックスが近接武器のみになるので、まずはLTGを黙らせるためにショットガンをポンプアクションとトリガーに指をかけて連射した。その後すぐに奴のLTGを爆散させた。



 クウヤside

 電子音『レーザーチェインガンロスト』


 こんなこと、冗談じゃね-ぞ。あの野郎はシミュレーターで俺より目立っただけだが、PG本体には素人同然の奴なのに何で・・・・・なんで・・・・さっきまで俺の勝利は揺るがなかったのにどこで俺は失敗した!?俺は・・・俺様はこんな素人に負けるのか?

 冗談じゃねー!冗談じゃねー!冗談じゃねー!俺はPGに選ばれたスーパーエリートだ!!こんなどこぞの馬の骨に負けることなんざ有ってはならないのだ!!

 ・・・・・・・・・・・ならば例の手を使うか。

 俺はそう思い座椅子下にセットした通信機器で俺の部下達に秘匿通信を送った。

 内容は(俺がこのボタンを押したらクソ生意気な奴のPGを破壊しろ手段は問わん。)

 しかし一向に何も起きない。

(くっあのゴミ共俺の出した命令もまともに受けることも出来ネーのか。親父にアノ馬鹿共を解雇ころしてもらうしかねーな。)


 警告音が鳴り武器を見たらPGSがレッドゲージになり又ショットガンを食らったのでPGSのシールド部分が粉々になった。


「しまった!!シールドが。」


 マサキ:『よしっ。シールドは破った。一気にたたみかけるぜ。』


 コックピットside


 俺はシールドが粉々になったのを確認し、LSGをサブラックにしまい出雲を両手持ちしてブースターとランドスピーダを展開し一気にODINの間合いに入りPGSを装備した左腕を肩口から切り落とし、PG腹部に蹴りを入れようとしたらカウンターで奴の右ブローをくらいMUTUKIのアーマーポイントが1500をきったけど相手の戦意とアーマーポイントを完全に削ぐ事が出来た。試合終了のブザーが鳴り響き


『ゲームセット!勝者!!マサキ・ゴトウ MUTUKI!!』


 それがアリーナ場に響いて歓喜の歓声があがった。


「ふう・・・・何とか勝てた。」そう言ったと同時にクラスメイトが座っている所にPGでサムズアップした。


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