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赫蒼の殲滅者  作者: 怪奇怪獣魔爾鴉男
27/39

第27話「文化災」

エロなんざ要らねえ金と百合が欲しいよおおおおお!

A.


本日は晴天、されど運命には暗雲が再び立ち込めている。一旦の平和が終焉を迎える日がいま訪れたのである....!



第27話「文化災」



B.


「これは一体、どうなっているのよ....」



「模歩ちゃん、わたし貴女と合体したい!」



「私も貴女と....んっ」



トイレ休憩から帰ってきた私が目にしたのは、凄くピンク色の空間と化した教室だった....メイド喫茶であって風俗店じゃないのよココは!



「はっ! まさか....てかやっぱりコレも能力者の仕業よね」



「その通り、私の能力による物よん」



さっきからこんな状況でも冷静な態度でキセルを吹かしていた、フード姿でも伝わってくる色気ムンムンな雰囲気の女がそう言った。



「アンタ....いえ、アンタら紅鴉さんの手下でしょ」



「良く分かったな、コイツは紅鴉様の選び抜かれた特に優れた配下で構成された七翼(セブンスデザイア)の一人、刀元凶・スモデウス」



色気女と相席しているもう一人のフード姿の人物がそう説明してくれた、コイツも能力者か、逃げないとヤバイわね。


てゆーか、緋美華たちは何処に行ったのよ、見回しても居ないし。先に逃げたのかしら....!?



「そして今わたしを紹介した彼女は同じく七翼の一人、憎悪の渦・ヴィアよ、お見知り置きを」



「風見さああああああああん!」



二人目の自己紹介が終わったと同時に、金城が叫びながら飛び付いて来た、危うく転けるとこだったじゃない! でも何時もと変わらないみたいで安心したわ。



「金城、アンタは無事だったのね」



「ええ....ですが椋椅が私を手込めにしようとしてきますの!」



何ですって、そんな時代劇の悪代官みたいなことを椋椅さんがしようとするなんて信じられないわ!



「お嬢様ああああああああ一線を超えましょう〜〜〜〜!!」



きゃっ、椋椅さん....何時ものクールな感じは何処へ行っちゃったんですか?!



「嫌ですわ、私には風見さんが居ますもの!」



ぎゅっと、更に強く私を抱き締めながら椋椅さんを睨み付ける金城。こんな光景を見たら信じざるを得ないわね、これもコイツらの仕業か....!



「やはりお嬢様は風見ひよりがいる限り私とは....なら邪魔者は消すだけだ!!」



危なっ....椋椅さんの拳が襲いかかってきた! 咄嗟に避けてなきゃ、背後の黒板みたいに穴が空くところだったわ。



「なんでいきなりヤンデレになるんですか!?」



「コラぁ椋椅....いくらあなたでも風見さんを傷付けるのであれば赦しませんわ!」



「お嬢様は何時だって....」



主従対決とは熱い展開、なんて呑気に言ってる場合じゃないわよね....あら? 椋椅さんの顎下に微かな光が....あれは!



「金城、よく見て、椋椅さんの顎下に小さな針が刺さってるわ!」



「アレが原因に違い有りませんわ」



「良く気付いたわね、誉めてあげるわお嬢ちゃん」



金城が椋椅さんの真っ正面に瞬間移動して針を抜こうとするけど、フードの....スモデウスと呼ばれた方に蹴り飛ばされてしまった、ヒールだから余計に痛そうね。



「痛いですわね、もう!」



「お嬢様に何するんだ御前....」



「あらご免なさい、彼女の命は貴方に譲るわ。さあお嬢ちゃんたち、我らが主の妹をより強くする為に、犠牲になって貰うわよ」



確かに私たちがコイツらに殺されたら緋美華は実姉でも紅鴉さんを全力で倒そうと、もっと強くなるかもね....でもあの娘を悲しまたくない....!



「その緋美華は何処行ったのよ?!」



「彼女なら椋椅と同じく豹変した津神さんに追いかけられてましたわ」



「何ですって....!?」



きっと“水無ちゃんを攻撃なんて出来ないよー!“とか言って一方的に逃げるしかなかったのね。


敵に恐れを為した訳じゃなくて良かったけど、トイレ行ってたとは言え私を放って逃げ....待てよ?


ひよりー!とか言ってドアをバンバン叩いてきた気が、お腹痛すぎて声出せなかったけど....あ、アレで私はとっくに逃げたと思われたに違いないわ。



「椋椅のお馬鹿!ワタクシのメイドともあろう貴方が何てザマですのよ!」



ボカボカと割りと強めに主人がメイドを殴る光景....見てて気分は良くならない。


しかも金城が辛そうな表情するなんて珍しい、コイツの数少ない心を許してる相手だから仕方ないけど。



「っ....お嬢様!」



「私たちも逃げましょう、椋椅のやつ幾ら叩いても蹴っても目を覚ましませんわ。 針も思ったより深く刺さってて抜けませんし」



「テレビじゃないんだから....あと針に触れて瞬間移動させたらどうなのよ」



「それもそうですわね!」



そういやアホだったわコイツ....けどまあ状況が状況だと余計に冷静な判断が出来なくなるわよね、況してや長年付き添っているメイドが狂ったんだから余計に。



「そうはさせるか、嗜屠針....!」



さっきからただ傍観していたもう一人のフード姿、ヴィアが金城に針を投げつけた....!



「きゃっ!」



その針は金城が構えた斧に弾かれて、私の方へと....呪われてるレベルで運悪いわね今日は。


注射を刺されたみたいにチクっとした痛みが首筋に感じると同時に、ドス黒い感情に身も心も覆われて、目の前が真っ暗になって....いく.... ....。





C.


「ジェラシーだわ....なんで幼馴染の私を差し置いて緋美華の奴ぽっと出の無愛想ロリとフラグ立ててるわけ? 幼なじみが敗北確定ってヘテロジャンルの話でしょ、私は百合なんだけど」



「風見さんの属性が変わってしまいましたわ....!」



何と言うことですの、風見さんが病んでしまいましたわ。しかも趣味を包み隠さず丸出しに!


早く針をどうにかして差し上げないと目が覚めた時の精神的ダメージが深刻なものになってしまいますわ。



「させませんよ、彼女はこのままの方が私にとって都合が良いですから」



「椋椅....」



お仕置きしないと行けませんわね、どんな理由が有ろうと主人に楯突いたのですから。



「メイドさん?私たちで貴方の主人をやっつけて、動きを封じてしまいましょう」



「承知しました。お嬢様、お覚悟!」



「申し訳ないけど、ワタクシが体を許す相手は風見さんただ一人と決めていますの....」



例え数少ない心を許した相手と言えど、体まで許すことは出来ませんのよ!!



「二対一、いや三対一で貴様ごときが」



「勝てないとも言い切れませんわよ。 椋椅、コイツらを倒したら一線越えてやっても構いませんわ」



「本当ですかっ!? 」



「今ですわ!」



もちろん嘘ですが、三人とも“!?“と油断したので、椋椅に刺さった針を転移させる隙が出来ましたわ。



「私は今まで何を?」



風見さんが教えてくれて気付けたやり方ですわ、椋椅があんなになってしまい凄く冷静さを失っていなければ直ぐにこうやって解決してましたのに。



「おのれ卑怯な....!!」



「卑怯もらっきょも、有りませんことよ....ふんっ!」



「!?」



二人が同時に針を放って来ましたが退院してからの毎日を過酷な特訓の日々を過ごしてきたワタクシにはスローに見えますわ!



「予想以上に強く成長していたようだ....」



「最強の私が怒れば誰も叶わないのは当然です、恥じる必要など有りませんのよ、おーほっほっは!」



一振りで針を弾き、二振り目で二人纏めて撃破とは、超重量のゴルアクストも前より素早く振り回せるようになりましたわ。


人目を気にせずイチャイチャしていた方々も、顔を赤くして露になった肌を覆い隠しながらも目を覚ましたので良かったですわ。



「流石です御嬢様、私が手を貸す必要も有りませんでしたね」



椋椅が無愛想な顔で拍手をしてくれる、すっかり元に戻ってくれて良かったですわ。



「今回は多目に見てあげますわ、お詫びに帰ったら何時も以上に豪華な料理を作るのよ」



「御安いご用です」



「さて、風見さんも元に....」



「告白したいけど怖いのよもしかしたらあの娘の心はあのゴスロリ幼女に靡いてたりしたらと考えると....でもそれってロリコンじゃないの法的にヤバいし大丈夫かしら? 勝つ為とは言えキスとかしてるの羨ましすぎでしょ」



「嫉妬心というものは伝染するのでしょうか」



こんなに想われる春野さんが羨ましくて仕方ない、嫉妬している風見さんを見て嫉妬してしまうなんて。



「正直、私も今のお嬢様を見て風見さんに嫉妬していますし、そうかもしれません」



「....」



まさか椋椅がね、見た目も中身も宝石の如く美しい此の私に惚れるのは仕方ありませんけれど。



「風見さん、じっとして下さいな」



「アイツ何処にいるのよ私というものが有りながら浮気とか信じられなっ....!?」



針に触れ転移させた瞬間、風見さんの負のオーラが飛んでいきました。これで何時もの彼女に戻って下さるわ!



「目が覚めましたか?」



「ええバッチリとね、ありがと、助かったわ」



「お褒めに預り光栄ですわ」



「あ、終わった?」



ひょこっと石掘さんと三尋木さんが教卓の下から顔を出しました、この方達は全く....!



「貴方も一応は能力者なんですし戦って下さいまし」



「いやごめん、連れてく役目は果たすよ」



頭を掻きながら敵二人を纏めて縄で縛り上げる石掘さんの顔を見る限り微塵も申し訳なさを感じませんわね。



「本当に悪い能力者を捕らえる組織の一員なのかしら」



「当たり前だよ! ただ無駄な労力は使いたくないだけだし」



「思ってても言うなよ石掘」



ナチュラルに最低ですわねコイツら、クラスメイトの危機に戦う力が有りながら隠れていたなんて、ぶったるんでますわ!



「連れてくの面倒だなあ、金城さん転移能力で連れてってよ」



「生憎、場所が分からない場所には行けませんの。変なところに行ってしまう可能性も有りますし」



「やっぱり楽は出来ないね、さ、行くよ石掘」



「えーん」



石掘さんが三尋木さんに首根っこを引っ張られながら、お縄にかけた紅鴉さんの手下二人を連行していきましたわ。


前もこんなオチだった気もするけど気のせいですわよね、さあ風見さんが心配しているので春野 緋美華を探しに行きますか。



つづく


ツンデレ百合クーデレ百合ヤンデレ百合デレデレ百合メンヘラ百合姉妹百合色々あるけど個人的にはツンデレ百合とクーデレ百合の二強なんです。

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