1話 勇者8人衆
新シリーズの始まりです!
この小説を読んでくれた方に心からの感謝を申し上げます。
この領地カリオンには『勇者8人衆』という伝説がある。
その伝説は、「勇者8人衆が魔王たちをさくっと倒して大魔王をフルボッコにした挙げ句、さくっと討伐した」という内容だ。
俺、スティルがその伝説を初めて聞いたとき、こう思った。
魔王可哀想。
勇者8人でフルボッコとかリンチだろ!!
大魔王が討伐されて約150年。そして今、この領地は勇者8人衆が治めている。
勇者たちは寿命を100年ほど伸ばすスキルを使ったのをいいことに、長い間、領地を治め続けている。
そして、領民に高ぁい税を課している。井戸建設税、クエスト紹介税、所得税、消費税、魔石販売税、魔導書発行税……
ほんとに馬鹿みたいに税金がかかるのだ。
領民に対しても横暴だし、独裁的だし、高い税金を課すくせに領民にお金をまわさないし、領民は不満を抱えて今日も働いていた。
ある日、その不満が爆発したものがいた。俺だ。
「あぁー!! 毎日毎日、森に行って、クエストこなしても給料、4割が税金で消えるとか、おかしいだろ!」
隣の領地には、所得税が1割未満という超ホワイト領地もあるのだが、このカリオン、なんと所属領地変更税というものまであり、それが高いのなんのって。ほぼ所属領地変更は禁止と言っているようなものだ。はぁ…どうしよう。
勇者たちに税金下げろ! と言っても、聞き入れてもらえるわけないし、最悪殺される。
はぁ…。どうしよ。
根本的に変えようと思ったら領主を変える必要があるのだが、
勇者共は寿命を100年も伸ばしている。だから、あと40年はこのままだろう。
あと40年もこの状態が続くなんて耐えられない。耐えられるわけがない。
どうしようか。勇者を、いっそのこと倒してしまおうか。だがこの領地で一番強いのは勇者だ。
殴り込みに行っても返り討ちにされるだけだろう。
いや、俺らが勇者共よりも強くなったのなら、勇者を倒せるだろう。流石に個人では無理かもしれないが、集団でなら。行けるかもしれない。 革命だ!
そう思いながら俺は眠りについた。
魔王可哀想。
この小説を読んでくれた方に心からの感謝を申し上げます。




