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3/3

普通に暮らしていた俺には理解が追いつかないんだが

_「貴方のハート…射止めさせてもらいます」


きっと俺はこの時取り巻きの女子達には見せられない程、間抜けな顔をしてただろう。

口を半開きにさせたまま呆気に取られる


「お兄ちゃん、この人絶対頭おかしいよ」


美緒が口を滑らせ、本音を言う

俺もそう思う…のだが先程のテレパシーといいマリオネットといい、100%この子が狂言をしている様には思えない。


「…まず自己紹介しませんか?」


俺はとりあえず一旦落ち着ける場を設けようと提案する。

合コンでもなんでも最初はまずお互いの名前等を知る事が必須だ。


「…チェイル・レナ、18歳。使える超能力は_


俺は手を挙げ彼女にストップの意を表す

そんな趣味は~〜みたいなノリで言われても理解出来るはずがない

チェイル・レナと名乗る女子は小首を傾げ不服そうな顔をする。


「その、まず、超能力について説明してくれないかな?」


とりあえず俺は1番気になっている点を問う

レナは俺のズボンのポケットを指差す

そこにはさっき入れた手紙_ではなく、4本の鍵が入っていた。

驚きつつも取り出すとレナは俺より動揺の表情を浮かべた。


「何故4本もあるの…?」


俺に聞かれてもわかるはずがない為、俺も首を傾ける。

その時、美緒が俺の手から1本の鍵を取ろうと手を伸ばした。


「いけません!!!」


レナが怒鳴り、美緒は伸ばした手を引っ込めた。


「契約者・パートナー又は契約者を倒した者でないとこの鍵は触れると大きな災いが降りかかると言われています」

「災いって?」


レナの言葉の後に、美緒は質問を投げかける。


「そうですね…実は私にもどんな災いが起きるのかは分からないのです」

「どうして?というかまず貴方は何が目的なの?」


少し困り顔のレナに美緒は質問を続ける。

レナは一息置いて、話を続ける。


「鍵に触ろうとする者が居なかったからです…

ここからは少し長くなるのですが、浩志様は我々の暮らす世界での700年に1度の国投票を行った際に、超能力という"鍵"の持ち主に選ばれました。

浩志様を鍵のまとめ役…キーリングとするならば鍵はそこから他の場所は行く事は不可能なのです。

しかし"パートナー"という存在を作った場合、その相手とは鍵の共有が可能になるのです。

2000年程前まではキーリングのパートナーになろうと近づく者しかいなかったのですが…近年ではその選ばれた力を独り占めにしたいという者ばかりになり、"アンロック"というキーリングを破壊する団体までもが出来てしまったのです。

私の目的は、その者達から浩志様を守る事です。と言っても少し遅かった様ですが…」


分かるような分からない様な説明に俺と美緒は暫しの沈黙の間情報を整理した。

そんな中、風の流れが変わり強風が吹き始める。

選ばれる条件は?何故俺が?パートナー?アンロック?

聞きたい事は山ほどあったが今はそれを聞くべき時ではないだろう

少し気付くのが遅かった。

台風の目に入ったかの様な静けさが周囲の音を無にする。


「見ぃつーけたぁ♪」


俺の隣には笑顔で刀を振り上げる女が立っていた_

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