Ver1.13
お待たせしました
待ってなかった方はおいといて・・・
狩り準備あんど狩りに入ります。
7月29日少し訂正加筆しました
「ここはギルドルーム名前はまだ無い・・・」
独り言でボケてもツッコミも無くただ闇と時計の音のみ。
なんて感慨に耽ってないで手を動かそう。
灯りは灯せばあるのだがどうせ一人で『オールセンス』のLV上げに丁度いいので暗視モード中。
「やっみっにっか~くれ~て~・・・たちゴニョゴニョ♪」『ピロン!』
『歌唱』スキルを手に入れた。
・・・・・。
(汚職事中の方すいませんでした)
なんで小学生に流行りそうな替え歌で・・・まあいい・・・
そんでもって『スクロール学』と『描画』を使い、買い物の時買った羊皮紙10枚セット×2と羽ペンと魔力付与インクを材料にスクロール作成。
作成する物は実際に作業で作るか自動で数個作るか選択できるようなので普通に書く事を選ぶ・・・だって・・・ねえ、態々分けてるのってなんかありそうなのがゲーマーとしての勘が囁くのよ、こう・・ね? こだわってみろって。
作業で造るスクロール作成には二つの工程があってまずは魔力文字での基礎呪文転写。 これは習得LVまでの魔法の類を焼き付ける前の土台作り・・・フォーマットみたいなものでシステムウィンドウで見るとLVごとのお手本3LVまでが見れるようになってる・・・昔やった写経を思い出しちまった。
で、書こうと思ったところ何枚も予備はあるし、まず試しに描くと書くは違うかなとダメもとでAS『高速作画』発動・・・が、なぜか基礎呪文転写に使えた。 もちろん成功して
現在最大MP24
スキル一回5MPなので4回使って1回普通に書く・・・その間にMP回復、と思ってると・・・いつの間にか最大25MPになってたので5回スキルに1回普通となり15分ほどで目的のスクロール20個失敗無くできた。
まあ、魔法スキル3LVといっても初級の魔法用ばっかりだしお手軽なのかな?
とりあえずは次の工程。 言霊を籠める作業・・・『魂籠め』なんか弾込めからきたんじゃ?
まあ、簡単に言えばスクロールを使うための燃料・・・MPと魔法の種類を込めるというか籠める作業のようだ。 これがあるから使う時にMPがいらないようだ。 ならば先に作っとけば呪文撃ち放題! って思ったさ・・・羊皮紙と上質紙の値段見るまではな・・・
「羊皮紙1枚50C? 上質紙1枚200C!? ぼってんのか!?」
思いっきり店で叫んじまった。 すぐに店長のディクショさんに怒られたが。
話を戻すと昼に聞いたところ初期の野犬を倒しても2~15Cしか出ないらしい。 クエストで討伐証明の皮を5枚で500C。 一体倒すのに1~4LVの本職が魔法2回ぐらい使うとか・・・100%クエストアイテム出ても割にあわねえ・・・
そんな回想をしてる間に一個・・・失敗した!?
詠唱を集中して唱える・・・集中はしてなかったな・・・ならばスキルも使って「やってやるぜ!」ってどっかの神や獣等を超えたセリフをはいて作成開始。
結果19枚完成!
『キュアLV3』×7
『マジックアローLV3』×2
『キュアポイズンLV3』×2
『エンチャントウェポンLV3』×2
『ヘアグロウズLV3』×1
『アースホールLV3』×1
『ファイヤーウェポンLV3』×1
『サンダーウェポンLV3』×1
『ホーリーウェポンLV3』×1
『ホーリーライトLV3』×1
マンマの名前の魔法なんだが・・・ヘアグロウズ・・・毛生え・・・しゃれで取ったが変装にしか使えんか?
アースホール・・・自然の大地限定で穴を瞬時に開ける魔法なんだが・・・どうもスラングに思えちまう・・・・止めとこう。
・・・なんか今から狩りだと思ってさっきから妙なテンションが上がってるようだ。 遠足前のガキかよ・・・オレは・・・ま、否定はしねえがな。
そんな取りとめもない一人漫才の後、ちょっとした特技と『記憶術』を応用して前準備を行いそのまま外に飛び出した。
「部屋に戻り地道な狩りの準備という潜伏期間は終わった・・・ギルドのクエを受けるだけ受け・・・フィールドエリアよ! 私は帰ってきた!!」
モシモシ私政ちゃん・・・今・・・門の前にいるの・・・
「じいさん、張り切って核弾頭撃ち込むんじゃねぇぞ~」
「ツッコミありがとう! 分かる人にはわかる・・・一般人には分からんのですよ」
「それは歳の差ギャップだよ! 認めたくないものだな・・・今から狩り?」
と、気軽に声をかけてきたのはオーソドックスな剣盾ファイターのソロのお兄さん。
なんか・・・盾が尖った十字架がおしゃれな赤いタワーシールドで兜飾りが先端が尖ったV字って・・・どこで買った?
「ああ、昼間は混んでてね・・・おお!?」
お兄さんの横には野犬が付き従っていた。
「こいつかい? なかなかいいだろ~? テイミング道具拾ってたんでな、ハスキーみたいなの選んで使ってみたんだ。 昔から犬を飼いたいけど、飼えなかったからここでならってな名前は波浪」
「・・・名前はともかく・・・いいな~いいな~・・・よし、オレもなんか飼おう!」
「はっはっはっ、がんばってな! ただ今は灯りが無いと戦闘は辛いのと・・・全ての敵がアクティブ化アンド強化されて手ごわいのと・・・昼は居なかった種類も居るから気をつけろよ」
「ああ、教えてくれてありがとうよ。 機会があればまたな」
「おう、じゃあな!」
お兄さんはそういうと街の中に消えていった。
名前を聞きそびれたが・・・まあ、いつか会うだろう。 消えた方向を眺めていると暗視と遠視が働いてお兄さんをまた補足した。
『白いヤツ』
・・・キャラネームが見えた気がしたが、そんなことはおいといてサッサと街道沿いを歩きだした。
~~~~~~~~~
歩いてたのは最初だけでした。
現在走ってます。
スタートダッシュした者達の事あまり言えんな・・・オレも・・・
『ダッシュ』のLVが上がってから更に速度が上がったようだ。
普通に体感70~80キロで走れてます。 この速度・・・癖になりそうだ。 あまり舗装されて無い街道を、二足歩行の不安定さのまま高速で走るという行為。 それを『重心移動』でカバー。 躓いたりして転倒する前にジャンプで上空に退避して『アクロバット』と『重心移動』で体勢を整えて難なく着地。 そのまま走るを繰り返す内に、何となく道の危なげな場所が分かってくるというか、このさきの場所で段差を感じジャンプ。 街道を形作るレンガが飛び出てそうとか・・・予想が的確になっていく?
ちょっと気になりほぼメインを移動系に特化した中で残してた『オールセンス』と『第六感』がLVが上がってるのを確認。 オールセンスに至ってはすでにLV9.01!? 上がりすぎというか速すぎないか? しかし・・・考えてみれば・・・これ取ってからずっと何かしら感覚強化を使いっぱなしだったっけ・・・いっそ『スキル経験LV1引換券』で10LVに上げてみた・・・MSTしたみたいだ。
「別物・・・いや別世界だな・・・」
そう呟いてもおかしくない変化だったさっきまでも暗視が効いてたのだがスターライトスコープも真っ青の解像度というか・・・昼と変わんない・・・
しかし光源が少なく暗いのに知覚できてしまうと言う矛盾・・・案外物語のバンパイアとか夜に闊歩する妖怪とかの視覚ってこんなもんなのかも・・・夜の世界は美しいとか・・・「らしくないな」と一人照れ隠しなセリフをはいて、誤魔化す様に煌々と空に輝く月を仰ぐ。
「落ち着いてこういう風に空を見上げたのって最後はいつだったっけな・・・」
そんなぼやきとも取れない呟き・・・あれ? なんだろう・・・
月を眺めてると空に吸い込まれそうな感覚・・・いや星が流れていく? 月が大きくなっていく・・・
なにか月面にあるのを強化された目が捉えた・・・建造物? 塔・・・城!?
動いてるのはウサギやカニでなく人か?
「おいおい・・・月に居るのは『ザッ・・・ザザッ』だろうに・・・」
ん? なんか思考にノイズが・・・問題は無いようだな?
しかしこのゲーム・・・月にも行ってイベントとかあるのか?
まあ、あっても先の話か・・・作りこみがハンパでは無いのは理解できた・・・普通空なんかテクスチャー貼り付けるだけが主流だが・・・視覚系の強化に特化した者が見れる特権って事に纏めとこう。
夢は広がる~ココのシステム♪(昔CMで流れたゲーム機のフロッピー読み込み装置の歌?の節で)
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さて、街道沿いに聞いたケダマノってのが居るらしいが・・・いた!
しいて言うなら・・・1mくらいのでかいカツラ?
闇に目が慣れても普通ならこの茶色や黒っぽい緑・・・植物や木の色の毛玉は視認し難そうではある。 で、肝心のネーム色は赤。 主によくあるシステム、ネームの色でモンスター等の強さや反応を見分けれる仕様だな。 プレイヤーから見て白が同等かそれ以下の強さから青が濃くなると強い逆に白から灰色、黒に近いほど弱くなる。 ココまでがノンアクティブでこっちが手を出さない限り攻撃をしてこないモンスター。
逆にアクティブや強すぎるモンスターは紫から鮮やかな赤になりどす黒い赤と危険度が上がっていく。 他にも要素は例外も多々あるが大体こんなもんか?
おそらくはこの『ケダマノ』だがネームの赤さからオレより10LV以上は高いと予測される。 んでもって正式名称『ケダマノ・グラス』と『ケダマノ・ウッディ』となっているところを見るに色違いが後から出てくるのかも?
予測ではこのタイプは火系統に弱いと教えてもらった。 ・・・で、半妖精ってことだがHPは少なめ野犬から森のゴブリンそのあと辺りで狩る対象だろう・・・下手すりゃ物理効き難いかもしんねえな・・・『ウィークポイント』をオールセンスの空いたとこに入れとこう。 後『ノックバック』のSWをオンにして・・・と、
「いざ、参る!」
・・・と、言ったところこいつらどっちが前かわかんねえ・・・とりあえず一体逸れてるのを見つけて、長槍を手に近づいて行くと8mほどでそこらへんをウロウロしてた動作がこちらに不自然に跳ねるように寄ってきた。 気付かれたようだ・・・止まった・・・ん!?
『ビシュ!!』
イキナリ何かを撃ち出してきた! 瞬間『ステップ』で回避って半歩で5~6m移動した!? 最初に使った時から見てLV上がると、ここまで性能に差が出るのか・・・って、あいつ何出してきたんだと目で追うと、草むらにからまった粘着質の物体。
「糸!? 蜘蛛かよこいつ・・・」
糸をはき出して外れたと分かると案外素早い動きで『カサカサ』と走り寄ってた・・・ってか突進!?
走ってくる途中、そいつは不自然な発光現象を見せると「どうやって?」って思うような大跳躍。 10m近く跳んでオレに向かって落下してきた。 強化された視覚で、今まで軟らかそうに垂れて流れていた毛が、ウニやクリを思わせるほどトゲトゲしたものに変化してるのを確認。 あれは痛そうでは済みそうもない。 しかし・・・
「・・・やってみる!」
落下地点を予測して長槍の刃の逆、石突を下に向けて地面に思い切り突き刺してステップで離脱。
落下してくる毛玉の中心を狙い穂先が鋭く貫くと『ピキュッ!』と案外小動物みたいな鳴き声を上げる。 ダメージが入ることで赤い敵の生命力を現すHPバーが3分の1ほど減る。 しかし表示ダメージ5しか入らなかった!? やはり物理は効かないことは無いが効果は少ない? 純粋にLV差かもしれないが。
しかし槍で縫いとめられた身体が宙に浮いたままジタバタもがいてるのをほっとく訳にも行かない戦闘中の武器交換は『換装』のAP30いる。 現在最大AP20のオレは使えないので素手で倒そうと試みる。
だが拳も蹴りも数発当てたが全て1ダメージかノーダメージ・・・ならばと指を鉤爪にして『鉄の爪』で獣の様に一閃! ダメージが10入りそいつは動かなくなった。
「『鉄の爪』・・・拳の打撃を刺突に変えるだけと思ったけど・・・引掻けば斬撃みたいだな。 それに・・・長槍より強くないかい?」
『レベルが上がりました』『レベルが上がりました』『レベルが上がりました』
「流石に格上だとLVの上がりが早いようだな。 しかし・・・斬撃か突きが有効・・・打撃は毛に吸収されるようだな・・・魔法や火ならもっと効率いいかもな・・・」
そうぼやきながら動かなくなった敵に近づきドロップ品回収。
相手のHPバーが0にも関わらず反撃に対する構えを取ってるのに気付いて、残心が身体に染み付いてるなと苦笑い。
少し安全圏を確保しに退避ドロップアイテムを確認。
丈夫な糸×2
長さ10mほどの細くて丈夫な糸
柔らかな毛×2
肌触りの良い柔らかな長い獣毛
痛んだ毛×1
短く切られたりした獣毛の残骸加工には適さない
各自一緒に鑑定したこのケダマノはココでの羊と蚕のような存在なのか?
そしてやはりあった店売りのみのクズアイテムっぽいもの『痛んだ毛』 昼にあったことを思い出し『キュア』のスクロールを準備。 一時『スクロール学』『ディレイ』『精神集中』をメインに持ってきて『痛んだ毛』にキュアをかける。
その際ギルドルームを出る前に練習、前準備しておいた『早九字』を用いた『記憶術』応用法を試した。
結果・・・臨!
両手で『九字印』を組む。 頭の中に『記憶術』で連鎖的に強く浮かび上がった詠唱文に、巻物よろしく口に咥えたスクロールが反応。 刀印と言う片手で結ぶ印を右手に組んで対象の『傷んだ毛』に向けると同時『ディレイ』発動。 キュアの癒しの光がディレイの対象拡大の功果で強く光っていく。 その光の中痛んだ毛の状態が変わっていく・・・カサカサでボロッチかった毛の山が束ねた軟らかい毛と同じ状態になっていく・・・が、イキナリそれが消えた。
「あ!? あれ・・・失敗・・・じゃあないよな?」
念のためシステムログを確認すると
『アイテム組成回復に材料が足りません』とあった・・・つまりクズアイテム数個あれば可能なのかも知れないわけだ・・・ってかチャンと仕様なんだな、キュアでのアイテム修理は・・・
今回の件で得た結果は二つとも大きな功果が期待できるのが分かった。
クズアイテムの組成回復で材料とMPさえあれば無駄な店売りアイテムが減ることこれはやりようによっては持ち金を増やす助けにもなるしイロイロ組織的にも有益な情報だろうこと。
もう一つはさっきやった密教の『九字印』活用『記憶術』の有用性。
『九字印』は忍者マンガ等でも良く知られる手の指を組みかえることで色んな意味を持たせる呪文に形を与えたようなものと思えばいい。 なんでオレがそれを事も無げに組んでるかと言えば・・・オレが学生の頃、陰陽術やオカルトな物が流行ってた時があった。 特に1999年以前はノストラダムスの予言がどうのこうのってマスコミやTVはこぞってやってたのを憶えてる。 ま、結局恐怖の大王が現れても人の歴史はこうやって続いてるのだが・・・
話を戻すとオレもまわりもその頃は中二病全盛期だった訳だ。 っていってもその頃はそんな言葉は無く重症者は『ム○民』とか言われてたか? オレは人のこと言えんがね。
ま、それはそれとして『記憶術』の基本として、本人の身体の一部を触ることで憶えておきたいことをすぐに連想するというものがある。 オレのコメカミクリックがほぼそれに近い。 オレはコメカミを1回触ることで記憶された物の目次、目録のようなもののページをめくっている。 解りやすく言えば各フォルダに収納された記憶がどのフォルダに入ってるか分かり易くしてる。
さて、今回はそれをオレの中二病的特技『九字印』を使って行った訳だ。 臨兵闘者皆陣列在前の九文字で九九の表みたいなものを作る無論頭の中でだが。 その81個のマスメに呪文の名前があるとしよう。 そのマスから上と左にそれの起動呪文を連想するための九字印が二つ検索される。 後はそれを早く組むことで瞬間的に頭に浮かんだ呪文の形を判子を押すようにシステムに押し付ければ呪文発動。
いわゆる・・・無詠唱魔法の出来上がり♪
基本3種の魔法系統と違った発動方法ができた・・・が『神聖方術』でも同じことが可能だったりするのはまあ置いとこう。
態々『発動』のキーワードだけで使えるスクロールを難しく発動させてバカだとここまでで思った人・・・複数のスクロールを持って『発動』唱えるとランダムで発動するものが信用できる? 『発動』と言葉を唱える間に印を3~4回組めたら無駄?
いい年したおっさんが忍者の真似事するのもオレ自身どうかとも思うが・・・このゲーム楽しんだもん勝ちだろう。
ならば恥も外聞も無く己を貫いて楽しむ!
開き直ってカッコつけてるようだが「踊る阿呆に見る阿呆」だ。 そうすりゃオレはいつでも『踊るほう』でありたいねえ。
検分終わりっと!
さあ狩りの続きだ。
その後スキルを戦闘用に戻し、イロイロ試してみて斬撃が弱点と分かったので、クエストで貰った両手剣を使うことにした。
LVが上がったからか両手剣がやたら軽く感じる。
「なら・・・一度まとめ狩りやってみるか!」
今まで1匹ずつ狙っていたが今回は群れに突っ込んでいく。
目の前に3匹のかたまり。 右側横振りに剣を構え群れの左端に向かって走っていく。 オレに気付いた様で、近づく敵であるオレにそれぞれ糸を放ってくる。 それは想定済みで、ギリギリまで引き付け念のため体勢を限界まで屈めて、前方に『ステップ』。 無敵効果が今のスキルLVだと0.5秒一瞬の間に5mほど進むので屈まなくても当たらないが気分の問題だ。 最初から狙ってた標的に瞬時に近づき駆け抜けざまに剣を根元から相手に押しつけ、離脱の速度と空中に回転しながら跳ねることで振り切った両手剣の刃の部分を全て使って切り裂く。 元々曲刀の「スライシング」の応用だが多少は効果があったようで扱いが軽くなったから使えるようなもの。 標的のHPバーが一気に半分以下に減りなぜか吹っ飛ぶ・・・ノックバック効果って素手じゃなくても効くのか・・・。
後は安全地帯のリポップしない場所に誘導この時大回りしたため更に群れを二つ計9匹を釣っちまった・・・半分ワザとだがね。 ま、ここの半径50Mはプレイヤーが居ないと感知で分かってるからやったこと
「運が悪けりゃ死ぬだけさ!」
糸を吐かないギリギリ4mラインで誘導・・・目的地に着いた。
「反撃開始!」
ここの仕様でモンスターやMOBは他のMMOみたいにキャラが重なったりしない。 また、前に仲間が居れば巻き込みになる行動もしないようだ。 賢い行動、普通なのだが・・・ココでは致命的な弱点でもある。 まず後ろの方は糸のスキル仕様範囲に入っても放ってこない。 一気に近づいて外周を囲むように走り抜けながら先ほどと同じく駆け抜ける。 攻撃が当たってノックバックした敵が他の奴らを巻き込んで、少ないながらも範囲攻撃のようにダメージ表示が連続する。 近づいてもトゲによる押しつぶしがこないのも巻き込み防止だろう。 案外この敵は速さか範囲攻撃さえあれば、群れを相手にした方が容易いかもな。
「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり♪」
軍学書にある勝利の礎をそらんじて、意味は違えど一対多数でも言える事。
昔違うゲームで敵を壁にして大量に狩る方法を言ったら
「襲ってくるモンスターを壁と言うのはお前だけだ・・・」
と、呆れられたっけ・・・
しかしここでは正にその時と同じことが起きている。 城としては動くことから某空ににそびえる「鉄の○」ってとこかね。 一瞬石垣と堀に囲まれた城跡から発信する巨大ロボを想像し苦笑してバカな考えをした自分を誤魔化す。
ノックバックした敵が石垣となって他の敵の進行を邪魔してもたついている。 その間に4m以内を維持しつつ端の敵に移動ながらまた掠め斬って移動する。 それを繰り返していく中『石垣』や『堀』は無くなっては新たにできる。 そのまま最後の一体を仕留め一時戦いが終わった。 これでさらにLVアップしたが・・・『パキン!』と言う割れるような音と共に両手剣が折れ消えていった。
「え!? 何で? 大量に相手が居たけどこの剣で30回も攻撃してないはずだぞ・・・」
ドロップを回収しアイテム欄を確認すると、壊れた両手剣が一つ見つかった。 能力値を見るとやはり耐久が0になってるのを見て昼間聞いたことを思い出した。
格上の相手をしたらスキルLVは上がりやすいが、武器の耐久力の減りが早くなる・・・か確かに・・・こりゃ~武器を変えてからこないと戦闘時に壊れたらえらいことだな・・・まあLVアップして『換装』が使えるようになったがそれも限度がある。
悪魔の60階建ての塔があるMMORPGの剣も脆かったのでよく同じ剣を2~3本持ち歩いてたっけ。 戦士10LV超えると通常攻撃が二回入るようになって敵の殲滅速度と更に耐久が減る速度が加速してたっけ・・・ここも課金で耐久減らなくしたりしないよな?
そうならないよう祈り、もう一つ両手剣で同じ事をした後、場所を変えることにした。
今回の取得スキル
C『歌唱』PS
歌が上手くなる 詠唱の成功率が少し上がる。
器用、精神力に微補正
条件・・・歌を歌うとランダムで取得
『オールセンスMST』SW
マスターしたのでスイッチスキルに変化
今回はまとまって長めになりました
会社カレンダーでは4連休あったのに結局休みは1日だけ・・・普段とかわらんと嘆く作者でした。
それとは別に友人に聞いた話でこの作品がどこかのHPで紹介されてたそうなんですが・・・爺さんが爺さんのキャラを使ってとあったそうなのです。
しっかりと主人公の年齢は出してませんが30後半はおっさんではなく爺さんなの?
と、疑問を持つと共になんとなく哀愁が漂う作者でした
では、またの投稿で




