番外編Ver1.032
本日最後の投稿は番外編でお送りします
本編を待ってた方はごめんなさい
今回は待ってた人は待っていた?『ブレイカーズ』の一部説明回になるかも?
では、どうぞ
追記 7月25今回の話で矛盾してる箇所を手直ししました
指摘ありがとうございました。
『ブレイカーズ』
1998年7月からアミューズメントで稼動した世界初の対戦可能な体感アクションロールプレイングゲームである。
当時体感ゲームが大流行し、ドライブゲームは座席が操作によって傾斜したりして身体にかかるG(重力)を再現したり。 戦闘機のシュミレーションシューティングは全方向に360°回転して操縦のリアル感を演出していた。
そんな中異質な体感ゲームとして現れたのが『ブレイカーズ』である。
後に裏の事情を知るものから悪魔のゲームと呼ばれるゲームは、その多岐にわたる娯楽性にプレイヤーをドンドン増やしていくことになる。
1年後の1999年7月まで・・・
「しかし主任、『S1-01』のモニターを記録してろって意味が今ならわかります」
部下の理解の言葉に重本はニッとしてやったりといった風に笑う。
「だろう」
「QT16のエリアに入ってからの彼の戦闘動作・・・どれをとっても連携系のASに転用できますよ! 武器の有効使用率90%越えてるってプロやその道の師範クラスですよ」
「早くフィールドで戦闘してくれないかな~広報に回す良い動画が取れそうなのに・・・」
残念そうに呟く監視係に苦笑する。
「でも、主任・・・おかしいと思いませんか?」
オペレーターの一人が振り向きざまに青い顔をして言うので先を促す。
「だって・・・被検体の主観時間はすでに半日を超えてるんですよ!? その間16倍の情報処理を行ってる・・・なのに身体は反射運動しこそすれ脈拍、脳波異常無しさっきの桐生さんの報告で脳波変換機をつけたままログアウトもせずキャラは動き回ってる。 本人はトイレにいった後「水分と糖分が足りない」とか言って給湯室の砂糖入れの中身を2リットルのミネラルウォーターで流し込んですんなりカプセルに戻ったって・・・明らかに異常です!」
「頭を使うと糖分がほしくなるからな・・・発汗は今も多いのか?」
そういう事を言ってるんじゃないと目で訴えてるオペレーターを、あえて無視してモニターに呼びかける。 すると桐生が呆れた顔をして振り返った。
「ああ、現在テスト開始から二時間・・・先ほどログアウトせずにキャラを操作しながら二本目の水を本人の口で要求されたよ砂糖は無いと言ったら自分の上着から飴玉を出して十数個をバリバリ噛んで飲み込んでた。 その後はまたカプセルに戻って痙攣中か? 発汗は・・・そうだな多いが・・・彼・・・約3キロ減ったぞ」
『!?』
室内の息を呑む音がやけに響く。
「医療的に見て・・・続行は可能か?」
流石に二時間で3キロの減量は異常だ。
もしもの時は強制停止も止むを得まいと思っていると
「問題ない・・・彼の細胞の活性化がそれを問題としていない・・・と言ったところかな」
「そうか・・・流石だな・・・」
信用はしていても友人の普通ではない状態に心配にはなる。
「でも・・・このままで大丈夫なんでしょうか?」
先ほどのオペレータはまだ心配なようだ
「大丈夫だろう・・・先ほど『ブレイカーズ』の話をしただろう?」
「は、はい・・・上位ランカーだったとか」
「『ブレイカーズ』の1プレイの時間はどれくらいだったと思う?」
「・・・RPGとありますし・・・アミューズメントでなら・・・20~30分でしょうか?」
「五分だ」
『はあ!?』
その場の二人の会話を聞いていた全員が驚きの声を上げた。
少し『ブレイカーズ』の事を説明しよう。
今では正確な記録が残っていないが、当時初期稼動から半年でほぼ全世界にその筐体はあった。
オカルトな話かも知れないが当時誰も不信に思わなかったらしい。
ゲーム内容は至って平凡なありふれた設定。 光の神の側と闇の神の側にプレイヤーが分かれそれぞれの陣営に所属。 RPG風にモンスターを狩ってLVを上げ成長ポイントでアビリティー、アクションスキル、パッシブスキル、マジックスキルを自由に取るところは『ブレイクワールド』も似たシステムである。
戦闘系ばかりでなく現実にある娯楽もあり釣りや町でのボード、カードゲームも可能ゲーム内通貨のカジノまであった。 そしてそれが今のVR技術と遜色ないほどのリアル体験ができたのだから問題だ。
それが第一期
第二期のヴァージョンアップ
それは現実ではできない娯楽まで『ブレイカーズ』はプレイヤーに提供したのだ。
光の側は騎乗によるモンスターでの移動やレース。 それは現実では落馬すれば死もありうるところがダメージを受けてもキャラの一時的な死であって安全性は100%。 しかも飛べるモンスターをテイムすれば自由に空を飛べるというもの。
闇の側は更に特殊だった。
モンスターの部位移植と同化。
一定の確率でモンスターを倒すとその特徴的な部位を自分のアバターにつけれるようになる。 それはモンスターの長所を自分で使えることだった。
騎乗しなくても練習すれば誰より速く走り、空も我が物のように飛び回ることができるようになる。
光は技術や技を高める者達
闇は己を進化させていく者達
そんな線引きの陣営が戦いあうのもこのゲームの仕様。
当時のMMORPGではありきたりな設定でもリアル体験でき、しかも安全性は確保された世界は一気に世界へと広まった。
しかし、人々は当時の矛盾に気がつかなかった。
ソコが現在オカルトと言われる所以でもある。
考えて見てほしい当時1プレイ100円プレイ時間5分。
それで上記の娯楽が楽しめる?
答えはNOだ。
普通なら・・・
しかし『ブレイカーズ』は普通ではない。
冗談めかして誰かが言った。
「悪魔がつくった人を堕落させる為のゲーム」
そして、誰かが言った
「神が与えた奇跡のゲーム」
真相は誰にもわからない・・・
それに当時はその五分で楽しめるか・・・
YES・・・だったから。
オカルトな面の一つを例に挙げよう。
1コインを筐体に入れて人が一人十分に横たわれるリクライニングチェアー。 それに座って背もたれを倒せば自動で扉が閉まりロックされる。 秒読み開始とともに意識が薄れ『ブレイカーズ』の世界に降り立つ。
そこで現実の五分は120Mという単位おおよそ120分になる。
この時点での加速は24倍。
与えられたMで体感時間二時間楽しむのも一つ。
対戦をして勝者は敗者より賭けたMを最低5から譲渡されるシステムで滞在時間を延ばすのも一つのルール。
どんなに対戦で勝利して長く滞在してもプレイ時間は五分という異常。 果たしてこの五分の中の濃密な体感時間を、上位と呼ばれるランカーは一体何倍速で思考していたのだろうか?
そして光の側最速を誇ったとされる『スピード京』と言うランカーがいた。 彼は当時のレアスキル『体感時間延長』上位加速魔法『クイック』補助魔法『魔法効果限定解除』を戦闘時は常に3つ同時に使っていたという。
「一体人の限界とは?」と、問いただしたいものだ。
「そんな話を前に聞いたんだが・・・「どこの都市伝説だ?」と思わないか?」
「え、今のウソ? 冗談だったんですか?」
「まあ尾ひれはひれは付いてると思うが『ブレイカーズ』の上位ランカーは化け物には違いないだろうな・・・」
モニターの中でNPCと談笑をしている『政十郎』と言う友人のキャラを眺め少し考える。
そんなバカみたいな加速に耐えうる化け物なランカーを加速で倒したと言ってたランカーが目の前にいる。
上層部はどこまで行けるかのデータを求めていたが満足はするはずだ。
だが・・・ナゼ今いわくのある『ブレイカーズ』の続編と謳うのか?
集められたテスターに共通する適正とは?
何よりも・・・少なくともココの上層部はもうこの世に無いとされる『ブレイカーズ』に何か深く関わっているのだろうと・・・
誤字の指摘を募集したところ何人かの方に感想にて指摘をありがたくいただきました。
感謝の意を表わし何故か即行で訂正させてもらってます。(今日は休日だったから)
誤字の指摘だけでなくはげましや応援の感想もありがたく読ませてもらってます。
返信できてない方もありますが、指摘された悪い点等はこれからの回で直して行きますのでご容赦下さい。
本日7月21日現在21時までにメッセージや応援の感想をくれた方々に一言
「今日の投稿が多かったのは少なくともあなた達の言葉に励まされたことでテンションが上がったおかげです。 改めて感謝いたします」
そして、今日はもう疲れたよパト・・・ライト何だかとっても眠いんだ・・・お休み・・・
と、言うことでまた次の投稿で~




