第55話 事故
「…………………レオ」
「なn—っ!?」
「ね、あたし成長してるでしょ?」
「いや、『成長してるでしょ』とか言ってる場合じゃなくて、今魔力繋げて遊んでる場合じゃないの…………待って、今どうやって繋いだ? 今までと繋げるルートが違うぞ!? まさか」
「ふふっ。昔に繋げた時の跡に頼らず、勝手に無理やり繋げてみたんだけど、どう? 使えそう?」
「……確かにこれなら、少しだけ希望がある」
「えー? 少しだけ???? なんかまだ足りないの?」
「ホノカ、ホノカは今なんで倒れてるの?」
「魔力欠乏」
「ホノカ、ボスを倒すためには魔力を繋げたあとどうするの?」
「? 魔力を流し込むんじゃないの? …………あっ、魔力ない」
「そうだよ。ホノカは繋げられたとしても、魔力がないの。相手を攻撃するための魔力をどっかで調達しないといけないんだよ? それに、無理やり繋げる時めちゃめちゃ痛いと思うよ?」
「あー、そっかー。そういえばそうだった気もする」
「目標はね、魔導砲にまだ大量に残っている魔力を通す道を作って、ボスに無理やり流し込むこと。ホノカ、自分以外を起点として魔力繋げられる?」
「えーっと、無理かも?」
「だよなぁ…………」
さて、どうしたものk
「「「「「ドォンッ!!」」」」」
「退避ーっ! 全員離れろっ!」
「「「「「「「ドカンッ!!!!」」」」」」」」
「二回目!? おい、大丈夫か!? イリナ殿!」
「ごめんホノカ、一瞬だけ。このポーション自分で飲める? 外に行かないとまずい気がする」
さっきの轟音はなんだ? 爆発?
指揮者の外部カメラとレーダーが一時的にダウンしている。外に出ないと窓もないので見えない。
「アレオ! お前確か本気出せば結界張れたよなっ! 今すぐ指揮車の周りと、各兵器をそれぞれ隔離するように張れ」
「ユリウス! わかった。————【世界隔離】——。何があった? 指揮車のレーダーとカメラがダウンしているんだが」
「魔導砲の三番が最初に爆発、次に隣の五番に誘爆した。おそらくイリナさんが負傷している」
「そうか。とにかくイリナさんを助けることを優先しよう。ボスの足止めはする、指揮車の椅子をどかして手当する場所を作ってくれ。あとホノカを」
「ああ」
魔導砲がついに爆発してしまったか。確か、イリナさんは魔導砲の管理をしてくれていたはず。近くにいて飛ばされたか? いや、最悪の場合は破片が……。まずはボスを足止めしよう。
【炎龍】
【轟炎槍】
魔導砲が爆発したのは、おそらく魔力の暴走だろう。今回の魔導砲は大規模な魔力を貯められるタイプだが、まだ実証実験段階だ。
蓄えた魔力と魔導石の相性が悪かったか?
最後に観測したボスの残りHPは確か2100くらいだったはず。ボス部屋から退出するのも手だとは思うが、車両が多いため機動性が低く、また今回はボスの出現方法が特殊だったため、ボス部屋から出てこないとも限らない。
背を向けて脱出を試みるのはかなりの危険を伴ってしまう。
……イリナさんが運ばれてくる。さあ、どうかな。
……うん。パッと見た感じすぐに致命傷にはならなそうだ。やはり結界も専門の一つということもあって、咄嗟に張ったのだろうか。だが、足から出血している。あまり長時間放置するのはいずれにしろ良くないであろう。
……俺一人でも、できるとこまでボスのHPを削ってみるか。
あとがき
日曜日は非常に私的なことでお休みをいただいてしまい申し訳ありません。最近どうにも体の調子が。
あとほんとに聞いてほしいんですけど、ついさっき、バグったのでマイクラ消したんですが、間違えてデータ2年分消したんですよ。バックアップを安全な場所に保存したと思ったんですが、寝ぼけすぎててミスったみたいです。絶望が深いですね。誰か慰めてください。辛いです。




