第51話 作戦決行
調査隊のメンバーと、攻撃メンバーと、兵器の操縦をしてくれる支援メンバーと、そして、ホノカと。顔を見合わせる。
「じゃあ、レオ」
「「——せーの! 【蒼焔龍】————」」
青く、美しく。それでいて荒々しい、俺とホノカが二人一緒にしか生み出せない、巨大な龍が現れた、
更なる検討の結果、安全性を加味し実態を持つ魔力の塊、つまりは魔法を通して空間に魔力を放出していくことに決めた。
使う魔法はもちろん、最上級魔法の中でも最も威力が高く、魔力消費量の激しい【蒼焔龍】である。
今までは最低限の魔力量でしか運用していなかったが、果たして—— 。
徐々に龍への魔力量を増やしていく。
…………まだ、ボスは現れない————。
……ホノカ一人で出せる魔力量の限界に達した。しかし、まだ現れない。
駄目だ。
俺とホノカの間での魔力損失が大きい。
さすがに手だけでは、巨大ダンジョンの生み出す魔力と同等のものは流せない。
「ほのか、ぎゅー、しよっか。もっと、こっちに」
若干の戸惑いがあるようだが、こっちに来てくれた。
きっと、魔力不足で頭があまり回っていないのだろう。
「ほのか、これからもっと、もっと魔力ながすよ。いい?」
俺の胸元にある頭が動く。
ならば、と。今までのデータを解析してわかった、ボス出現時の魔力の波を再現していく。
「これからちょっとさ、つよめたり、よわくしたり。きつかったら、なにしてもいいから、がんばろうね」
俺とホノカの魔力をしっかりと混ぜていく。
繋ぎ目のない、純粋な魔力の方が制御しやすい。
負担を減らすため、ホノカの全身にしっかりと俺の魔力を循環させ、馴染ませる。
……………………あと、十秒。
……………………あと、五秒。
……………………再現が終わった。
想定通りなら、あと三十秒ほどで、ボスが出現するはずだ。部屋の奥を注視する。
指揮車の外部表示板に表示しているグラフが、少しずつ変化し始めた。
「ほのか。おつかれさま。安全なところに行こうか」
「……うん。だっこ」
「はいはい」
ホノカを指揮車に運びながら叫ぶ。
「もうすぐボスが出現するはずです! 先制攻撃の用意を!!」
「よくやった! 出現地点はおそらく部屋の奥! 魔導砲の魔力充填と解析装置のデータ取得を急げ!」
その直後。
部屋の最も奥に青白い光とともにボスが出現した。




