第48話 天才可愛いホノカちゃんは技術面でも成長しているのです
「ほのか、それそろおしまいにしよっか。そろそろ着くよ?」
「だめ」
「だめじゃないの。ほら、ちゃんと服着ようね」
そんなこんなで五分後、第98層地下一階の入口に到着した。
ここから先は普通にモンスターが出てくるので、全員戦闘体制で向かう。
さすがに指揮車の自動でいい感じにしてくれるシステムには攻撃権限が与えられておらず、攻撃ができないみたいだ。よって俺の操作盤への貼りつきが確定した。
「…………せめてもうちょっといい椅子をだな」
「レオンさん、私はパイプ椅子です。それは指揮車の中で一番いい椅子なんですから、我慢してください」
「あはい。ごめんなさいイリナさん」
え? なんで車内にパイプ椅子があるのかって? 順を追って説明しよう。
まず、モンスターに遭遇した際に危険で、かつ外に出ている必要もない支援メンバー四人は全員指揮車に乗車することになった。
さらに、この車は八人乗りのセンチネルよりも大きい。当然、調査隊の十人程度であれば乗車できる。乗車はできる。
……さあ、問題はここからだ。果たして、研究所は一体なにを考えていたのか、国家予算を大量に消費してなにを考えているのか、なんと椅子が三つしか用意されていなかった。
うんうん。端的に言って頭がおかしいんじゃないかな?
しょうがないので、これまたなぜか積まれていたパイプ椅子を出した、というわけである。は?
今度文句を言ってやろう。これに文句せず何に文句するというn ——どうやら敵ちゃんがきてしまったようだ。せっかくだし、新しい兵器たちを試してみるか。
「すみません! 新しい兵器を試していいですか!」
「ああもちろんだ! 攻撃メンバーは一度引いて防御とフォローを!!」
よし、今回の敵は…………あの種か。それなら————決めた。
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<探索記録 大迷宮・調査隊 DUT 342年12月20日 #2>
※DUT 8:03:15.34以前の記録は<#1>を参照
DUT 342.12.20 8:02:21.57
敵モンスター8体を確認、第98層地下一階第八回遭遇戦開始
指揮車レーダーによる識別を開始。
DUT 342.12.20 8:02:53.21
識別完了。敵モンスター(種135942番)8体。
DUT 342.12.20 8:03:15.34
機動戦車1号車(識別番号: 160001, 以下 戦車01)の機関銃による攻撃を開始。
敵1体のHP931に。
DUT 342.12.20 8:03:19.42
機動戦車2号車(識別番号: 160002, 以下 戦車02)の主砲による攻撃を開始。
敵1体のHP401に。
DUT 342.12.20 8:03:21.48
対空誘導弾1発発射
敵1体のHP139に。
DUT 342.12.20 8:03:21.48
戦車01の機関銃での攻撃により敵1体撃破。敵残り7体。
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「隊長! 試し終えたのであとはぶちかましてください!1」
「だそうだ!」
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DUT 342.12.20 8:03:52.95
ホノカが【炎弾】を発動。
敵1体撃破。敵残り6体。
DUT 342.12.20 8:03:53.13
シズネがユリウスに【天恵の大加護】を、レオンに【瑞剣の大加護】を、ホノカ、マイアに【魔導の大加護】を、タケル、アイギスに【聖循の大加護】を付与。
DUT 342.12.20 8:03:58.28
ユリウスが【光線】を発動。
敵2体撃破。敵残り4体。
DUT 342.12.20 8:04:02.49
マイアが【氷弾】を多重発動。
敵1体撃破。敵残り3体。
DUT 342.12.20 8:04:05.84
ホノカが【轟炎槍】を多重発動。
残りの敵を撃破。第98層地下一階第八回遭遇戦終了。
<第96層第一回遭遇戦>
時間:0:01:44.27
場所:第98層地下一階入口より約100m
敵:種135942番 8体
消費:
シズネのMPが143減少。ホノカのMPが52減少。タケル使用の盾の耐久値が3減少。
<敵モンスター情報>
データベース登録なし。新種。
移動形態;二足歩行
外見:典型的なアンデッド
最大HP:1100
ドロップ:なし
その他:なし
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「れお〜、新しいのどうだっ…………? どうしてそんなにじっとみてくるの? あ! もしかして天才可愛いくておっきいホノカちゃんに見惚れちゃってるのかなぁ〜?」
「…………ね、さっきシズネのバフがかかる前に攻撃して、一体倒してたよね? しかも中級魔法の【炎弾】で」
「え? あ、そうかも」
「特になんか細工してたりはしないよね?」
「う、うん……なんで?」
「いや、やけに威力が高かったなと」
「ふぇ? ……そういえば、なんかさっき魔法発動しやすいし威力あったかも」
「そうか」
(「あ! もしかして……、魔力繋いだからじゃない? ねっ、これからいっぱいあれやろうよ」)
(「バレたか。もしかしたらとは思ってたけど、まさか本当に魔力効率が良くなるとは。でも、あれやるのはお家にいる時だけにしようね?」)
(「えぇ〜」)
あとがき
珍しく2,300文字書きました。コミケ行けなかった腹いせです。(普通に朝から16:00近くまで用事ありました。悲しい。おそらく冬コミもこんな感じです。嘘だろ?)
あとこれからはXでも更新をおやすみする旨などをお知らせしていきます。
暇でしたらみてみてください。第47話あとがき、作者プロフィールから飛べます。




