第4話 レオとホノカ
…………ふっ、勝ちだ。やつが起こしに来る前に起きたぞ。
そもそも物音がしない。まさか、まだ寝ている? 時間を確認すると、まだ八時。確かに休日のあいつならまだ寝ていてもおかしくない。
……………………これは、いつもの仕返しのチャンス到来か?
……………………よし、やろう。
コンコン。
「おーい、起きてるかー?」
返事はない。物音すらしない。これは、完全に寝ている。入るか。
扉を開けて部屋に入ると、やはり寝ていた。寝ている姿を見るのは久しぶりだな。前は……二ヶ月前くらいだろうか。相変わらず寝相が悪い。服は少しめくれて白いお腹が見えている。抜群のスタイル、赤くサラサラとした髪、淡い桃色で小さく整った唇。それでいてあどけなさの残る表情と可愛らしい寝息。部屋中に漂う甘く安心する匂い。
……これは…………普通に……やばいな。
何がとは言わないが、幼馴染でなければ普通に危なかった。ぐらっときたぞ。よく耐えた。俺。特に意味はないが、ベットに乗って深呼吸をする。あ、やばい飛びそう…………。
「…………ぅん?……ぁれ?れおだぁ…………ふふっ……れおぉ……ぇいっ、いっしょにねょ〜」
はっ? えっ? はっ? え? なんか抱きつかれたんだけど?
あっ……やば…………すごっいやらかいし、いいにおい……あたまふわふわする……zzz…………
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「おはよ、レオ。なんかよくわかんないけど、抱きあって寝てたね」
「ぇ?うわっ、そうだ。そうだった」
「うわとはなんだうわとは。美少女幼馴染と一緒に寝れて嬉しくないのか〜?」
「うぅぅぅ……」
「どうせわたしより早く起きたから仕返ししようと思ったんだろうけど。その分だとこっちが抱きついたみたいだね? でも嬉しそうな顔して寝てたよ?」
「…………その通りです。参りました……」
「もう、朝ごはん食べたら装備頼みにいくよ?」
「……はーい。」
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俺とホノカは装備を頼みに王都一、Sランク冒険者御用達の店にやってきた。装備を見るといっても、俺たちのパーティーは世界で最も難易度が高い場所を攻略しているため、完全オーダーメイドだ。といってもデザインは既製品のものを参考にできる。まずはベースとなる既製品を選ぶことから始める。
ホノカは何を選ぶのかというと…………
「レオ! せっかくだからレオ好みの装備にしてあげる! どんなのがいい? かっこいい系? かわいい系?」
だそうだ。店員の君、今こいつはコーディネートは出来なさそうとか思っただろ。舐めるなよ。これでもそれなりにできるんだ。
「そうだなぁ、戦場でくらいかっこいい系がいいんじゃないか?」
「もう! いつもは違うみたいな言い方しないで! いっつもかっこいいもん!」
「はいはい。これとこれとこれとかどうだ?」
「も〜〜〜〜〜っ! あ、いいじゃん。試着してこよ」
「いってらー」
別の商品を見ていると、声がかかった。
「みてみてっ! かっこいい!」
「どれどr……っ!…………」
「おーい? もしかしてこのかわいい天才ホノカちゃんに見惚れてるの〜?」
「……あぁ…………とてもかっこいいよ。思わず惚れ直したくらいに……あ」
「でしょ〜?……えっ!?…………今惚れ直したっていったよね?やっぱりレオって私のこと好k」
「黙れ。」
おい、店員。暖かい視線を向けるんじゃない。そこのお前、なんで撮ってる。今すぐ止めろ。




