第38話 休暇なのに遺跡に行かなければならないんですか?
さらに二日ほど探索を行い、消耗が激しくなってきたので一日休暇をとることになった。
とはいえ俺に休みはないらしい。
昨日、センチネルの様子を聞きに研究所に行ったら
「センチネルが見つかった遺跡を見てみたくはないですか?」
という実質見に来いと言っているような誘いを受けた。
今日はそれを見に行く。
一応みんなにも伝えたら、なんかホノカとレオンさんがついてくることになった。
レオンさんって王国近衛騎士団長とかいう超重要ポストのはずなのに移籍なんかに行っていていいのだろうか? てか移動中気まずいじゃないか何してくれてるんだ。
「わー、ひろ。でもセンチネルの方が広いね」
「あれがおかしいんだ。馬車なんだからしょうがないだろ」
「そういえばなんで車じゃないの? 研究所っていっぱい持ってるじゃん」
そう、何を隠そう研究所は大量に車を持っている。
車というのはつい数年前に開発された、普通の魔導石(消耗品)をコアとして一つで動く、馬車の馬以外の部分っぽい見た目をしたやつだ。なんで車って名前なのかはしらん。
「あ−、それがですねぇ……今深刻な魔導石不足でして、車を動かすのは何か大きな出来事が起きた時だけになってしまったんですよねぇ」
やばい。答えようとしたら研究所の人に言われてしまった。なんか気まずいな。
(ねー、レオ。なんかきまずい。どうにかして)
「あー……、今一般の冒険者が立ち入れる層ではモンスターの出現数が減っているんでしたっけ? すみません、如何せん毎日数百体のモンスターが出てきているもので」
「いえいえ、お気になさらないでください。そうなんですよね。浅層はほぼゼロ、中層でも一日に数十体程度なんですよ。調査隊以外からは各クランからのごくわずかな供給しかないんですよね」
「だってさ、ホノカ。もうちょっと世間のことも知ろうね」
「うるさい」
(てか、さっきからレオンさん一言も発してないよね。しかもなんかおめめキラッキラだし)
(うーん、あれはきっと触れないほうがいいと思うなぁ……)




