相違ー当てられた運命
目の前で激しく繰り広げられる戦いを『リゼ』の目越しに僕は『忘れ教室』で視て居た…
これも神々の采配かな…
運命が塗り替えられて居るね、
恐らく『世界の運営と運命の紡ぎ手』の女神が運命に相違をあてたのかな?
これでバルベリトくんとマジキムくんが闘う未来は潰えた…
まぁ、良いさそれで寧ろあのカケラの少年がバルベリトくんと闘う様だからね。
「『聖杯』もオリジナルが此の手に還った…時期に贖罪の為の儀式が行われる…」
その為に荒れ野の悪魔に捧げる贖罪の仔羊には楔を打った…
その血は大地へと流れ落ち、
アダムの罪を赦すだろうね。
本体は唯一僕らカケラの不完全なる罪を償う神だからね、
そして既に此処に『槍』は継承された…
いずれ降臨する『セフィロト』を待てば良いだけだね…
其れまでに必要な儀式は執り行わねばね…
黙示の時はすぐそばに迫って居るんだ…生命へ至る門は狭い…
ならばこじ開けてやるまでさ!
「おっと…決着が着いたみたいだね…勝ったのはバルベリトくんとカケラくんだね…」
さぁて…
バルベリトくん達は彼をどう犯人だと特定して捕まえるつもりなのかな?
前にも言ったけれどまさか問題が起きてからでは無いだろうけどね…
これで彼らが闘うとは最終日の優勝者決定戦…
それはもう運命で決まって居るんだ。
ならば僕はもう心配する必要は無いね、
『同胞』殺しの愚か者には鉄槌が降る…
運命で定められた決定した制裁が神の威光の元に正義の斧が振り落とされる。
僕も女帝として…
『オルトロス』の最高幹部として出迎える事も在りかな?
でもそれは得策では無いね…
今此処で僕が壊れる様な事があれば本体の計画に支障が出るかもしれないね。
まぁ、この計画はあのネコちゃんにも話して在るから支障が出ると行っても修正は可能かな?
『セフィロト』は今恐らく神々の手の元に堕ちただろうね、
まぁ、あれだけじゃ何の意味もない…
『聖杯』…
これは新生を迎えた僕らカケラの本体の魂の受け皿…
まぁこれからの計画は『七不思議』の背景を盾どらせてもらおうかな…?
とりあえずは事務室の幽霊の噂を利用させて貰うかな…?
『事務室に行くと目がみのすごく赤い人型のお化けが出てくる。』…
コレは学園の中でもかなり有名な不思議の一つだからね…
まぁ、
真相はあまりの多忙の徹夜しすぎた事務員で動きも幽霊…
って感じ何だけどね…
僕はそのくうだらない噂の真実をより美しく、『夢』のあるカタチに脚色してあげようかな…
と思って居てね…
本体の復活が目前に迫って居る今は悠長な真似して居られないけれど
ただ…
体が無くては首も跳ねれやしないよ、
どうせほって置いてもバルベリトくんはカケラの少年と決着をつけるだろうね…
明確な魂の優劣を決する闘い…
バルベリトくんも気づいては居ないだろうけど全てはプログラム道理進んでいる。
最もの不穏因子は本体の復活時期が一定して居無い事だね…
だけど、この世界が一番本体の復活には適して居る…
偽りの降臨…『聖杯』の再生と『セフィロト』の降臨、
そして『槍』の後継を持ってして僕らカケラと本体の融合は果たされる…
僕らの創造主の復活の定義は運命付られた…
その為の契約…
『七不思議』と『忘れ教室』を利用すれば大抵の事はバレないでできるからね…
『オルトロス』と『バビロン』の情報共有と幹部融合は上手く行って居る…
これで上部は完全に一つの組織に統合された、
僕は万緑宿る大樹の一葉にすぎ無い…
ヒトは…脆弱な魂は運命からは逃れられない…
カミもその内…
結局はシナリオに呑まれてゆく。
はぁ…
「さぁて、バルベリトくんに優勝祝いにでも行こうかな…オセくん達も居るだろうからね…」
叶わない想いなんて…
こんなに胸が苦しくなるんだったら…
生まれて来なければ良かった…
☆→★
「あ、どこいってたんだよデカラビア、リトとアバドンの試合丁度終わった所だぞ?」
僕が応援席に着いた所丁度オセくんが話しかけて来た、
両手はポテトでふさがって居って使えない見たい。
ぱしりにされて居るのかな?
好物だったらいっぱい作ってあげるんだけどな…
「申し訳在りません、諸用が在りまして、…一つ、お持ちします」
「お、わりぃな、じゃあ頼むぜ?」
そう言って差し出される右手のポテトの容器を僕は掴んだ。
「あの…良ければ皆さんが居る所にまで案内していただけませんか?」
僕は自分の空いている左手をオセくんの右手に廻しながら要求した。
別にこれがしたいからポテトを持った訳でも道案内も頼んだ訳じゃないよ…?
ただ…少しでも…すこしでも…
☆
「あ、オセ君おかえり~、あー、デカラビアちゃんもいるー!」
僕を出迎えてくれたのはポティスちゃんの元気な挨拶だった。
もちろん同室の子は僕とアバドンちゃん以外は勢揃いして居てアザゼルくんとポティスちゃんの分のポテトが無かった。
なるほど…
お兄さんオセくんは二人の為に買いに行ってた…って訳ね。
「あ、そういやデカラビアの分がねぇな…よし、じゃあ俺の奴やるよ、食べかけだけどさ」
今度また手渡されたのはこの中の誰よりも中身の減ったポテトだった…
素直に受け取れたなら…
僕がぼくで無かったらどれほど嬉しかった事か…
でもね…
「いえ…ありがたい申し出なのですが…受け取れません」
僕は決して腕を伸ばせない…
伸ばしちゃいけない…
伸ばせば…近づき過ぎたら…後が苦しい物…
「何でだよ?別に良いだろ」
眉を釣り上げて少し怒った様に聞いてくるオセくん…
わかってる、その怒りが君の優しさからくるって言う事は。
そして、その優しさが僕の心に棘に成って針に成って突き刺さって悲鳴をあげて哭き叫ぶ事も。
「おーい!デカラビアー」
その時に聞こえたのは、
この状況を打破してくれたのはバルベリトくんの満面の笑みとアバドンちゃんの仏頂面だった。
「バルベリト様、おめでとうございます」
結果は見えていた事、
運命で決定していた事。
「おう!ありがとな、其れとさ、お前、『アシュタルト』…って知ってるか?」
突然何を聞いてくるんだろうね、
知らない訳ないじゃないか。
ってか僕の名前以前に結構有名な名前何だけど…
「それって『オルトロス』の幹部の名前じゃない⁈超有名じゃないのよ」
さっすがアバドンちゃん、
痛烈な言葉だね、スカッとするよ。
「そうですよぉ~、『オルトロス』の創設にも深く関与する謎大き女幹部…『オルトロス』内ではその立場への尊称として女帝と呼ばれているらしいですよ」
おや?
都市伝説好きのリリトちゃんにしたら嫌にすっきりした説明だね…
とおもったら。
「でもコレは一般での話し…実は一部では彼女は秘された組織の謎を全て知るとも言われて居るんですよ…」
あぁ、いやな予感。
「何と、彼女自身が『オルトロス』の指導者である…とか目的は神の再生…とか、少数意見ですけど『オルトロス』は『バビロン』と同じ組織で前座に過ぎない…とか」
基本的に全部あってるのが怖いね、
リリトちゃんって九歳だよね?
年齢一桁代に僕の計画が漏れて居るってどう言う事?
「まぁ、有名だけど謎が多いヒト、って感じですかね?」
そう話しを締めくくるリリトちゃん、うん、この子怖い。
まぁ、それは良いんだ、
問題は何で突然僕の名前が出て来たかって事…
中々にデンジャラスな状態だよね。
「所で何でいきなりそんな事聞いて来た訳?」
ナイス、アバドンちゃん、
きっと君は今、みんなが知りたがっていた疑問を口にしてくれたよ!
「あ…いや、別に、えーと…そこらへんできいたんだ、それで気になってな」
それ鵜呑みにすると君はそこら辺できいたヒトの名前を僕に聞いてくるって事になるよ?
君は僕を何だとおもってるのかな?
南無阿弥陀仏、何故だかは知らないけどバルベリトくんに知られちゃったね、覚醒を急がねば。
バルベリトくん何を考えて居るんだろうね!




