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愚者ー愚かなる王子

これでやっとこさ王子様とマジキム君とのお話?が終わります、

長かったなぁ=(´∀`=


ちゃお、ちゃお、

最近色々企んで居るデカラビアこと『イシュタル』だよ!


全然使って居ないからこっちの自分の名前忘れそうで怖いね!


そんなことより、

僕は現在進行形途方にくれて居ます、

それこそ中学生が教えてもらったばかりの微分積分学の基本定理びぶんせきぶんがくのきほんていり)の応用問題で頭を悩ませるレベルで困惑中だよ!


そりゃあね、

自分よりも二つ下の…六歳の坊やに『小娘』と言われた訳ですよ。


誰だって仰天極地だね!

あぁ、うん、テンションおかしいことに成って来たね。


そりゃあせっかく幻術張って居てドア戸を見え無いようにしと居たのにさ、

変な使い魔のせいで見破られちゃったからね。


せっかくの平和な休日かむばーっく!


「一々資格だとか何とかうぜぇんだよ!そんなんいらねぇだろ!」


…幼いな…

物事を考えられ無いのかも知らない。


何故ヒトがヒトの下にヒトを作り、またその上にヒトを置いたと思うのだろうね。


全ては神の御心のままだと…

何故気がつか無いんだろうね。


かつての僕の居た世界の最大の宗教でだって神様は男の下に女をおいたし、


ヒトが増えればそれを支配する為のヒトをまた置いたんだ。


つまり、支配者と従属者はたかがヒト如き限り有る生命体では無く、

元々有る概念的、思念的存在何だよ、

転じて言うなればそれこそが神様だろう?


「では、王子殿下…」


僕は口を開くさ、

神様を信じないだなんて頭が湧いたとしか思えない様な発言をする松ぼっくりくんにね…


「殿下は(わたくし)を神に代わり御許し頂けると…?たかがヒトの子の身で?」


真の意味でヒトを許す事が出来るのは神様のみさ、


その主のみの権利にして権威をここで彼はどうするのだろうね?


「あぁ、許そう!俺が王子としてお前の罪だろうがなんだろうが許してやるよ!」


声を荒げてまくし立てる松ぼっくりくん。


これだから愚者は…

一度彼は巡礼の旅にでも出たらどうだろうね?


嫌でも迷走した時にその神の存在をみるだろうさ。


「しかし、王子殿下…それでは(わたくし)の国民としての罪は許され様とヒトとしての罪は許されませぬ」


まぁ、そもそも僕は魂その物が不完全で有るから厳密に言うならば正しい魂のあり方を持つヒトでは無いんだけどね。


「そんな物…」


「それとも…王子殿下…?貴方様は神を信じぬのですか?」


まぁ、僕は信じてないけどね、

え?

じゃあ今までの会話はなんだったのか?


あはは、決まって居るじゃ無いか、

僕が神を信じぬ故にこそ僕は神を信仰し、そこに確かな造物主を感じるのさ。


「…信じない…」


これは驚いた、

一国の王子が神を否定してしまったよ。


この国はホントにどこへ向かって居るんだろうね、

なんてお先真っ暗なんだろう。


政治と宗教は元々一つだったんだ、

それらは混ざり待って居たが故に上手く行き、


民を束ねんが為に別れた。


(まつりごと)を司るのが王族、

祭り事を司るのが教会、


だから…

どちらかが一方的に力を持つこともダメだし、

どちらかが一方を否定、拒否する事も許されない。


だと言うのにこの松ぼっくりくんはそのタブーを犯してしまったね。


宗教から政治が、

政治から宗教が離れてしまった国は衰退の一途をたどる事を僕は身を持って知って居るよ?


そして困った事にそのタブーを犯してしまったのは次代に政の頂点に君臨されるお方。


僕、もうこの国から逃げようかな?


「だって…そうだろう?何故究極の善なる神は善で有るのに格差を生み出したと言うんだい?おかしいじゃないか」


どうやらようやく落ち着きを取り戻したらしい松ぼっくりくんはナチュラルに神様を否定した。


うん、

バカでしょ。


「そうでしょうか?『創世記』にはこう有ります、『ヒトはこうして造られた、神はヒトが増えれば妬みや争いが増えると思いヒトにヒトを縛らせた』」


つまりこの宗教での差別の正統性はヒトはなんか増えるとヤバイから増えても大丈夫な様にヒトの上にヒトを作ったてさ。


「そして、また同じく『創世記』には愚王によって悪の蔓延る世と成った為神はヒトを間引かんと大洪水を起こしました」


まぁ洪水伝説はどこにでも有るからね、

現に旧約聖書のノアの大洪水も元々はメソポタミアの流れだと言う説も有るしね。


そして、

その王が愚王と呼ばれる所以は世界から差別を無くさせようとしたところ…


「それが…なんだと言うのですか?」


はぁ…

察しの悪い松ぼっくりだねぇ。


もう少し頭を柔らかくできないんだろうか?

できないんだろうなぁ、松ぼっくりだし。


「もしも再び、愚王の様に世界より格差を無くせばヒトは法と言う枷から開放され、また再び神により世界は滅びに包まれる事でしょう」



あの会話を最後に彼らは出て行った、

まぁ絶対に納得はしてないとは思うけどね。


六歳の子供なんてそんな物なのかな?

感情だけで動くとまでは言わないけれどさ。


「で、『リゼ』、かのカケラの少年は今どう動いてる?」


あれはまずいよね、

一応あんなのでも僕と始祖たる本体を同じくする存在、


存在そのものは不完全といえども何なかの本体に有益なアクションを取る為にヒトとは違う得点がついてるはずだからね。


ただ、彼はその本体どころか自分自身が欠けた存在で有る事を知って居ないからね。


つまりだけどそのアクションとは全くの別物として行動をして居る節が有るからね。


例えば『オルトロス』の内部組織破壊だとかさ。


はっきりいって迷惑、

本体復活のプログラムに齟齬が出るどころの騒ぎじゃない。


「ん?あの子?えぇーと…今は…ヒトを殺したところ見たいね、『オルトロス』のパイモン直下の奴」


ふぅん、

何気なく酷いことをサラッと言われたけどマァ良いか。


ってか本当にどうしようね?

一応僕の数ある『アシュタロト』としての顔を利用すればいいんだけどね。


やりかたがスマートじゃないじゃない?


ん?

数あるってのがどう言う事か?


そんなのは簡単だね、

僕はなるべく本体復活の為に利用出来るならば最大限生かすつもりだよ?


もちろん『バビロン』や教会組織だって例外じゃないよ?


現に教会…

それも王都にある中央神殿には

『アシュタロト』って言う女司祭が神に奉仕して居るからね。


『バビロン』の方はもっと簡単だったよ、

何せその創設者が、ね。


まぁ、秘密はとっておくに限るかな?

まぁ、秘密って言うか迷走した神様がただ単にに考えて居ないだけなんだけどさ。


「で?どうすんの『アシュタロト』?あいつ殺しとく?私的には凄くムカつくんだけど?」


『リゼ』…

君は本当に『オルトロス』が大事なんだね?


まぁ、良いけどさ、

僕だっていい気持ちはしないよ?


何せ魂は永遠で有っても生命はその時ばかりでしか無いんだからね。


僕のせいで死んでしまうのは些か心苦しい限りさ。


「いや、まだ待っておこう、僕と『(えにし)』を繋いだポティスちゃんがどうなるかも気になるしね」


おそらくポティスちゃんはこれからは身体的成長が格段に遅くなる事が予測されるかな?


そんな事はいいんだ、

問題はポティスちゃんが本体の降臨の為の器に足るかどうか何だよね?


まぁ、ポティスちゃんでは役不足で死んじゃったとしても別にポティスちゃんの代わりぐらいは掃いて捨てるほど居るからね。


そこらへんは対して気にかけてもないかもだね、

所謂科学の実験と同んなじだね。


ポティスちゃんはその実験用マウス…

あはは、僕らカケラに置ける魂の創造主の降霊の為の器…


そうじゃ無くてもその実験の為の礎になれるんだから有難い事だよね?


成功でと失敗でもどっちみち死ぬけどさ。


だがしかし、僕の懸念事項であるカケラの少年はポティスちゃんに置ける実験に大いに貢献してくれる事を僕はこの時知ふ良しもなかった。


南無阿弥陀仏、老い先短いルームメイトに祝福あれ♪





ようやく長かったグダグダが終わり何なかの展開を見せます、

だけど続きは一寸先は闇…


あーララ。

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