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再朝ー起きない男子


ポティスちゃんが風邪をひいてから一ヶ月。


ポティスちゃんの風邪とかはシッカリと治って再びの日常。


「皆さん、起きてください」


僕は今、中々布団から出たがらない子たちに悪戦苦闘して居る女の子二人を見ている所だね。


呼んでから直ぐにちゃんと来てくれるのはリリトちゃんとアバドンちゃんだけ。


最年長のオセくんでもやはり所詮は九歳の男の子なのか、


お布団の中でははた迷惑な天使の寝顔を晒して居る。


「もう!ダゴンったらサッサっと起きなさいよ!」


アバドンちゃんは少し、怒りながらダゴンくんを起こそうとして居るね。


まぁ、いわゆるお互いがライバル関係みたいだから仕方ないかな?


その点、

リリトちゃんはさすがに僕らの中では一番お姉さんだからね。


ユックリと言って居るかな?


「ほら、オセ君、起きてください、朝ですよってば」


ただ、例え正式な使用人としてここに居るではないにしても子爵様に仕えて居る以上、

肩を揺すりながら起こそうとするのは関心できないかな?


アバドンちゃんはそろそろダゴンくんが起きないと殴り出しそうだから アレだけどね。


え?アザゼルくんとポティスちゃんは起こさないのか?


あの子たちは二人ともまだ六歳だからね、

いつも最後に起きてくるんだよね。


なんて事を考えながら僕は朝食を作っている。


今日はシンプルにサンドイッチにしてみた。


と、言ってもなにぶん人数が多いからね、作る側としても中々に骨だよ。


「って、危ねえ!」


うーん、

何事かな?


って思うけど毎度の事だね、


きっとまたアバドンちゃんがダゴンくんを起こそうと拳を振り上げた所、

すんでにダゴンが目を覚ました、

って感じだろうね。


多分。


毎朝の事にしても慣れないね、

現にサンドイッチ少し失敗しちゃったし。


「あぁ、もう!お前またか!少しはお淑やかにヒトを起こせねぇのかよな!」


声を張り上げて文句を言い出すダゴンくん、


君にその資格は無いよね?


「はぁ⁈あんたが直ぐに起きないのがいけないんじゃない!」


切り返しの良さはピカイチだね、

アバドンちゃんは。


口も早いし、手も早い。


それよりも、リリトちゃんの方は大丈夫なのかな?


アバドンちゃん程積極的ではないリリトちゃんだからね。


オセくんを無事に起こせるかどうかこちらとしては結構不安なんだよね。


「もぉ…ほら、好い加減起きてくださいよぉ…」


あーあ、

ずっと、喋ってる?から。


「うー…もう良いです!強硬手段を取らせてもらいます!」


そう言ったと思ったらリリトちゃん、

まるでひっぺがすかの様に掛け布団を瞬間的にめくった。


とたん…


「ぅニャアぁぁぁぁ!」


ぅおっぷ!


絶叫が聞こえて来た、

え?何が起きたの?


「え、ちょっと、大丈夫?リリト」


やはり僕と同じ様にびっくりしたであろうアバドンちゃんがリリトちゃんに近寄って事情を聞こうとする。


「ふぇ~、布団がぁ…ポティスちゃんにオセ君なんですぅ…」


機から聞いたら暗号めいた言葉だね、僕も一瞬何かわからなかったよ。


「はぁ?…あぁ、またポティスが別のヒトの布団に入っていたのね?」


そうだろうね、

で、それをみたリリトちゃんは顔を真っ赤にして驚いた、と。


全く、何を考えて居るんだろうね、リリトちゃん?


「そんな事にわざわざ驚く事ないじゃないの、珍しくもない」


うん、僕もそう思うよ。


ポティスちゃんが布団に入ってて驚いたのはこれまでダゴンくんくらいだよ?


アザゼルくんに言わせれば「ポティスちゃんだぁ」とか言って一緒に寝出すからね。


「だ、だって!そんな…」


寝巻き姿で頬を上気させた上での涙目の上目遣い。


好事家がお持ち帰りしちゃいそうな勢いだね。


「っ…なんだよ、耳元で…」


そう、文句を良いながらオセくんが気怠そうに頭を抑えながら状態を起こした。


そりゃあまあ、

耳元であれだけ大きな声で叫ばれていれば起きないほうがどうかして居るだろうね。


「あ…お、おはようございます」


リリトちゃんも起きた事に気づいたみたいで挨拶をする。


侍女としては遅すぎるけどね。


まぁ…

後は…


「お子様二人ね…」


アバドンちゃん、

僕の心を代弁してくれてありがとう。


だけど今度からは最後まで言わせて欲しいな。


☆


はぁ…

どうしようも無いね。


“『リゼ』、パイモンに連絡したいから分身とのシンクロ、宜しく”


今は朝ごはんを食べてから二時間した感じの辺り。


みんなが各々の仕事について、責務を全うして居るであろう時間帯。


僕は自分と契約した漆黒の使い魔たるカラス、『リゼ』に命を降した。


“連絡ぅ?一体なにする気よ?”


胡散臭げにつぶらで真っ黒な目を細めるなり、にらめつけるなりしてくる『リゼ』、


ひどいなぁ、

僕ってそこまで信用成らないかな?


“ま、イイわ、どうせあんたの事だもん、まともな返事が返ってくるとは思ってないしね”


何それ、

信用がある、ない以前の問題だよね?諦められて居るダナンてね?


☆


さてと、

用意はできたよね?


“もちろんじゃない、私は常に四手先を読んでいるのよ?あったりまえの事、聞かないでよ”


うん、

まさか本当に返事が返ってくるとは思わなかったね、


素で心を読むだなんです恐ろしい子だね、

僕が言えた義理じゃあないけどさ。


まぁ、いいや。


じゃあ取り合えずパイモンが居るのは学園の『忘れ教室』だろうからね。


カラスがしゃべっても見られる心配はないよね?


☆


『忘れ教室』…

開校当時からある部屋もあれば増築に改築を重ねた故、その都度増えて行った部屋もある。


嘗ては学ぶための部屋として、立派に働いて居たであろう教室群は時を重ねるごとに廃れ、


次第に忘れられて行った…

その成れの果て、

『忘れ教室』。


僕としてはよっぽど怪しいカラスなんかよりも七不思議になりそうなもんだけどね。


不思議な物だね、

帰ったらリリトちゃんに聞いてみよう。


あの子噂話しとか、都市伝説とか大好きな子だからね。


それはともかく、僕は今『忘れ教室』の一つである聖堂に居る。


無論、『リゼ』の目を介してだけどね?


取り合えずここに、パイモンを呼び出して置いた。


なんでかって?

秘密、ひみつ♪


っと、来たみたいだね。


「『アシュタルト』様、お呼びと伺い参上しました」


なんか、シュタッ!

って感じの効果音がつきそうな感じに現れた強面の男の人。


「ご苦労様、悪いわね、突然呼び出したりして」


僕は取り合えず月並み以下の言葉をパイモンに浴びせる。


上司としての威厳を保つためだと思って欲しいかな?


「いえ、寧ろ呼んで頂いて幸いでした、最近私を嗅ぎ回って居る輩も居る様ですし…」


嗅ぎ回って居る輩…

おそらくあのカケラの少年くんだろうね。


無駄に正義感が強くて、物事の表面しか見ないおバカさん、

組織には一番欲しくないタイプかもしれないね。


「ふ…ん、バレ無い様にして置きなさい、 まぁ取り合えずそれはいいわ」


問題は…

だね。


「一先ず学園内部のあなたの直ぐに動かせる直轄の裏の人員を集めなさい、任務を言い渡すわ…」


その、任務って言うのは…


南無阿弥陀仏、失敗は成功の太母、不可能はいらない子さ!















七不思議系募集してます!

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