41.商売
「ししゃもさん、大変世話になった」するめいかさんが話した。
「もう体は大丈夫なのか」ししゃもが尋ねた。
「まだ回復はしていないがガイア教のみんなを安心させたい」するめいかさんが答えた。
「ししゃも様、ガイア様の事は我々にお任せ下さい」ダイアンが話した。
「では、頼んだぞ」ししゃもが話した。
「するめいかさん。聞いて良いのか迷ったが、ザ・ダークネスの仲間はどうなっているんだ」ししゃもが尋ねた。
「ザ・ダークネスで生き残ったのは俺と神楽坂だけだ」するめいかさんが答えた。
「皮肉な話だけどね」するめいかさんが話した。
「そうか」ししゃもは言葉が見つからなかった。
「もう行くよ。本当にありがとう」するめいかさんは杖をつきながらダイアンと共に屋敷を出た。
「するめいかさんはこれからどうするのでしょうか」燕ちゃんが尋ねた。
「体が回復したら神楽坂を殺しに行くだろうな」ししゃもが答えた。
「何千年も封印されたんだ。動機は十分にあるだろう」ししゃもが話した。
「これからフーラ共和国との戦争が控えているのに」燕ちゃんが話した。
「あぁ、マリア教とガイア教の宗教戦争も始まるな」ししゃもが話した。
「こちらに飛び火しないと良いですけど」燕ちゃんが話した。
「ガイア教には恩を売ったんだ。こちらに介入はしないだろう」ししゃもが話した。
「確かにそうですね」燕ちゃんが話した。
「だが、神楽坂を倒した後のするめいかさんの動向も気になる」ししゃもが話した。
「フーラ共和国に勝ってするめいかさんの動きも探る。それが一番良いだろう」ししゃもは鼻を撫でた。
「流石ですね。隊長」燕ちゃんが話した。
「隊長、ここに居たんですか」ああああさんが話した。
「何事だ」ししゃもが話した。
「お店の開店日ですよ。忘れたんですか」ああああさんが話した。
「そう言えば今日だったな。済まない。忘れていた」ししゃもが話した。
「お店って何の話ですか」燕ちゃんが尋ねた。
「文字通り、俺達の店だ。商売を始める」ししゃもが答えた。
「初耳ですね」燕ちゃんが話した。
「商人クラスのジョブを持つ者で決めた事だからな」ししゃもが話した。
「隊長、店に行きましょう。準備をしてますから」りこっちが話した。
「了解、燕ちゃんも一緒に行こう」ししゃもが話した。
「はい」燕ちゃんが返事をした。
四人はオーハンの東部にある店に移動した。
「隊長、おはようございます」こてぺそちゃんが話した。
「おはよう、こてぺそちゃん。店はどうだ」ししゃもが尋ねた。
「中々、良い感じですよ」こてぺそちゃんが答えた。
「俺の作ったアクセサリーも販売しますよ」うすしお君が話した。
「おぉ、良い感じだな」ししゃもは頷いた。
「動物の皮をうすしお君に加工して貰いました」麦茶さんが話した。
「良い財布だ。これなら即売するな」ししゃもは関心をしている。
「では、店を開けます。いらっしゃいませ」りこっちがお客様に挨拶をした。
店を開店すると外で並んでいた人達が店内に押し寄せて来た。大盛況だった。
「凄いな、何か宣伝でもしたのか」ししゃもが尋ねた。
「闘技大会の優勝者が運営するお店だと宣伝しました」七味さんが答えた。
「抜け目が無いな」ししゃもは驚いている。
「無名のお店だと客が来ないですから」七味さんが話した。
「この財布は俺が買おう。気に入った」ししゃもは財布を手に取った。
「隊長、お買い上げありがとうございます」うすしお君が笑顔で話した。
それから一時間、店の中の商品が飛ぶように売れた。
「もう武具の在庫が無いですね」りこっちが呟いた。
「戦争の噂が出ているからな」ししゃもが話した。
「一先ず、人気の店になりそうですね」七味さんが話した。
「商売繁盛だ」ああああさんが話した。
「私の回復ポーションも売り切れました」こてぺそちゃんが話した。
「流石だな。こてぺそちゃん」ししゃもが話した。
「材料集めから作り上げた物なので効果抜群ですよ」こてぺそちゃんが話した。
「しかし、もう売る商品がありません」麦茶さんが話した。
「まぁ、商品が売り切れたのなら仕方が無い。何か手を考えよう」ししゃもが話した。
「今後は装備品を武器屋に売るのではなく。ここで販売したらどうでしょう」ああああさんが話した。
「それは良いかも知れないな」ししゃもが話した。
「ポーションを大量生産しても良いかも知れませんね」こてぺそちゃんが話した。
「こてぺそちゃん。よろしく頼む」「武具を作れるのはふみふみさんと小麦ちゃんだ。材料を仕入れて作り上げれば利益幅が大きい」ししゃもが話した。
「品質も上がりますね」ああああさんが話した。
「二人とも作ってくれるか」ししゃもが尋ねた。
「勿論、良いですよ」小麦ちゃんが答えた。
「何個か作れば特殊効果のある装備もランダムで出来ますから」ふみふみさんが答えた。
「確か最高でマスター・レアの武具が出来る仕様だったな」ししゃもが話した。
「そうですね。マスター・レアが出れば売上げが跳ね上がりますよ」ふみふみさんが話した。
「報酬の分配は三分の一だ。残りはギルドマネーと税金に振り分ける」ししゃもが話した。
「それで十分ですよ」七味さんが話した。
「材料はギルドマネーで仕入れるから損は無い」ししゃもが話した。
「工房が欲しいですね」ああああさんが話した。
「屋敷の近くに空いている物件があるからそこを借りようか」ししゃもが話した。
「是非、お願いします」うすしお君が話した。
「楽しくなって来ましたね」こてぺそちゃんが話した。
「商人クラスを取得した者に取っては理想の環境だろう」「俺は商人クラスを持っていないから別の事で稼ぐよ」ししゃもが話した。
「隊長はどんと構えていれば良いんですよ」燕ちゃんが話した。
「これからは隊長じゃなくて社長だな」ああああさんが笑った。
「社長か、案外悪くないな」ししゃもが話した。
「商品にカエルのロゴマークを付けてはどうでしょうか」ふみふみさんが話した。
「成程、それは良い考えですね」七味さんが話した。
「カエルのマークがブランド戦略になります」燕ちゃんが話した。
「その案は採用だな、ブランド志向になれば更に売れるぞ」ああああさんが話した。
「カエルのロゴマークか、何だか良いな」ししゃもは鼻を撫でながらみんなの顔を眺めていた。
◆登場人物
◆ししゃも 物語の主人公。【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のリーダー。
◆燕【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のサブリーダー。
◆毒蛇【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のサブリーダー。
◆うすしお【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆岳【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆緑川【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆ああああ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆とんかつ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆麦茶【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆小麦【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆とろろ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆森羅万象【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆七味【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆こてぺそ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆阿修羅【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆ふみふみ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆りこっち【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆するめいか【ザ・ダークネス】のリーダー。
◆神楽坂【ザ・ダークネス】のメンバー。
◇設定資料
◇【ザ・ダークネス】するめいかが設立したギルド、総勢二百名。九つの領地を持つ中型ギルド。国内ギルドランキング第一位。世界ギルドランキング第二位。




