第70ゲーム『6日前と病院での会議』
※読者さん最近展開早くね?雑展開多くね?と思っているそこのあなた。
作者である私のせいじゃないからな。70~7?部までの2011号編を見ればわかるぞ!
――残り6日。
なんか時間間隔が早い気がする。
今はすでに朝だ。
僕とナミカは朝の目玉焼きにいつも通り醤油をかける。
昨日された予言は夜に試すとして……。
『朝のニュースです。今日の天気は晴れ気温は平均的でデデ……。』
テレビ壊れたのかな……。
「テレビ調子悪いのかな?」
『デデ気温、気温、湿度は未曽有の危機が訪れない程度に晴れやかな日になる。
でしょう!ょう!干ばつができる夏の冬です。』
???
「なんだかおかしくない?」
変だ……。
まるでテレビが僕の予言書みたいに……。
「うるさいから切っちゃえ!」
ナミカがリモコンのボタンを押す。
「……えい!えい!!……あれ?この前電池入れ替えたばかりなのに……。」
「貸してみ!」
僕は電源ボタンを押す……ようやく消えた。
しかし……不気味だったなぁ………‥‥。
▽ ▽ ▽
病院に行く途中。
昨日は僕の家の近くからこの町から出れるか試したが……。
こっち方向からならどうだろう……。
……あーそうだ、ナミカにも少し聞いておこう。
「ナミカー。」
「なぁに?」
「最近、時間間隔が早い気がするんだけど……。」
「??
あーまぁ確かに忙しかった気がするからね。
時間の流れが速く感じるのかもしれないね。」
……まぁわかるけど…………。
確かに僕らは調べたはずなのに、なんだか何もかもがあっさり感じる……。
時間の流れ?ってこんなんだっけ……?
いや、『時間』の問題なのかな?
――まるで時の流れが、■かに■されている気がする…………?
▽ ▽ ▽
さて、だいたい町の境目だ……。
すぐ近くに病院が見える。
「昨日は無理だったよな……。」
「う、うん……。」
昨日は無理だった……。
僕は昨日と同じように町の境目を目指して歩き出す。
一歩一歩かみしめていくが風景が一向に変わらない。
進んでいる気がしなくて、ずっとこの場で足踏みをしている。
昨日はバスや電車で町から脱出できないかやってみた。
だが乗ったと思い気が付いたら発射した駅のホームやバス停に戻っていた。
今日は徒歩でやってみたが。
「ナミカ?進んでる?」
「見てのとーり進んでいない。
やっぱりこの町がゲームと融合しつつあるのは本当みたいだね。」
……あまり認めたくはないが事実と受け取っていいだろう…………。
この世界はゲームに変わっている。
「ナオト、もう病院に向かった方がいい。2011号を捕まえに行こう。」
「う、うん。」
ナミカの言う通りだ。いつ現れるかわからない猫型ロボットを捕まえなければ……。
こいつを捕まえれば消滅現象を食い止められるかもしれないし。
カタストロフィを発動させた人物をひっとらえることができるはずだ。
それにしてもとんでもない異常事態だよな……。
この前のテロなんかより、よほどの緊急事態だ。
ゲームと現実が混じるなんて……本当にそんなことが……。
いや、だがこれは逆に運がいい……いつもの言い方をするなら
『都合がいい』のかもしれない……。
もしもできることなら病院で少し試してみよう。
身体の調子もいいし……。
▽ ▽ ▽
「おせーぞ、ナオト!」
「ごめん、街から出れるか少し試していた。」
少しがらんとした病院のロビー今日はここに全員集合だ。
僕、ナミカ、タクロー
蒲公英家から、スミさん、ハナビさん、ヒバナさん。
警察からカメトモ刑事(本人は何故か同僚と呼ばれたがっているらしい。)
そしてホーリーもなぜかいる。
ここには消滅してしまった以外の8名全員が集まっている。
猫一匹を捜索するために人ではあったほうがいいと判断しホーリーと刑事さんにも無理言ってきてもらった。
「さァて、とっととォ猫ちゃぁんを探し出したいところだがすゥこし時間を私にくれ!」
ホーリーがそういうと手招きをする。
すると入口からコツコツと誰かが歩いてくる。
「お前達ィ裏切り者をさがしていたんだよォなァ?この方が私の見た出て最重要参考人だァ!」
…………。
「「「「誰…………?」」」」
まて誰?ホーリー誰連れてきたの?
白髪の髭の男性だ。
年齢50代くらい
種族は多分人間。
「マスター?なぜここに!?」
ハナビさんは知っているみたいだけど……。
マスターって……まさか……。
「やぁ……あ、店じゃないからハナビさんか……。
あ、どもそちらは……いつものお客様ですよね……?」
「男装喫茶店の店主か!?」
ハナビさんのバイト先で、テルさんがピアノの調律を請け負っている喫茶店のマスター!?
これが僕らの中に潜む裏切り者をしる証人って……ホーリーそれ本当に言っているのか!?
「しつゥれィ店主。この間の話をみんなの前でしテェくれないか?」
「ええ、確か……。
ハナビさんが知り合いの男の子に少し手伝いがあるとかでちょうどシフトに来ていない時……。
確か1か月前の時妙な会話を聞きました。」
それって僕が師匠に襲われて入院したあの七人が消滅した日のことか?
「それで……会話の内容は?」
「入ってきたのは二人組です。
一人は少女、一人は長身の男でした。
彼らの会話内容はこうでした。
『緑の予言書によると、外の世界で青と赤の予言者を支援するもの達が動きを始めている。
外の世界の連中に私の正体がばれている。下手したら貴女もバレています。』と男性の方が言っていました。」
この会話……緑の予言者じゃないのか!?
で……もう一人は誰だ?
少女って……。
「ねぇナオト、この会話からわかったことがあるんだけど……。」
「どした妹よ。」
「ナオトが持ってる青の予言書は『この町の出来事を予言する。』
イトのおっさんが持っていた赤の予言書は『ゲーム内の出来事を予言する。』
そしてこの会話からすると緑の予言書って消滅した人達がいる場所、つまり『この町の外、本当の現実のことを予言してる』ってことじゃない?」
……僕の妹は時々とんでもなく勘が鋭い……。
この推理は恐らく当たっている……。
「たぶん……そうだと思う。だけど問題はその長身の男がどんなのだったかが問題だ。
店主さん身長以外に特徴は覚えていませんか?」
「いいや……なぜならフードを深くかぶっていて顔は見えなかったし。
声が男性の物ってこと以外は覚えていなかったですね。
ただその男からした匂い……柑橘系の香水の匂いがしたことはよく覚えています。」
柑橘系の香水をした長身の男か……。
「とりあえずゥそいつには注意だァ!さてとォ……今から猫ちゃぁ」
「あ、私からもいい?3人がかりでノートの暗号少しだけ解読できたんだけど……。」
ハナビさんがホーリーの号令に割り込むと何らかのwebページが印刷された用紙をカバンから取り出す。
「ノートの1ページがこのページのURLに繋がっていたんだけど……。
オカルト系で2000年に作られた超古い胡散臭いページなんだけど興味深いことが書かれていて……。」
「何々…………トクシキ町に起こった古い怪事件。
神隠し……。
『玉座取り』について……コレってこの前メルカとタクローが調べてくれていた400年前と700年前に起こった
椅子取りゲームの上位互換についてじゃないか?
確か別名は三つ柱って名前だったよな……。」
「ええ、これはそれについて書いているんだけど。
最も気になるのはここ……。」
書いていたページには猫の浮世絵と男性の絵があった。
だが誰かにも見えるような気がする……。
「え~っと……400年前の記述にはこう書いてある。
『猫の怪異。遊びをするときに現れる灰色の猫。
猫が変化をし『人ノ形』になった時。『人ノ形』が選んだ人間が消滅をする。
だがそれは逆。『人ノ形』が選ばれなかった者がこの世界から消え、『遊びの世界』に取り残される。
遊びが終わった時、選ばれなかった者を『生贄』に『願い』を叶える。
もし遊びの範囲が無尽蔵に広がり、生贄が増えた場合。
世にもおぞましい願いがかなえられるだろう。
~~旭我大怪異辞典より引用
著:月沼玉州黒石美子。』」
人ノ形……??
変化……??
つまり……こいつは。
「今、人間形態になっているってことか?」
「恐らくそうだと思う。
肝心なのは敵がこのページを見たのか、はたまた偶然たどり着いたのかはわからないけど。
患者の治療ではなく。己の願いのために私達を生贄にしようとしている。
本来、空間伝達技術もすべてはこの『願い』をかなえるための機能だったんだ……。」
僕らの遊んでいたゲーム自体は無害で、なんなら本来死にゆく命を回復させるものだった。
ゲームの空間を広げ僕らが協力し新型の癌を治療するための装置だった……。
だが逆に僕らを殺しゲームの空間を異常に広げそれを糧として、私利私欲のよからぬことを叶えようとしている。
これが『敵』の目的!!これが黒幕がやろうとしていることなんだ!!
「たぶんだけど、これ命が買っている時点でロクな願いではないよね……。」
「ああ、まったくもって豪快にむかつくぜ!!」
「そもォそもォ!人命が第一だァ!
多くが犠牲になってろくなことが起こったためしがないのは歴史ィが証明しているゥ!
この敵は社会人失格のッぶァかものだァ!!」
ホーリーが怒りをあらわにして、僕らはうなずき合う。
「私からも言っておきたいことがある。」
ハナビさんは少し目を閉じ何かを思い出すように口を開く。
「『本当の願い』ってのは叶えるために苦労があるの。
その苦労は笑顔とともに歩むものかもしれないし、笑顔の裏の涙にあるかもしれない。
誰かに叱ってもらったり、おいしものを食べたおかげであるかもしれない。
だけど、こんな誰かを踏み台にして叶う『偽物の願い』なんて私は絶対に認めない!!
これを認めちゃったら6年前の私を……ハナビ達を否定しちゃうから……!
簡単に叶ったり、誰かの犠牲を故意に願ったりして叶うなんて絶対にダメ……!
だから絶対に、絶対に食い止めるよ。」
開いた目の中に明らかに何か強い衝動を宿していた。
強い決意だ。
「……姉様、まるで……。」
「ヒバナ、言いたいことはわかる。
昔、あたい達に立ち向かった時のハナビの目だ。」
「…………うん。アタクシも覚悟を決める。
苦しい時、この目に救われたんだもん。
アタクシは2011号を見つけ次第、少し飛んで上からこの町がどうなってるのか見てみる。」
「あたいも見つけ次第、走り回ってこの町の境がどうなっているのか探ってみる。」
蒲公英姉妹の取り残された2人から嬉しい提案だ。
ハナビさんの目は一瞬だが、どこかで見た目と重なった気がした。
何かをやってくれそうな目。
僕はこの時、ただ本能的に口を開いていた。
「頼みますお二人とも……。そしてハナビさん、そのやる気ついでに少し頼みがあります。」
「何でも言って!」
「…………それは。」
僕はある頼みごとをする。
おそらくこの時の僕は無意識的な行動だったと思う。
これはハナビさんを信用しての頼み事だ。
いや……ハナビさん以外が信用できないというわけではない。
だからこそ、この場に全員いる。
今、この場で頼んだのだ。
全員に聞こえるように。
全員が見ているうえで。
僕は『あること』をハナビさんに頼んだのだ。
▽ ▽ ▽
「確かに承ったわ。ナオト君」
僕はハナビさんと固い握手を交わす。
「それじゃあ豪快に探すか。」
「猫ちゃぁん。もとい2011号を。」
「危険が来たらこのロビーに再集合だ。
深追いはやめとけやめとけ。」
「あのwebページを信用するなら人間になってるかもしれない。」
「なら、全部探して捕獲するんだ。」
こうして2011号を捜索することになった。
結論から言おう。
――――――僕らは■■■た。
覚えている?と言っていい言葉は一つだけ。
正直、■■と言っていいのかさえ、わからないような『どこかの誰か』が言った粗末な言葉だ。
誰が言ったのか?さえ分からないが、僕の心のどこかにこびりついた言葉。
この言葉を僕はすぐに■■■だろう。
『――――――ほんと、嗤える。』
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この物語の『更新』は現状『毎週金、土、日』に各曜日1部ずつとなります。
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~FrG豆知識のコーナー~
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月沼玉州黒石美子?『ああ、あの本?
私が面白半分で事実と脚色を交えて400年くらい前に書いたものだよ。
今にして思えば、あの我が娘である七姉妹に知られたくないことも書いてしまったなぁ……。』




