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第59ゲーム『一ピクシーの解答と制限時間と……。』



「ビクトリア!!吐いてもらうぞ!!

僕らがやっているこのゲームのことを!!

そしてメノや蒲公英家のみんなを消滅を止める方法を!!」

 僕は青きピクシー、ビクトリアに向かって叫ぶ



 マーリンによって引き起ったこの予言書。

 そしてニャンタと言う猫から始まった消滅現象code.M

 それらを結び付けるこのゲーム。

 フロントライゲームについて……。

 彼女なら知っているはずだ。



「……ヒサシブリネ。

セキュリティクリアランス『ビクトリアブルー』ユーザー名オト。

該当ノ、シツモンニ対スル解答ヲ返答イタシマス。」

 手のひらサイズのビクトリアの小さな目がローディングのようなぐるぐるマークに変わる。





「質問ノ返答①

このゲームのこと:当ゲーム『F.R.O.N.T.R.Y_game_Ver_0.21』をプレイしていただいてありがとうございます。

私は当ゲームの被験者に割り当てられた

ユーザーヘルプ第2端末、名称『Help_user's_manual_Victoria.exe』と申します。

クリアランスに応じて数回の質問が可能です。

当ゲームはユーザーにより良い新体験を目指した、現実とゲームがリンクした体感型ゲームです。

原作、機工聖皇太子キコウセイコウタイシ天和金河アマワキンガ

企画、M

製作、ヤシノキカンパニー

技術提供、柴山しばやま 正太まさた

製作協力、ゾニュロエレクトロニクス

     白野はくの 勇太郎ゆうたろう

     睦月むつき 夕立ゆうだち

     以下数名」

 なんだ……何を言い出すんだこいつ……。

 それに……Ver_0.21……?

 僕らのやっているVerより数世代も前だ……。

 こいつ、もしかして元は古い『ヘルプ機能』だったのか……?

 いや、でも逆に今回最も欲しい情報はこいつが握っていそうだ。

 慎重に質問しないと……。







「質問ノ返答②

消滅現象について:類似該当項目、『カタストロフィイベントについて』を返答イタシマス。

カタストロフィイベントについて:カタストロフィイベントは『object_Null_1』と『プレイヤー』の誰かが接触した場合による特殊イベントです。

カタストロフィイベント発生後、該当プレイヤーは任意の人物を指名し除外が可能となります。

指名できる人数は1日ごとにプレイヤーが持つ予言書に記されます。

追記:ステータス現在デバック状況進展なし。」

 ……オブジェクトヌル?



「object_Null_1ってなんだ?

そのプレイヤーは誰なんだ!」

「追加ノ質問ニ返答ヲシマス。

質問ノ返答③

object_Null_1とは:カタストロフィを発生させる要因。

名称はゲームに組み込む上での仮称開発コード。

外見は猫の形をしているが、実際は高度な機械生命体、正式名称『(ニー)(マル)(イチ)(イチ)号』です。

ユーザー認証により内蔵した懐中電灯型ツール『カタストロフィデバイス』を使用し人物を、除外することができます。

除外されたプレイヤーはどうなるのかは不明です。」





「カタストロフィデバイスを内蔵した猫の機械生命体……(ニー)(マル)(イチ)(イチ)号……。」

 僕がその言葉を呟くと僕は何かにガッと掴まれたような衝撃が走る!



 いや、実際掴まれたのか!?





 ▽ ▽ ▽ 



 ゴーグルをずらすと、真剣な顔で困惑が混ざったハナビさんの顔が映った。

 忘れがちだがハナビさんは僕の部屋でマップのためにゲーム盤のハッキングをしてもらっていたのだ。

「2011号……?って言った?ナオト君……?」

「は、はい……。」

 な、なんなんだ……。

「……ケムリお姉ちゃんの正式名称が『2561号』……。

私が『3066号』……。

それよりも前のナンバリング……。

研究所は公安によって閉鎖されている……。

ということは……。

さらに昔のナンバリングだとしたら研究所の私たちの知らない部屋にいたの……!?」

「……()()って…………?」





 鬼気迫る顔でハナビさんは僕らに迫る。

「これはあくまで推理だよ…………。

ニャンタ……だったっけ……?

その猫だよ……6年前あの研究所が閉鎖される前……私達が留守にしていた間に解き放たれていたんだ。

そういうのを発明できる技術力、このトクシキ町と言う昔住んでいた町、ナンバリングの法則から考えると、おそらくそのニャンタは私達姉妹より古い発明品(同族)

天道(お母さん)』と『地獄道(あの犯罪者)』が作り出した下手すれば世界の均衡を簡単に崩壊させてしまう危険性がある存在だよ……。

それがニャンタの正体……2011号……人を消滅させる猫型機械生命体。

…………たぶん、だけどね。」

 ……なん、だと……!?

 つまりここでもつながっていたのか……。



「ナオト君、私はちょっとお姉ちゃんと公安に電話する。

その機械生命体の内包しているツールについて探ってくれない?」

「わかりました。」

 僕はゴーグルを戻す。



 ▽ ▽ ▽ 



「カタストロフィデバイスってなんだよ!」

「ユーザー名オトノ、クリアランス『ビクトリアブルー』ニ詳細情報ハ開示サレテイマセン。

他ニ質問ハゴザイマスカ?」

「わからずじまいか……。」

 ……なら、するべき質問があるな。



「カタストロフィを止める方法はあるのか?」

「質問ノ返答④

カタストロフィの停止方法:解決法①2011号が認証したユーザーの所属している国を滅ぼすことです。

解決法②2011号を捕まえ、必要手順を行ったのちゲームの全機能を終了してください。」

「…………え。」

 ゲームを終わらせる……!?









 その言葉を聞いた瞬間だ。

「……ん?え?

オト……王様との通信が途絶えたよ?」

「……?」

 ミカが王との通信ができなくなっているらしい。

 どうしたんだろ……。









「質問ハ以上デヨロシイデショウカ?」

「まだある!さっき出てきた『M』って誰だ!?」

「ユーザー名オトノ、クリアランス『ビクトリアブルー』ニハ開示サレテイマセン。」

 駄目か……。





「ダケド……。」





「……コレハプログラムトシテデハナク、個人的・・・ニオ話イタシマス。」

「……?」

 何だ……ビクトリアの様子がおかしい……?

「『M』ハアナタタチ、ノ、ズット近クニイルハズ。」

 何か、プログラムにない……まるでゴーストが宿っているような……だが、チャンスだな……。

「『M』ハ『患者』ヲリヨウスル。

『ココロ』ヲ操ル『罪』ヲモツ。危険ナ存在。アナタタチモ、『駒ノ駒』デス。」

 危険な存在……心を操るもの……?



「デモ『M』トイウ存在ニ、私ハ『疑念』ヲイダイテイマス。

アレハ所詮、『嘘』、『虚飾』デシカナイ。

アルゴリズムノ塊デアル、私ニハ見抜ケナイ『裏ニイル大キナ真実』ヲ見逃シテイル気ガスル。

ダカラクワシクハ、ワカラナイ。」

 …………大きな情報だ。

「ありがとう。ビクトリア……。」

「…………コッチモ、アリガト。

…………………………ソレデハタダイマヨリ

…………『000ラストフロント』ヲ開放シマス。」

 当たりがゲーム盤の時の様に、特殊な演出が始まる。

 妙な感覚、視界が歪んでいく感覚。

 この気持ちの悪い感じはゲーム盤で見た……間違いなくラストフロント突入前に起こったあの演出だ。

 ハナビさんの家でボードゲームをやっていなければ気持ち悪くて倒れていただろう……。









 ――その時だった……。











 全ての瓦解が始まったのは……。







 ▽ ▽ ▽ 



「……え?それ……どういうこと?リュフォー……?」

 メノがリアルで傍にいるリュフォーに話しかけているようだ。

 何かあったんだろうか?

「は?……え……つまりそういうこと?

それ……すっごく大切な情報じゃないの!」

「おお、リュフォーが豪快に何か掴んだみたいだな。」

 ラストフロント突入前の演出のせいで少し酔いそうだが、何か手がかりをリュフォーがつかんだらしい。






「え……?」





 小さい悲鳴なような声をメノが発する……。

「どしたの?メノ?」

「なんで?なんで…………?

あ、あなたがここにいるの?

え……え…………?」

 メノ……いや、現実側でメルカが誰かを見て驚いている……?

「いや……あ、み、見て!これ!リュフォーがやったの!

この手掛かりがあればきっと……。」

 キャラクターである『メノ』はマイクで拾ったメルカの声に連動して口を動かす。

 誰に何を言っているんだ……?





「………………………待って…………なんであなたもそこにいるの?」

 メノがおかしい挙動を取る。

 まるで後ずさるような……。







「仲間じゃないの……。

じゃあなんであなたは!!」

「おいメノ……。」

「リュフォーーーーーッ!!」

 なんだ!?メノの奴、突然叫びだして……。



 これ……まずいんじゃ…………。

「その手を離すの!!

あなただって解決しなきゃ困るって言ったじゃないの!!

それにあなたも!!

………………………………………………………………

………………………………

そういうことなの…………?

そういうことなのね!!

だったらメルカはお前達を徹底的に嫌悪するの!!

この裏切り者!!嘘つき!!ここまで来てすべて仕組んでいたのね!!

総取りをするために!!」





「メノ……?」

 明らかに現実側で何かあった!!

 わかるのは何者かにこれは襲われている!!

「キャッ……!?」

「メルカ!!おい!!メルカ!!俺様の声が聞こえているか!!オイ!!」

 クロスが……いや中にいるタクローが叫ぶ!!

「…………グッ……。

みんな……逃げるの…………。

逃げて……みんな…………が、『現実側』で襲われる……!

早く!!ログアウトを……!」

 もはや、操作されず、声だけのキャラクターになったメノが声を振り絞る。

 え……!?







「メルカ!おい!それどういうことだ……!?」







「きっとあなたたちが『見つけてくれる』と信じている。

オト……『この前のプレゼント』ありがとね。

タクロー……ごめんなの……。

こいつらは……!!」

「メルカアアアアアアアアアーーーー!!」










 メノがログアウトする。









 いや、何者かに襲われたんだ。

 クロスの……いやタクローの絶叫がこだまする。

 ナミカは口元を抑え、動揺する。

 ラストフロント直前で一体何が……。





 メルカとリュフォーに何があったんだ……!?



 『襲撃が来る』っていっていた。

 緊急事態ってやつ……だ……。



※ブックマーク、評価、レビュー、いいね、やさしい感想待ってます…!!

この物語の『更新』は現状『毎週金、土、日』に各曜日1部ずつとなります。


■ ■ ■ ■

~FrG豆知識のコーナー~

■ ■ ■ ■

ハナビ(うわわわぁあああああああ!!

クレジットに聞いたことのある名前がががが!!何やってんのあの人達!?)

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