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08 マーブル模様かな?

 さて、帰ろう。


 二人の面倒くさい少女たちプラスいるかもしれない他の魔法使いに見つからないよう、なるべく路地裏を通って自宅を目指す。スケボーに乗ってたときはそれなりのスピードを出したが、一直線に逃げたので帰り道はなんとなく把握している。


 それにしても、コンビニに出掛けただけなのに随分と時間かかったなぁ。今何時だろうなぁ。小腹がすいたなぁ。ラーメンが食べたい。


「────っ!」


 なんてぼやっとしてた直後、激しい目眩に襲われる。


 世界が歪む。ぐにょりと歪む。この景色を絵の具で鮮明に水面に書いてかき混ぜたら多分俺が今見てるものと似ている。


 混ざりすぎてだんだんマーブル模様になってきた。気持ち悪い。吐きそう。胃の中のものをぶちまけたらそれもマーブル模様かな? きもっ!


 そしていつの間にか、景色の歪みが逆再生を始めていた。少しずつ巻き戻り、結局景色は元通りに……あれ、ならないぞ?


プォォォォォ……


 目の前を自動車が通過する。いや、俺の主観では、目の前から急発進した。


「今の車のナンバープレート……」


 見覚えがあった。世界の時間が止まった瞬間に俺の目の前を走ってた自動車だ。辺りを見回すと他の自動車や通行人も動き出していた。街に喧騒が戻っている。どうやら時間が動き出したと同時に、元いた場所に戻ったようだ。今目の前にあった自動車も、ちゃんとドップラー効果あったし、すべてが元通り。


「なんだったんだか……」


 まあ、戻れたのならいい。さっきのことはすっかり忘れて日常に戻ろうではないか。


「って、あれ?」


 タイムタイム。元通りなのは全てじゃなくてほとんどだった。


 具体的に言うと、俺の手にはスケボーが抱えられていた。


特に意識してませんが、今のところいいペースで更新してますね。各話、短いですけれども。

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