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09 屋上は俺のもの

 時間が止まった世界でスケボーを手に入れた翌日、俺は学校に来ていた。普通に授業を受けるのだ。高校3年生だし。


 昼休み、なるべく友達を作らないように二年間を過ごしてきたから昼食を誰かと食べる用事はなく、屋上で一人コンビニで買った飯を食う。


 ちなみに屋上は立ち入り厳禁だ。ずっと前に飛び降り自殺した奴がいたらしい。そのことは生徒の大勢が知っていて、みんな屋上を使えなくなった原因である自殺者を恨んでいる。俺は屋上を独占できるからむしろ感謝しているが。


 屋上への忍び込みは簡単だった。小窓すらついていない鉄製の頑丈なドアをこじ開けることは早々に諦めた。それでも自分だけの場所欲しさに少し行き方を探ったらあっさり見つかった。なんてことはない。四階のベランダから、非常用のはしごが通じていたのだ。その時から屋上は俺のものとなった。


 今ではフェンスにビニールを貼って風よけにしたり、直下の使用頻度が極端に低い第四視聴覚室のコンセントから延長ケーブルで電気を確保したりと充実している。秘密基地みたいで楽しい。ガキか。


────カツン・・・・・・・カツン・・・・・・


 そんな俺専用の空間でくつろいでいると、はしごを上ってくる足音がわずかに聞こえた。正直焦るが、幸いにも足音はかなりゆっくりだ。おそらく俺に気づかれないように忍んでいるんだろうが、今のうちに隠れることにする。


 辺りを見回すが、隠れられるような場所は水が入ってるであろう四角いタンクの上ぐらいしかない。


 俺は急いで身を隠しながら、侵入者の様子を観察する。


 侵入者はようやくはしごを上り終え、顔を出す。


(あいつは・・・・)


 俺にスケボーをくれた女子だった。いや、もらってなかったか。


一日一投稿が定着しつつありますが、そんなものは幻想です。つまり、今だけのまぐれです。なるべく頑張りますが・・・。

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