29 勉強きらい
「そんな・・・・」
「掛道、右も左もわからない新人の俺をほっぽっておかないで、状況を教えろよ。輪に入れないだろ」
「あ、はい・・・・」
「はぁ? あなた、誰ですか? 新しい仲間ってことは察しが付きますけど、なんでぼのさんにそんな口聞いてんですか? 何様ですかぁ?」
今の俺の命令口調が気に入らなかったのか、微ロリがつっかかってくる。
「まあまあ、佳御ちゃん。二人なりの関係があるんじゃないの? 掛みっちゃんが嫌じゃないなら口出しすることじゃないよ」
「それはそうですがっ・・・・!」
微ロリは掛道を慕っているようで、掛道をぞんざいに扱う俺を許せない、ということかな。めんどくせーぜー。
「佳御、先輩は味方だよ。こういう性格ってだけだから、ちょっかいかけない方がいいよ。仕返しに何されるかわからないからね・・・・」
えー? なにもしませんよぅ。あはは。
「先輩、状況を説明する前に、二人を紹介します」
掛道は微ロリに手を向ける。
「こちらは、中学二年生の宇良津佳御ちゃんです。赤魔法使いで、赤達では戦闘員です。私みたいに困らせないであげてくださいね?」
特別扱いはしない。悪い意味で。
「そしてこちらは、吉上光明さんです。赤達では戦闘員です。年は私の二個上、先輩の一個上です」
おや、年齢を学年で言わなかったぞ。大学生じゃなくて浪人生とかニートとかかな。高三の俺に、勉強しろよ、とか言ってきたら浪人生確定だな。
掛道は最後に俺に手を向け、俺の紹介に入る。
「そしてこちらが・・・・前回、時間が止まった時に発見した、新しい魔法使いです。私と同じ高校の先輩で、高校三年生です」
なんとなく、紹介しづらそうだ。
「高三か・・・・受験勉強ちゃんとしろよ・・・・俺もあの時頑張っていればなあ・・・・」
はい浪人生確定~。勉強きらい~。
「この小説は2ヶ月更新されていません」
というのが出るため、2ヶ月以内の更新を心がける所存です。




