21 内蔵のよじり方
たとえ掛道に命を狙われても、俺は生き残る気がする。こいつヘボいし。むしろ俺を殺そうとしたら逆に俺がこいつを殺す。現実では死なないらしいしあまり躊躇わずに殺せんじゃね?
まあそんな仮の話に意味はない。敵になるのか味方になるのか、まだ決まっていないのだから。話を進めよう。
「で、どうやったら俺は魔法を使える? 先祖が魔法使いだったって裏設定は聞いたことないから、魔力なんて持ってないと思うが」
「私も先祖は普通だったと思いますよ。でもここでなら使えます。理由はわかりませんけれど」
そう言い、小さく笑う。知っとけよ理由。
「魔法は手と足の計四箇所から出せるはずです。どこか一箇所でいいので、力を込めてください。と言っても筋力じゃありませんが」
「ん~? ・・・・それ力を込めるっていうのか?」
「わかりません。力の入れ方のイメージは人それぞれです。『内蔵をよじるイメージ』なんてことを言う人もいました」
・・・・なぜその人は内蔵のよじり方を知っていたのだろう。
「私の場合は『関節と関節をこすりつけるイメージ』です」
「だからなぜお前は関節と関節のこすり付け方を知っているんだ」
「だからイメージですってば!」
掛道は声を荒げ、直後に自らを落ち着かせようとする。さっきの『私は怖いんだぞ』という雰囲気を維持したいに違いない。俺にプレッシャーを与えたいのかな。
リアルが忙しくて、投稿が遅くなりました。
つまらなく、投稿も遅い小説。最悪ですね。ごめんなさい。




