22 手に魔力を練った状態
「とにかくっ、イメージするとこうなります」
掛道は俺に向けて手を開く。すると、その手から赤い何かを出し始める。赤い光というより、赤いガスを手に纏っているようだ。
「これが、たぶん『手に魔力を練った状態』です」
「いやたぶんってなんだよ」
「魔法はこれありきなので、そうなのかなぁと。ここの魔法関連の事象って誰かが解析して名称を決めたわけではないので、だいたいみんな便宜上の言い回しで表現していますね」
「ずいぶんとテキトーだな。嫌いじゃないが」
「そうですか? 私はこの緩さがあまり好きではありませんが・・・・。ま、それはいいとして、手に魔力を練ってください。色見るんで」
肝心の魔力の練り方が曖昧なのにまたコイツは無理を言う・・・・。
まあ、デタラメにがむしゃらに一心不乱にやってみよう。
手を意識し、同時に体の他の部位も強く意識する。後頭部やくるぶし、わきなど、すみずみまで意識を回す。だが魔力は練られない。
「なんかうまくいかんなー」
「そうですか・・・・。この習得時間にはかなり個人差があるみたいですし、焦る必要も特にないのですが・・・・。私も時間かかりましたし」
掛道は自分の赤い手を見つめる。
更新がだいぶ空いてしまいました。更新を待っているごく少数の皆様、申し訳ありません。完結しないで放置、なんてことはしません。きっと。




