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メッセージ

間違えて短編にしてしまいましたので新しく作って再投稿しました

今日は雨でずっと降っていた。窓から見える景色は土砂降り、昼だというのに太陽が見えなかった。

気分が悪くなる。まるで自分を見ているようでつらかった。


「どこから間違えちゃったのかな…」


俺の壊れた世界はどこで間違えてしまって壊れてしまったのだろう?

そう言ってどんどんと自分を苦しめていく。辛かった。誰かに助けてほしい。


するとスマホに通知が来る。親父からメールアプリのメッセージだった。


「元気だせよ。あと飯食ったか?」


そういえば朝ごはんすら食べてなかった。

最近はお昼まで寝ていて自然と朝ごはんを食べていなかった。お腹は空くが食べても食べても満たされない。


「カップラーメンかな…」


もう何をやるにしてもやる気が起きない。勉強もゲームも楽しくなかった。

俺はこんな自分が嫌だ。でもどうすることもできない。ただ辛いだけ。


「はぁ。どうすればいいんだ…」


厳しい現実…このままじゃダメだってわかっている。だけど怖い。一歩を踏み出せない。手が震えてくる。


ああ。頭が痛い。




俺は今まで普通の高校生活をしていた。もちろん、こんなことになるなんて思ってもいなかった。

何もかもが普通だった。朝早く起きて学校に行く。そして眠気に耐え授業を受け、友達と話す。帰っていつものよう何も考えずに寝て、起きてまた学校に行く。


少し憂鬱だったがそれでも毎日が充実していると感じていた。

この充実した毎日が当たり前に続く。そう思っていた。


思えばその充実していた毎日が恋しい。戻ってほしい。でも戻らない。過ぎてしまった時間は戻らないない。そんなことわかっているのに…。


俺は外に出られなくなった。人の視線が怖くなった。誰かが俺を見るとその誰かが言ってもいないのに「殺す」だとか「役立たずが」とかと聞こえるようになった。そのうち俺は死ぬのではないかと思うようになった。


パニック障害とうつ病と病院の先生に言われた。

続けて先生は「休んでもいいんだよ」と言った。優しい口調だった。でも俺は素直に受け入れられなかった。


心では自分が疲れていることなんてわかっていた…。なのに俺はそんな自分が嫌だった。だから素直には受け取れなかった。


みんな頑張っているのに…そう思うと心が辛かった。自分は何もできてない。その自己嫌悪が俺の心に風穴を開ける。その風穴から風が吹いてさらに俺にダメージを与える。


楽になりたいと思うのに行動ができない。直前で怖くなって行動ができない。


大丈夫と自分を鼓舞するようにするがそのたびに俺は苦しくなった。

だけど大丈夫な訳なかった。こんなに苦しんでいるのに大丈夫なんて…


どんなに苦しんでも帰ってこないあの充実していた毎日。


「はぁ」

ため息を吐きながらできたカップラーメンを啜る。


最近、味が薄く感じる。これも気持ちがこんなになっているせいなのだろうか…。


「はぁ」

またため息を吐く。


正直、食べていても何も感じない。でもお腹は空く。そのお腹の空きを抑えるようにただ食べるだけ。

虚しさがあった。あんなに好きだったカップラーメンを食べても何も感じない。


あんなに好きだったのに今食べても…


はぁ。戻りたいな…あの頃に。


そう思いながらスマホに手を伸ばす。スマホに出ていたのは1つの通知。さっきの親父のメッセージだった。


俺はアプリを開き、既読をつけ、「食った」と淡泊な返信をする。


すると返信がすぐ来る。


「そうか。気分はどうだ?」


「元気」


元気な訳ないのについ強がってそう言ってしまう。それに心配かけたくないというのがあるが…


「そうか。よかった」

その返信に心が痛くなる。


「本当に俺は何やってるんだろうな……」


親父に元気といつも嘘つく。親父は悪くない。嘘をつく自分が悪いんだ。でも…それでも心配をかけたくないから…こんな自分を見せたくないから…


「はぁ」

ため息を吐きながら手に持っているスマホの写真を見る。


そこにはあの充実していた毎日の写真。コンビニ、友達の写真。

「なあ。どうすればこの頃に戻れるんだろうな…」


写真に話しかけるが戻ってこない返答。俺だけの声がこの部屋に響く。


暗いこの部屋がさらに寂しく感じた。

孤独感だろうか…。そういえば最近はまともに人と話していなかったな…

親に話しかけられても素っ気ない反応。もちろん、外には出てないため友達とは話していない。


どうすればいいんだろうな……

現状を変えたい。でもどうすることもできない。動くことが怖い。また誰かが俺のことを言っているのではないか?と思うと震えて動けない。


病院の先生は「今は何も考えないで」と言うけど考えずにはいられなかった。

寝る前には見えない恐怖からか寝られないからまた考える。誰かがとかよく知っている人から罵声を浴びせられる映像が流れる。そんなこと言わないとわかっているのにそう考えてしまう。


本当にどうすればいいんだろう……


そう考えながらカップラーメンを片付け布団に入り目を瞑る。すると今日は睡眠薬を服用せずになぜか寝られた。


目が覚めるとすっかり雨は止んでいた。辺りは雨が降っていないのに暗かったから時間を見ると22時になっていた。


今日は親と一緒に食べられなかった。時間が時間だし親はもう寝ている。起きているのは俺だけ。


ごめんなさいという気持ちを抱えながら机に置いてあるご飯を見つめる。そこには置手紙があった。

置手紙には「無理しないでね。食べられたら食べてね」と書いてあった。


「ごめんなさい。お母さん…」


みんなで食べたかった。顔を見たかった。あの頃は何気ない会話も楽しかったのに今はろくに会話をできていない。


「いただきます」


お米を箸で掴み口に運ぶ。


「ごめんなさい。やっぱり」

味が薄く感じる。こんなことを思いたくないのにそう思ってしまう。なんで…なんで…


また置手紙を見る。


こんなに心配をかけているのに心配をかけまいとして結局、心配をかけている。だけど味が薄く感じるなんて言えなかった…悲しませるから…


「ごめんなさい。ごめんなさい」


その声は誰にも聞こえなかった。ただ罪の意識が自分自身を襲いながら贖罪の気持ちでご飯を食べる。



食べ終わった頃、スマホに通知が入る。メッセージかと思って見てみると親父でもお母さんでもなかった。


「白川さん…」


白川舞花さん。俺のクラスメイトで何度か話したことがあるけどそんなに親しくなかった。


「夜遅くにごめん!最近、学校来てないけど大丈夫?」


「大丈夫」

その返信をする時、心が痛くなった。だって大丈夫なはずないのだから嘘をついていることになる。彼女に嘘をついたことが俺の心を痛めた。


「そっか。でも無理は禁物だよ!無理して来る必要ないからね」


返信に「ありがとう」と送ろうとしたとき手が止まってしまった。

「無理が禁物だよ!」その言葉がかえって辛かった。そう思ったら手が止まってしまった。


そう考えてしまったら「うん」としか返信できなかった。親父のように淡泊で素っ気ない返信しかできなかった。


「まあ困ったことがあったら言ってね」

その返信が来ると少し困惑してしまった。


だって白川さんは俺とはあまり親しくない。クラスで数回話した程度。なのにこんな言葉をくれる。

それは俺を心配してのことなのだろうか…


どう返信をしたらいいんだろう。心配させたくない。その思いが心の中で回り続ける。


そう思うと「ありがとう」と打っては消してを繰り返してしまう。すると既読がついたのに返信が遅いことがわかったのだろう。「無理に返信しなくていいからね」と返信が来る。


「無理に返信しなくていいからね」という言葉になぜか涙が出てくる。


思い返してみれば親父にも白川さんにも「変なこと言ってないか」とか「不快にさせてないだろうか」とか思って淡白で素っ気なくなってしまう。


思っていることが言えない。本当のことを言えなかった…


その日は結局、申し訳ないという気持ちでスマホから逃げるように目を瞑って寝てしまった。

見てくれてありがとうございます。

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