0990
リューとエリアを連れて大森林をウロウロし、多くの魔物が分かる様になった結果、形の判別も出来る様になった。ちょうど昼に近かったので、高台の上へと上がり昼食を作る事にする。
ここ最近は宿で食事をとっていたので肉系が余ったままだった。だから使える内に使おう。幾ら冷凍してあると言っても、早く食べるに越した事は無い。サーサを炊きながら火の季節に食べる肉料理を思い浮かべるも、なかなか出てこない。
色々考えて困ったので皆に聞いてみると、肉なら焼けば良いじゃないという事で焼肉に決まった。それで良いのかと思いつつ、スマッシュボーアの肉を薄く【分離】していく。
メルとフォルは包丁で薄く切ってくれているのだが、神石の包丁は脂や汚れが一切付かないらしい。意味の分からない包丁だが、即座に思考を放棄した。何故なら神木や神石の武器は汚れた事が無いからだ。
一応使う度に綺麗に【浄化】しているのだが、汚れていたところを見た事は1度も無い。そういえばサーサを炊いている土鍋は神石で、神水を使って炊いているんだけど……大丈夫だろうか?。
既に使ってしまっているので今さら考えても遅いのだが、ちょっと気になってしまった。蒸らしに入っている土鍋を見ながら、たぶん大丈夫だろうと自分に言い聞かせる。おかしな事にはなっていない筈。
肉も準備できたしタレも用意できたので、早速焼いていこう。そこまで待たずとも蒸らしは終わるので、多少先に食べ始めても大丈夫だ。どんどん焼いて、どんどん食べていく。
御飯も蒸らし終わったので蓋を取ると、お米の良い匂いが薄いながらもしてくる。少し食べてみると臭味は一切無かった。神石の土鍋だからか、神水を使ったからかは分からないが、結果として御飯が最高の状態になっている。
とりあえず皆の分も椀に盛り食べていくと、臭味が一切無い事に驚きの声を上げていた。今までも無いと思っていたが、実際には僅かにあった事を感じたからだろう。ヤシマのダンジョンで手に入れた米なら無いんだがな。
美味しく御飯と肉を食い、食後に果物を食べて昼食は終わった。皆が納得するまで食べたらしく、食休みを十分にとる事にする。そこまで食べなくても……と思わなくもないが、久しぶりにガッツリ肉だったからなぁ。
後片付けを済ませ、皆と高台の上でゆっくりしている。少々暑いので木陰に入っているうえ、【微風】を使っているので涼しい。食事中もそうだったが、今日は風が殆ど無いので余計に暑いんだ。
水溜りから水が蒸発している筈なんだが、大して風は起こらないらしい。俺達みたいに涼むという理由だけで魔法を使えるほど魔力が無いと、今日のような蒸し暑い日は大変だろう。
そんな事を皆と話していたら、いつの間にか村に帰るという話になっていた。国から出てはいけないと言われているが、ダンジョンへ行くなら問題無いという話になったんだ。特に戦闘ダンジョン。
明日から侯爵領に移動するのは決まった様なので、村に戻って解体所に行こう。皆もゆっくりと立ち上がり、村に向けて歩き始める。適当に歩いているものの直ぐに着き、登録証を見せて中に入る。
解体所に行くとベグさんとジャロムさんが出て来たので挨拶をした。本当なら昨日帰ってくる予定だったらしいのだが、雨だったので今日の昼前に戻ってきたらしい。追加で1日シゴいてやったと笑っている。
多少しか狩っていなかったので査定をしてもらい、明日から侯爵領のダンジョンへ行く事を伝えた。あまり新人の獲物を奪うのも良くないと言うと、2人ともがウンウンと頷いたんだが……どう解釈するべきか迷うな。
ギルドには寄らずさっさと宿に帰る事にした。入り口の扉を開けると、食堂にはダラダラした藤達とリク達が居る。暑いから気持ちはよく分かるんだが、それでいいのか? お前さん達は。
一国の王女と足利家の姫に英雄が、そのダラダラした姿と着崩した格好はマズイと思うんだが、国許じゃないから良いのかね? 俺達が何も言わなきゃいいだけか。スルーして部屋に戻ろう。
送風機と冷房を取り出して起動すると、早速ダリアが送風機の前に陣取った。それを見ながら、キンキンに冷やした神水を冷房に入れる。後は放っておくだけなので、椅子に座ってゆっくりしておこう。
「……そういえば、ラグナンドの方はどうなんだろうな? 王が前線の街まで出るのか、それとも別の王族を出すのか……。おそらく街が攻められる事は無いだろうから、出ても大丈夫だとは思うが」
「絶対に勝てる戦いだからってヤツだね? 可能性としては無い訳じゃないけど、王族が死ぬと新王の責任が問われかねないとは思うけどね。邪魔な王族を始末したいならやるだろうけどさ」
「今のところ、ラグナンドの内部で揉めている様な噂もありませんし、リヴィも離れていますからね。面倒な争いに利用される事は無いでしょうし、新王が即位して1、2年で問題を起こすのは貴族としてもマズイのでは?」
「新王が余程の暗愚でもない限り、周りから距離をとられるでしょうね。貴族としては致命的だし、なにより反逆者よ。その時点で家が終わるかもしれないわ」
「話がズレてきたから戻すけど、今回の戦争では王が前線近くに出る必要は無い。そう、ラグナンドは結論付けたんだろう。気持ちは分かるし、堅実だと思うよ」
「確かに堅実だが、今後のラグナンドを象徴している様な気もするな。可も無く不可も無く。堅実に今までと変わらず。その様な国家運営になりそうだ。神殿との事もあるから余計にそうなったのか?」
「3代前だっけ? アレも神殿側が王を利用した様なものだと思うけどね。結果として誰も得をしなかったし、碌な結果にならなかった。誰も彼もが困る様なものを残しただけ……」
「……成る程、その様な事がラグナンドの中であったのですね。私は知りませんでしたが、おかしな所に王族の種が蒔かれる事はあります。大抵は発覚前に処分されますが、相手が神殿だと難しいでしょう」
「そんな厄介な相手とシなきゃいいと思うんだけど、そんな相手だからこそ燃えるのかねえ? あたしには詳しい事は分からないけど、王様も不自由なものなんだね。何となくそうじゃないかと思ってたけどさ」
「上に行けば行くほど不自由になるもんだ。その不自由さの見返りに与えられるのが権威であり権力だよ。でもなー……自由を失ってまで欲しいか? と、俺は思う」
「言いたい事はよく分かるよ。王なんて、真面目にやるなら国家国民の為に働く事になる。全てを自分が背負わなくちゃいけない仕事だ。大変なんてもんじゃない。生まれが王族でもなければ出来ない仕事さ」
「王になる為の教育を受けていないと無理でしょうね。いつ、いかなる時も王でなければならないんです。真面目にやれば心労でハゲますよ?」
「だからこそ、その下で碌に働かず、甘い汁だけ吸っている貴族は許せないのよね。当たり前の事だけど」
その後、いつも通り貴族への愚痴という口撃が始まったので、ダリアと遊びながら嵐が過ぎるのを待った。外から夕日が差し込んできたので皆に一声掛けてから食堂に移動すると、藤達やリク達はまだダラダラしていた。
部屋に戻って涼めばいいと思うんだが、食堂で冷たい物を飲みながら適当に雑談をしていたそうだ。逆に何をしていたか聞かれたので、貴族の話になって愚痴祭りになった事を伝えておいた。
主従コンビは特に微妙な顔をしていたが、何処の国の貴族も変わらないからなぁ。藤やラオやシェンも微妙な顔をしているが、気持ちは分かるんだろう。
女将さんに大銅貨10枚を支払って夕食を注文したタイミングで、皆が食堂に下りてきた。テーブル席に座って一息吐くと、椅子に座っている俺の太腿の上にダリアが乗ってきた。どうやら夕食まで暇なので遊びたいみたいだ。
俺はダリアを撫でたり【念動】で浮かせたりしながら遊んでいると、周囲からジト目が飛んできたので【念動】は止めておく。食堂には知り合いしか居なかったので、少々油断していた。
ダリアは楽しかったのか何度か鳴いてアピールしてきたが、俺が今は出来ないと言うと諦めた様だ。そうしていると今日の夕食が来たので、早速食べ始める。
今日はダッシュボーアかな?。
▽▽▽▽▽
0990終了時点
大白金貨17枚
白金貨72枚
大金貨771枚
金貨877枚
大銀貨931枚
銀貨1121枚
大銅貨1509枚
銅貨291枚
神木石の浄化槍
神石の浄化剣
神木の浄化棍棒
神木の浄化盾
アダマンタイトのサバイバルナイフ
氷擲竜の棒手裏剣
アダマンタイトの十手
神石の勾玉
王角竜の帽子
王角竜の革鎧
大海竜の半篭手
真っ黒な指貫グローブ
王角竜の剣帯
王角竜の脛当
海蛇竜のジャケット
真っ黒なズボン
真っ黒なブーツ
白い大型のアイテムバッグ




