『深海の覇声 ―アストレア群島戦記―』

果てなき大海原に点在する十二の島々――アストレア群島。
海は人を養い、時に奪い去り、そして“神”と呼ばれる存在をも生み出す時がある。

少年カイル・レオンハルトは、かつて深海神《リヴァイア・オブリヴィオン》に故郷を呑み込まれ生還した唯一の者。
やがて彼は青年となり、新米ハンターとして仲間と共に剣を取り、群島を覆う異変に挑んでいく。

やがて、火山、氷海、天空――次々と現れる古代竜との死闘。
その裏で蠢く軍事国家ドレムニアの陰謀。
そして守るべきは、亡き友の妻リアと、幼い子どもたちの未来。

モンスターは討つべき災厄か、それとも共に生きる理か。
少年は「復讐」ではなく「未来」を選び、深海より再び目覚める神と対峙する。

これは、海と共に生きる人々の絆と選択を描く――群像戦記ファンタジー。