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鳥の国から  作者: 蓮尾純子(はすおすみこ)
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42 水車ニュース・クリスマス会  丸浜川の浄化を劇あそびに  1989年12月

水車ニュース 1989年12月 すずがも通信第59号


 ただ今、水車は3台とも順調にまわっています。バンディングで来られていたみなさんが手伝ってくださって、せせらぎ3号の下の自転車(でっかいオートバイだったらどうしよう、と思っていたら、結局子供用の自転車で、割合楽に引き上げることができました)をとりのぞき、壊れたジョイントを取り替えました。最年長の1号機は、いたんだベルトを交換し、グリースを足したので、また元気に回っています。こわれたポンプの修理も済みました。水を送り出すプロペラが、新品の三分の一ほどの大きさにすり減ってしまっていたそうです。

 11月11日のこと、池の水生生物の調査に行った人たちが、すきとおったエビを捕まえました。誰も、これまでにこんなエビを放したおぼえはありません。おそらく海から入ってきたらしい小さなハゼとともに、詳しい方に見ていただいて種類を調べることになっています。

 いつの間にか、色々な水生生物がふえてきて、新池はひとり歩きをはじめているのですね。すごい!



☆クリスマス会予告

 夕方からケーキとプレゼント交換、という例年のパターンに加えて、今年は芝生で野外劇をしてみよう、ということになりました。劇というよりはごっこ遊びで、遊びながら水がきれいになるしくみを考えようというものです。出演者(2才以上)大募集中。観客も大募集中。ぜひお出かけください。

「私、セイタカシギのお姉さん。足が長くて、とってもかっこいいでしょ。」

主役兼語りは桑名佐由巳さんにお願いしました。名演技をお楽しみに。




クリスマス会 12月23日(土・祝) すずがも通信60号 1990年2月


「みんなが来なかったら、劇なんかできないわよねっ、たぶん来ないでしょ、ね、そうよねっ!」

できることなら、はでな「サンゴ色のタイツ」をはきたくない「セイタカシギのお姉さん」の期待もむなしく、当日午後二時前、子供たちは続々と集まってきたのでした。

今年は初の試みとして、丸浜川の浄化のしくみについて、みなさんに知ってもらおうと、簡単な劇(というより「ごっこあそび」)をやりました。酸素にみたてた風船と、水のよごれにみたてた黒い布を、「バクテリア」になった子供たちに拾ってもらうというもの。

「こーんなきたない川、もう埋めちゃいましょうよ」「人間」役の関さんが大熱演で汚れをまきちらし、バクテリアさんたちが死んでしまうと、「嫌気性バクテリア」の石渡さん、「硫化水素」の田久保さんがのそりのそりと登場。あたりは一面まっ黒な死の世界。そこへあらわれた正義の味方(?)、水車「せせらぎ1号」になった清水さんが、せっせと酸素の風船を放り投げます。バクテリアたちが生きかえり、ゾウリムシやミジンコやザリガニやカワセミに変わってかけまわる、という筋です。

「セイタカシギのお姉さん」役の桑名佐由巳さんが進行役。ほとんどが飛び入り参加の子供たちでしたが、予想外にみんなハッスルしてくれて、すばらしい名演技をみせてくれました。本当にありがとう。

なお、酸素にみたてた風船が、ちょっとさわるとすぐに割れてしまって、大変スリリングな劇になりましたが、これはこの劇を計画した某女史が、一番安い「風船割りゲーム用風船」を買ってきてしまったためです。ごめんなさい。

続いて恒例のクリスマス会。北元さんお手製のケーキはとってもおいしくて、すぐにみんなおなかの中に。そして、楽しい楽しいプレゼント交換。大人たちもそれなりに楽しんでいたもよう。夜八時ごろ解散。

来年は、みなさんもぜひおいで下さい。




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