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星団最強なのに回りくどい奴の物語。だってすぐ終わっちゃうじゃん。(改稿中)  作者: 耀聖(ようせい)
最終章・皆の幸せの形。
582/619

これまでのあらすじ572〜579話。

【572話 貴族学校編プロローグ。】

 星団統一から5年後――。

 長い政務を終えたフローレンスは、アーレイとの間に念願の子を授かり、女児「ステイシー」を出産する。やがてステイシーは、タイラーの娘アイラ、マギーの双子パルエッタとパルティータ、レティの息子ダービッドら、同世代の兄妹たちと共に成長していく。


 勝ち気で負けず嫌いなステイシーは、幼い頃からアデールをライバル視し、木登りや剣術に夢中になる。一方、ダービッドも剣士を目指して鍛錬に励み、二人は何かと競い合うようになる。さらに、レティから暗殺術、アデールから魔法を学ぶなど、それぞれが個性を伸ばしていく。


 そして6年後――五人はクーン王立学校の初等部へ入学。身分に関係なく学べる実力主義の学校で、新たな学生生活が始まる。


 入学式後の身体・魔力測定では、ステイシーとダービッドが共に五精霊の加護を受け、闇属性以外の魔法適性を持つことが判明。剣技ではダービッドが一位、ステイシーが二位となる。


 こうして、未来の王女ステイシーを中心とした物語が幕を開ける――。



 ※※※※※



【573話 入学の前に。】

 デルタ王立貴族学校への編入を巡り、アーレイはアーヴィン、フォーレスト、クーンの三王国から生徒を送り込むことを決定する。ところが入学試験の結果、ステイシーの成績はまさかの「F」。王族の娘として、このまま入学させるわけにはいかないと考えたフローレンスは、アデールやタイラーに相談し、ある大胆な計画を立てる。


 それは、成績優秀なアイラをステイシーに偽装させ、本物のステイシーは「平民」として別人になりすまして入学するというものだった。ステイシーが成績を上げた時点で、正体を明かすのである。


 しかし、アーレイに計画を報告すると、王族としての責任を問われ、ステイシーには厳しい条件が課される。


「三年生になるまでにTOP10に入れ。できなければ――王籍から外す」


 あまりにも重い条件に、ステイシーは思わず土下座。それでも王女として、そして一人の少女として、自らの力で未来を切り開くことを決意する。


 一方、とある研究施設では、保存された少女リリアの脳を前に、彼女を再び表舞台へ戻そうとする謎の少年が動き始めていた――。



 ※※※※※



【574話 偽装と入学式。】

 ステイシーの「Fランク騒動」を解決するため、アーレイは短期間で入学に必要な根回しを進め、ルドルフにも協力を求める。こうしてステイシーはルドルフの架空の娘「サラ」として、アイラはステイシー本人に偽装し、さらにフィグネリアがアイラの身代わりとなる三重の偽装計画が始まった。


 入学当日、アデールの偽装魔法によって三人の姿は完璧に入れ替わり、サラは平民としてデルタ王立貴族学校へ入学する。成績順ではEクラスとなったものの、三年生までにTOP10へ入るという厳しい条件を課されたサラにとって、ここからが本当の勝負だった。


 一方、入学式では三カ国から編入生が集まったことを理由に、修学旅行の企画をアーレイが任されるという騒動も発生する。


 そして入学式後、サラは親友セシリアの姿を発見してしまう。魔法の使い手であるセシリアなら、偽装を見破られる可能性は高い。


 案の定、セシリアは一目でサラたちの正体を見抜く。しかし事情があると察したのか、あえて何も語らず、その場を去るのだった――。



 ※※※※※



【572話 男前のサラ……。】

 デルタ王立貴族学校へ入学したステイシーは、正体を隠すため「サラ」という一般人の少女としてFクラスに所属することになる。

 だが初日から、身分を理由に一般生徒を見下す貴族の子息グレイスと衝突。正論で言い返したサラは、あわや喧嘩という場面でアーヴィン王国の王子アレックスに助けられる。さらにグレイスの取り巻きから嫌がらせを受けるものの、抜群の身体能力で軽々とかわし、逆に証拠を確保するなど、持ち前の負けん気と行動力を発揮する。


 一方、A・Bクラスに潜入したアイラやフィグネリアは目立たぬよう行動していたが、サラの騒動は瞬く間に学園中へ広まっていく。夜には六人で通信を繋ぎ、互いの学園で得た情報を交換する。ステイシーは仲間たちに迷惑をかけたことを謝るが、皆はむしろ新しい学園生活を楽しんでいた。


 こうして、王女ステイシーの「サラ」としての学園生活が始まった。しかし、彼女の正体を知る者は誰もいない――はずだった。



 ※※※※※



【576話 はじまり。】

 入学早々、貴族たちから嫌がらせを受けるサラだったが、抜群の運動能力で次々と返り討ちにしていく。階段から突き落とされそうになれば華麗な身のこなしで相手を助け、足を掛けられても逆に転倒させる始末。

 そんな彼女の姿を偶然目撃したアーヴィン王国の王子アレックス・ウルフは、その圧倒的な身体能力と育ちの良さに興味を抱き、素性を調べ始める。


 一方、サラは昨日の嫌がらせの証拠映像を校長へ突きつけ、仮の父親であるルドルフの協力も得て、加害者たちに処分を受けさせる。さらに根も葉もない悪評も「男より剣が好き」と豪快に一蹴し、次第に一般生徒からも支持を集めていく。


 昼休みには仲間たちと秘密の控室に集まり、正体を隠す緊張から解放される。そして剣技の授業では、実力を隠すため木剣を次々と叩き折りながら、あえて「C」判定に抑えることに成功。しかし、その異様な戦い方は生徒たちの印象に強烈に残り、サラには「狂剣」という二つ名が付けられてしまう。


 そんな中、彼女の正体を知らないウルフ王子は、ますますサラに惹かれていくのだった。



 ※※※※※



【577話 テストとお茶会】

 前期試験を迎えたサラは、必死の勉強の末に挑むものの、予想していた出題が外れ、思うような結果を残せなかった。成績はFから一つ上がったE判定。成長はしたものの、アーレイから課された厳しい目標には遠く及ばず、夏休みを前に不安を抱えることになる。


 一方その頃、軍事企業アークライト家の御曹司グレイスは、亡き妹リリアを蘇らせるため、極秘施設でクローン技術の研究を続けていた。しかし天才と呼ばれる彼をもってしても、少女の脳とクローン体の同期は成功せず、研究は難航していた。


 そんな中、サラの元へアーヴィン王国第一王子アレックス・ウルフから、お茶会への招待状が届く。一般人であるはずの自分が呼ばれた理由が分からず戸惑うサラだったが、仲間たちに背中を押され参加を決意する。


 迎賓館では、アイラとフィグネリアによる本格的なメイクと装いによって、普段の野生児のような姿から一転、気品あふれる令嬢へと変貌したサラが現れる。その姿は会場中の視線を集め、貴族令嬢たちを驚かせた。


 しかし、グレイス派の令嬢たちは平民であるサラを快く思わず、早くも嫌味を向けてくる。そこへ偽装したステイシー(アイラ)がクーン王国の庇護下であることを示し、場を収める。一方、ウルフ王子は美しく着飾ったサラの姿を見て、改めて彼女への関心を深めていく。


 こうして、嫉妬と思惑が交錯する前代未聞のお茶会が幕を開ける。その裏では、王子の想い、令嬢たちの対抗心、そしてサラ自身も知らない運命が、少しずつ動き始めていた。



 ※※※※※



【579話 お茶は戦いの場。】

 ウルフ王子主催のお茶会に招かれたサラは、普段の脳筋娘とは一変、完璧な礼儀作法で優雅に紅茶を楽しみ、会場の令嬢たちを驚かせる。


 平民とは思えない所作に、ウルフは「彼女は一体何者なのか」と疑念を深めていく。そこへ、サラの正体を知るセシリアが現れ、意味深な言葉を投げかける。

 アイラの機転で難を逃れるものの、ウルフの疑念は完全には消えなかった。


 さらに帰り際、セシリアが「ステイシー」と呼びかけたことで、サラは思わず反応しかけてしまう。決定的な証拠こそ掴めなかったものの、ウルフの中には再び疑念が残ることに――。


 一方、夏休みを目前に控えたサラは、前期テストの成績を気にしていた。帰国すれば両親から叱られることは確実。果たしてサラは、無事に夏休みを乗り切れるのか――。

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