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78話、葵と御一行 ギルドにて




「とりあえずダンジョンの事を聞くのと、魔物の解体の為に入りますかーっ!」

大きいギルド、アティスの時みたいにそーっと開けると思うでしょう?

ババーンッ!てな感じで勢いよく開けて入ってみた。

…嘘です。普通に開けて普通に入りました。

そーっとはなんかすでに窓から注目の視線感じてたから諦めたけど、やっぱり派手には登場出来ません。

入った途端

「あれが噂の…」とか「あれが伝説のフェンリルか…」とかコソコソ話が…ん?今「かわいい顔してんな」って聞こえて来たぞっ!どこだ!?

せっかく理想の外見に変えてもらったのに誰も言ってくれないから、モテるかと思ったのに全然なんだもん!

恋愛とかは今んとこ要らんけど、モテたい!

人生で1回くらいチヤホヤモテ期みたいなの経験したい!!

あそこの5人組かっ!「「ヒィッ!」」あれ?なんで見ただけなのに悲鳴あげるの?顔青ざめてるよ??あれれ???

私じゃなくて後ろ見てる??

「「………」」後ろ見たらスノーとジルが睨んでた!

「え?なんで睨んで…??」え?

「主、あの者たちには近づいてはならんぞ?」

「そうだそ!あんな奴らはダメ!絶対!!」

「なんで?せっかく可愛いって言ってもらえたのに…」

「「なんでもだ!!」」

「はぁーい…」

ちくしょー、モテ期到来かと思ったのに。

「あの人かっこいいね!」ってジルも言われてるやん!

第一印象がチャラ男だったのと大の甘党だからって言う偏見?であんまり気にしてなかったけど、ジルもイケメンなんですよねー。

身長も高いし、いい感じの細マッチョだし、殆ど怒らないし、さりげなく気遣いしてくれるし多分性格良い。

え?一緒に行動しててなんで多分なんだって?隠してるだけかもだから多分です!誰も聞いてないか!

女性冒険者にハート飛ばされてる本人は完全スルー。

ヒィッ!なんで私が睨まれる!?

お前のせいだ!って恨み込めてジル見たら

「ん?どうした??」

って素敵な笑顔で小首傾げてきただと!?

「キャー!!」って黄色い悲鳴が…

一瞬ニヤッ!て笑いやがった!

「私で遊ばないでください!!」

「なんの事だよ!あははっ!」

はぁぁぁ。私出来るのかなぁ、女性冒険者のお友達。


カウンターに並んで順番が来たから、受付のお姉さんにダンジョンの説明と魔物の解体をお願いする。

まずはダンジョンの説明から。

・ここは30階層ある大型ダンジョン

・最初の10階層は洞窟って感じの階層。

 その後は5階層ごとに森、海、森、海と出てくる。

・現在潜ってる冒険者で先行しているのは18階層に居る魔術師パーティー"賢者の使い"

・15階層から空間が広くなるが20階層以降さらに広くなる。最後の踏破記録は200年前で、潜った期間は6ヶ月。

・ギルドにあるマップは20階層までは結構詳しく、残りの30階層までは昔の記録を辿っても空間の情報しかない。

だそうだ。

海!!海があるですって!?海の街に行く前に海鮮にありつけるかもしれない!!やったー!!!

「……じゃなくもないけど、じゃない!踏破に6ヶ月!?そんな期間潜って食糧どうするのさ!!」

「ハイエルフのみで構成された冒険者パーティーだったようです!」

あ、そうなんですね。

ハイエルフって事は…?

「全員アイテムボックス持ちだったんだろうな…もしかしたらマジックバッグもあったかもしれないし。それでも6ヶ月も保存食だけなんて俺は絶対嫌だけど」

深く同意します!!ジャーキー好きだけど、毎日ジャーキーだけとか嫌だわ!

「挑戦されるのであればダンジョンマップを小金貨5枚で購入される事をオススメします!」

マップ高ッ!!!買うけど!!!

「小金貨5枚確かに。ではこちらがダンジョンマップになります!」

出て来たのは学習ノートくらいの厚さの冊子。

めくってみたら見開き1ページで1フロア仕様になってた。

この世界、文字は羽ペンで書くんだけど、インクつけるの面倒だからボールペン買っとこう。

「羊皮紙製で小金貨5枚なんて高いなって思ってたけど、なかなか情報量あるな、これ」

確かに、どこでどの魔物が出るかとか、待避所はどこだとか結構細かく書いてある。

「挑戦された冒険者の方々からの情報で日々、マップは更新しています!」

どうだっ!て感じで胸張って教えてくれるお姉さん。なんか微笑ましい。

「このマップ見ながら必要な物を準備してから、ダンジョンは挑戦という事で!」

ってジルと頷き合ってたら、スノーとノアから

「いまから行くこではないのか!?」『まだいかないの?』

って驚きの声が。

スキルもトランクも使えなかったら困るんだからまだ行かないよ!!

魔物の解体もあるんだから!

「今行ってもダンジョンで食べるご飯ないよ??」

スノーはすぐハッとしてたけど、ノアは知らないから

『いつもみたいにトランクのなかでたべないの?』

って不思議がってた。

ここでは説明できないから後で教えよう。

今はとりあえず無言でなでなで。





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