表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
70/155

69話、葵と御一行 スノーがやらかす





ジルが最近の冒険者業のことを話したり、伯爵様から虹色蜘蛛の事を聞かれたりしながら和やかに食事の時間は過ぎていった。私はまたしても食事の味がわからないまま、夕食の時間を過ごしたんだけど。

「づがれだぁーーーー!」

離れに戻ってリビングのソファーにだらける。

最初はいかにも高そうなソファーにビビってたけど1週間でかなり慣れた。

精神的に消耗して、もう動きたくない。のに

「主、我はまだ食い足らんぞ?」

『ノアもー!』

「俺も。正直言うと、この間は分からなくて食べれたけど、香辛料かかり過ぎてて今日はあんまり入らなかったんだよなぁ。もちろん手伝うからなんか作って?」

って言う3人に催促されて作りましたよ!

コカトリスの甘酢炒め。

コカトリスを適当に切って、ポン酢を揉み込む。片栗粉をまぶして焼いて追加のポン酢と砂糖を入れて混ぜ合わせたらネギと胡麻とかけて出来上がり。

ジルにはご飯を炊く番をしてもらった。

面倒だから丼スタイルでみんなに提供。

バクバク食べてるみんなを横目に、私はローストビーフをつまみにビールを飲む。

『あるじがたべてるおにくもおいしそう!』

大体おかわりとか食べ終わるまで顔をあげないノアちゃんなのに、途中顔を上げて見つかっちゃった。

「それは!ローストビーフと言うやつだろう?我らにも出さんか!」

って言われたからみんなにも出したよ。

ジルはビールに目が行ってたからビールも。

ふぅー。伯爵様には感謝だけどどうか食事があと1回で済みますように。


「あ、晩餐前になんか言いかけてたよね?アオイの話はなんだったんだ?」

おー、忘れてた。あとからスノーに怒られるとこだった。

「残ってる虹色蜘蛛の解体が終わったらストック用の魔物狩りに行こうかと。その時のスノーの付き添いにジルに一緒に行ってもらえないかなぁって思いまして…」

「……………」

何?この沈黙。

「ドラゴンは流石になしだよな??」

ジルもやっぱりそれを思い出すんですね。

「ドラゴンはないと思います」

「あの森にドラゴンの気配はなかったから安心しろ」

ってスノーは言うけど

「アティスでちょっと行かなかっただけでドラゴンが住み着いてたって言ってただろ!」

そうなんだよねぇー。ここんとこ森に行ってないからスノーのドラゴン居ない信用できない。

「ん?そうだったか?それで肉も金も入ったのだから問題なかろう」

何がダメなんだ?って心底不思議そうなスノーくん。

私たちの気持ちより肉!だもんね。

「今度こそジルがドラゴンスレイヤーに…」

「冗談じゃない!自分で倒せたならまだしも、俺はほんのちょっと足止めしてスノーが倒しただけのやつでそんな称号欲しくない!!」

ははは。私もそんな目立つ称号欲しくないからやっぱり

「ドラゴンなんて取ってこないのが1番安全!大体、地竜の素材だってまだ残ってるのに!」

「この街の規模のギルドじゃそもそも解体出来ないって!倉庫には入らないし、オルガさんが出来たからって誰でも解体出来るわけじゃないし」

オルガさんもいつかやってみたいって勉強してただけで、実際に触ったのは初めてだったし。

神経使い過ぎて出涸らしみたいになってたな。夢が叶って嬉しそうではあったけど。

「うーむ。ドラゴンいいと思うんだがなぁ。しかたない、ならばジルが狩れるものを見つけてやるから一緒に来い!」

ジルとも狩りに行きたかったんだろう。スノーがグイグイジルの服引っ張ってる。

「駄々こねてるガキかよ。…わかった、わかったから!シャツ破れるから引っ張るなよ!」ビリッ!!

しばらく引っ張られた服は、ジルが言い終わった瞬間に悲しい音を立てました。

「あぁ…騎士になって初めての給料で買ったシャツが…」

「え!?そんな思い入れあるシャツだったんですか!?どうしましょう!!!」

ガチ目に凹んでるジルと慌ててる私を見ながら、1番の原因はしれーっとご飯食べるの再開し始めた。

「ちょっとスノー!!あぁ、ジルこのシャツこの街の洋装店で直せないか明日聞いてみますから!だから預からせてもらっても??」

のっそり動き出してシャツを脱ぐジル。

あ、シックスパック。腕の筋肉見た時も思ったけど、私の好きな筋肉のつき方してる。眼福!!「多分無理だと思うけど、一応お願いしていい??俺明日の依頼もう受けて来ちゃったから…」

じゃなかった。えっとー。シャツを受け取って破れた箇所を確認しみる。背中側…思ってたより無惨ですね。

「もちろんです!スノーがやらかしたんですから!!」

これ以上無惨にならないように、丁寧に畳んでアイテムボックスに入れる。

ONIQLOで男性用のTシャツを慌てて買って

「とりあえずこれあげるので着ててください!」

って押し付ける。どう着るのか???が浮かんでたから、袖に手を通して頭から被るって教えて、ビールを沢山出す。

酔っ払って気分を上げよう!作戦は見事に失敗した。

泣きべそモードになってしまった。ノアも見かねたのか

『ジルいたい?どっかいたい??』

って顔をペロペロ。慰めてた。

スノーは、流石に申し訳なかったのか酔い潰れたジルを部屋に運んだあと一緒に寝てた。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ