64話、葵と御一行はそれぞれの依頼を受ける
しばらくぶつぶつ言ってたギルドマスターは
「本日はこのミノタウロスとレッドボアのみお預かりします。残りはまた明日以降で、また素材に関しては出来る限り買い取らせて頂きますがそれも後要相談でお願いできますか?」
って言われたので頷いとく。
「明日の朝にはこちらの解体は終わらせておきます」
「よろしくお願いします!それでは私たちは街に「お待ちください。」…なんでしょう?」
街に行ってジルのバッグとか布とか見たかったのに…
「皆様に受けて頂きたい依頼がございます。お話を聞いて頂けませんか??」
「俺たちに…ですか?」
「正確に言うと従魔のフェンリルになんですけどね」
スノーに依頼…なんだろう。
めちゃくちゃ強い魔物とか??そう言う事なら私、普通に嫌なんだけど。
「我にか。どんな依頼だ?」
「実はとある高貴な方からのご依頼で、ドレスを作るのに必要な虹色蜘蛛の糸が5匹分程必要なのですが、見つからないんです。この森の奥に居ると言う情報はあっても、上手く隠れてしまって。それに見つけても須走っこく強い毒も持ってますから、並の冒険者でもなかなかやりたがらないんです」
「それを我にとってきて欲しいと」
蜘蛛…ちっこいのは良いけど、絶対デカいよね?
某魔法小説みたいなデカさだったらどうしよう。子蜘蛛もデカかったし。
「うえぇー。大蜘蛛とか想像しただけで気持ち悪い!」
ブフッ!ジルに笑われた!!
「主、虹色蜘蛛はその名の通り虹色だ。普段は草食だが、見た目に反して繁殖期のみ肉食になる。」
「虹色……想像してみても変な感じにしか想像できないんだけど…」
「主に実際に見せてみるのもいいか。良かろう、その依頼受けてやる!」
「なんでよ!出来れば見たくないのに!!」
「冒険者たる者魔物に一々気持ち悪がってどうする!」
グゥッ!そうなんだけどもさ!
「スノーの言い分の勝ちだな、これは」
「ジルも!ジルも連れて行こう!」
こうなったら道連れだ!
「あー、俺はまず軽いのから行こうかなぁって思ってるんだけど。スノーに対する依頼ならポイントとか俺、関係なさそうだし…」
「そんなの「ジルは近場で薬草集めでもやったらどうだ?」…なんで被せて言うのさ!」
「そうですな、今回はポイント付くとしても従魔の主人であるアオイさんにですし、比較的この街の近くの森は凶暴な魔物もおりませんから別れて依頼を受けられても良いと思います」
ギルドマスターまで!?私に味方は居ないのか!!??
『あるじ、ノアもいるからだいじょうぶだよ!』
「ノアも大丈夫と言っている。さっさと行くぞ」
ノアちゃんまで敵に回るか!!クソォー!!
「って今から!?」
「おぉ!それはいい!!期日が迫っておりますので早い方がギルドとしてはありがたいです!」
よくねぇーよ!!!!
「ではジル、一旦ここで別行動と行こう。我らが早いかお主が早いか勝負だ!」
パクッ!ポイッ!って背に乗っけられて風魔法でドアを開けながら颯爽と走り出したスノー。
「勝負だ!じゃないんだよーーーーー!!!!」
後には私の絶叫だけ響いてたそうな。ちーん。
相変わらず余裕で周りを見渡してるノアと、必死でしがみついて絶叫してる私を乗せたスノーは1時間程で止まった。
「ふむ。このあたりで気配がするな。……あぁ、あの木の根の下の穴奥に居るな!」
うっぷ。もう帰りたい。蜘蛛なんて見たくない。
毒怖い。並の冒険者もやりたがらない毒の持ち主ってほんとやだ。帰りたいよぉ〜。
「…来ちゃったから仕方ない。どうやるの??」
「あの穴に隠れたままでは我と相性が悪いな。こちらの気配に怖気付いたか、出てくる気配もない」
馬鹿でかい大木の根っこにある幅2メートルくらいの穴を見ながら言ってるけど、スノー入れるくない?
いやでも、私も中入るとか言わないでね?
『ノアがまほううつー!』
「待て、ノア。こうしよう。我があの穴まで届く結界を張る、主が特大のウォーター・ボールを打って30分ほど待てば終わるだろう」
『ノアなにもないー?』
「今日はノアは見学だ。やりたいだろうが主のレベルアップにもなるからな!」
『んー?わかったー!』
「いや、勝手に決めないで?」
「ここに水魔法が使えるのは主しか居らんからな。ジルが居たとて同じ事だ」
…ちくしょー!スパルタスイッチ入ってるじゃん!ワイバーンの後、旅の間も無かったから安心してたのに!
「ほれ!結界はもう張った、早くやれ!でないとジルに負けるではないか!」
納得行かないけど、引いてくれそうにないし、今までで1番安全だからやるよ!もう!!
「魔力をためて……っウォーター・ボール!」
「足らん!何度同じだけ打ち込め!」
「んーーーっ!!ウォーター・ボール!ウォーター・ボール!ウォーター・ボール!」
……ふぅ。結構打ちまくった。
「うむ。満水になったな!」
まぁまぁ持ってかれたけど、倒れるも事なくのんびり待つ事30分が経過。
「もう頃合いだろう。結界を少し開けて水だけ出そう」
そう言ってスノーがなんかやったんだろうけど、50センチ角ぐらいの太さで水が出てきた。
水の勢いで結界に蜘蛛が……淡い虹色って感じ綺麗なんだけど、やっぱデカかったし、数がエグい!
「5匹分で良かったのに!また目立つじゃん!!」
「ほれ。今度はさっさと全部回収するだぞ!ジルに負けるではないか!」
あー、はいはい。
蜘蛛の魔物の種類に何がいるのか分からなかったので、適当に作りました。誰かの作品に出てたらすみません。




