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57話、葵の従魔達は楽しかったようです




晩御飯を作り終えてもまだ帰って来ない。

2匹が出てって5時間くらいは経ったと思う。

時刻は夕暮れ時。いまから寒くなるし、狩りに行ってる2匹は汚れてそうだから絶対お風呂に入れたい。

「よっぽど楽しんでんのか?帰って来ないな」

「そうですねぇ。ただ待ってるのも手持ち無沙汰ですし、お酒でも飲みながら待ちますか!!」

って私が飲みたいだけなんだけどね!

「いいね!ビールはうまいから俺いくらでも飲める!」

私がお皿にジャーキーを盛って準備し出したら

ジルが「俺がビール取り出すよ!」ってなんの違和感もなく冷蔵庫からビールを取り出してくれる。

なんか、トランク生活に慣れるの早くないっすか?

トランクはちょー貴重な魔道具って話だったよね?冷蔵庫もこの大きさのやつバカ高いよね??魔道具専門店で、一人暮らしでもちょっと小さいサイズで白金貨5枚って書いてあるの見たよ!?

ここにある冷蔵庫の大きさはプレハブサイズ。扉が周りに溶け込んでるからって暫く気づかなかった私の頭はどうなってるんでしょう。

中はラックが両サイドに並んでて使いやすいと思う。

まぁ私の使い方が下手すぎて、活用しきれてないんだけど。ローストビーフとジャーキー作る時棚をまっさらにして冷ましたり乾燥させたりしてたもんね。

ジャーキー作り終わって気づいたよ。重ねて置いて良かったじゃないかって。トホホ。

朝のコーヒー補充の時に、アホみたいにお酒とその他飲料で片側ラックを埋めた。移動中の水分補給用もバッチリです。


プシュッ!ゴクゴクゴクッ!

「ぷはーっ!頑張った後のビールうめぇー!!!」

あ、乾杯する前にジルが勝手に飲んだ。

「かんぱーい!ってしようと思ったのに…」

「え?あ、ごめんっ!ビールしか見えてなかった!」

私の呟きを拾って慌てるジルが面白くてツボった。

ツボ浅くない?ってくらい笑った。

「ブフッ!あははっ!…フフッ…ブフッ!……」

ヒィヒィ言いながら暫く笑って落ち着いてきた。

「すいません。…フフッ!なんか面白くて…」

「そこまで笑う事言ったかなぁ?……フッ!旅は楽しくが1番だと思うからまぁ良いか!!」

ちょっとスネ気味に言った後、ニヤッと変顔で笑いながら言うからその顔が可笑しくてまた笑いが…ブフッ!笑いすぎてお腹痛い。

「はぁー。笑いすぎてお腹痛い。」

「ハハッ!俺飲んじゃったけど改めて、んー、これからの旅にかんぱーいっ!」

「かんぱーい!これからよろしくお願いします!」

「俺こそ新米Fランク冒険者だけどよろしくお願いします!」

「それ言ったら私も新米ですよ!スノーのおかげで猛スピードでランクだけ上がってますけど…」

うん。なんかいいね!暫くスノーと2人だけのつもりだったから予定狂いまくってるけど、人が近くに居てくれるって良いかも。

「確かに…。まぁどっちも新米だし、お互いの得意不得意だけじゃなく良いところも悪いところもこれから知っていくと思う。だけど、不満とかは溜め込むんじゃなくてその都度話し合いながら解決していけたらなって思ってる。俺がなんかやらかした時は遠慮なく言ってね?」

「はい!私がやらかしてる時も言ってください」

「了解!んじゃまず、昨日スノーと話してた次の街のことなんだけど…」

そっからジャーキーをつまみつつ次の街の話を聞き、時間を過ごした。

ジャーキーは美味しく出来てた!

この世界の干し肉はただ塩を振って干しただけだからそこまで美味しくないらしい。

怪訝な顔でつまんだジルは

「こんな干し肉まで作れる人と一緒に旅できるとか、俺最高に幸せ者じゃん!!」

って大喜びしながらパクパク食べてた。

食べすぎて晩御飯入らないとか言っても知らないですよ?


コンコンッ!

ジルが3本目のビールに突入した時、ノックの音がした。

「帰ってきたみたいですね!迎えに行ってきます!」

「んー?俺も行くぅ!」

若干酔っ払ってて、言葉が学びし始めたジルと2人で外に出る。階段で躓いてたけど大丈夫そう!?

「主、遅くなった。ノアが思いの外いい仕事をしてな!」

って言うスノーとその頭に乗ってるノアはまぁまぁ泥だらけ。怪我はしてないみたいだから大丈夫だと思うけど、何があった?

スノーが横に避けて視界に入った魔物の量見て絶句した。

「「まじか……」」後ろに居たジルも同じ反応だった。

だって魔物の山が2個あるんだもん。

何を取ってきたのかねぇー。

アイテムボックスに入れながら確認する。

・レッドボア ×6

・レッドサーペント ×2

・ブルーサーペント ×1

・ミノタウロス ×6

・ギガントミノタウロス ×4

・コカトリス ×3

・ジャイアントディアー ×2

以上だ。ほぼ大物ばっかり過去1狩って帰ってらっしゃった。

「蛇系の魔物1匹でもそれなりに珍しいからあんまり出回らないはずなんだけど、一度に3匹も見るなんて…」

そんなに珍しいなら皮で何か作って持っとこうかなあ。

あ、どれかに魔石入ってたら引き取ろう。

水が2個とコンロが1個、冷蔵庫に1個魔石使うし。横に貼ってあった注意書き?に魔石はなんでもOKってなってたからいけるでしょう。とりあえず、

「スノーもノアもお帰り!お風呂に入ってからご飯にしよう!話はご飯の時に聞くよ!」






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