51話、葵と従魔'sと元隊長さん
隊長さんの決断と私達の次の行動を話した後
隊長さんをお風呂に突っ込んで、泊まってくか聞いたら
「さっさと街を出れるように宿舎の整理しに帰るよ!」
っていつものノリどこ行ったぁ?な喋り方で帰って行った。
スノー曰く、あれが素の喋り方で今までの喋り方の方が作ってたらしい。理由が初めてこの街に来た時私が泣いてたからおちゃらけた喋りで落ち着かせるだけのつもりが、タイミング分からなくて戻せなかったんだと。
なんじゃそりゃ!スノーは狩りの時に聞いたんだって。
宿のベッドで軽く伸びをして、ちょっとしんみり。
この世界に来て初めて寝たベッド。店主のカリスさんと奥さんもいい人だったし。
カリスさんフェンリル好き過ぎて行動ヤバいのかなと思ってたけど、たまに眺めてるだけで特には大丈夫だった。
むしろ「好きだからこそ嫌われたくねぇ!」って言ってたから笑っちゃった。
さて、行動開始しよー。
いつもより早めに朝食を食べる。味わって食べる。
初日と一緒のホーンラビットのスープでした。うまうま!
従魔小屋にいくとスノーくんとノアちゃんから
「遅いぞっ!」「ニャニャニャッ!」って抗議を食らったけど朝からハンバーグ作ってあげたら機嫌治った。
昨日の夜はデミグラス、今日の朝は和風です。
食べ終わったらノアちゃんの食器と確定した時のために隊長さんの食器も買いに行きましょう!
って事で街の南側へ。
前と同じ食器専門店に行くと
「いらっしゃいませ。またお越し頂けて嬉しいです」
って店主さんに声をかけられた。
覚えてたんですね、あはははは。
「前回の制作者が同じシリーズで別の色を出しまして…」
そう言いながら案内されたところには
普通サイズの白に緑のラインが入ったお皿と、同じく普通サイズの白に紫のラインが入ったお皿だった。
うむ。「今回もこれにします!」
大金貨2枚のお支払いでした。
「またのご来店お待ちしております!」
ごめんなさい。次はいつ来るかわかりません!
その後はずっと麻袋だったから革製品専門店でお財布を買って、あと、ギルドマスターと、オルガさん、ライラさんにプレゼントを買った。
中央広場でスノーとノアちゃんがたらふく串焼きを食べた後、店主のおじさんにはレッドボアのお肉をお裾分け。
泣いて喜ばれた。よきかな。よきかな。
準備中の"酒場フェンリル"にも寄ってみんなで食べてってアーマードリザードのお肉をお裾分けした。
こっちも泣いて喜ばれた。うんうん。
宿に戻って、今度はビーフジャーキー作り。
乾燥させなきゃいけないから出来上がるのは明日なんだけど、今から楽しみじゃ!
あみ付きバットの大きいサイズを一応20枚と、マジックソルト、麺つゆを買う。
アーマードリザードのお肉からスノーに半冷凍してもらって切っていく。保存袋にお肉と麺つゆ、酒、醤油、ニンニクを入れてもみもみしながら味が馴染むまで置く。
今回もいっぱい作る。ふぅーー。
次はあみ付きバットに水気を取りながら出来るだけぎっしり並べてマジックソルトをフリフリ。
フリフリしたやつは冷蔵庫に入れる。
これのために冷蔵庫はすっからかん。フフフッ!
今日の作業はこれで終了!!
さーて今日の晩御飯は…ミートソーススパゲッティにしよう!
トマト缶とその他必要なもの買ってっと。
玉ねぎのみじん切りは目にくるから簡単に出来るチョッパー買って時短。挽肉はギガントミノタウロスにして、フライパン3台で炒めていく。トマト缶と調味料を入れてコトコト煮込む。時々水分飛ばすように混ぜて出来上がり!
パスタの麺も大量買い。ノアちゃんは食べにくいだろうから邪道かもしれないけどマカロニにした。
具沢山コンソメスープを作ってる時に、コンコンッてノックの音がしたから、またスノーが迎えに行った。
「すっげぇいい匂いがする!」って声と
バタバタドスドス音がして引き戸が開いた。バタバタは隊長さんでドスドスはスノーなのね。ウケる。
麺を茹でてお湯を捨てようとしたら、鍋が重過ぎて持ち上がらない。ふんぬっ!ってやってもダメ。
ちょっとずつ掬うしかないかって思ったら、隊長さんがヒョイって持ってシンクののザルのところへ。
「ここに中身を流せばいいの?」
「あ、はい。ザルに目掛けて流してください」
「オッケー!これ結構あっちいな」
あっという間に問題解決。
男女の力の差エグくない?普通ですか?
「どうした?なんか俺違う事やっちゃった??」
「いえ。力の差が凄いなって思って…」
「あははっ!同じ人間でこの体格差なのに力の差がなかったらそれはそれで問題でしょ!あははっ!」
それもそうか。私165センチ、隊長さん190センチ。
私またまだ筋トレ強化中。隊長さん普通に細マッチョ。
「あ、俺!無事に騎士団辞めてきましたー!!」
「お勤めご苦労様でした」
「はい、どうも!明日には荷物処分して、冒険者登録して出発できるよー!」
「処分?要らないのばっかりなんですか??」
「いや、そんなに持ってけないから必要最低限にした」
「そこの部屋に入れれば良いのでは?」
「え?いいの!?」
「え?逆にダメなんですか?」
「良いんだったら、明日宿舎まで着いてきてください!」
ガバッと頭を下げる隊長さん。
「私は一緒に行くなら元からそのつもりでしたよ、隊長さん!」
「俺、もう隊長じゃないからジルって呼んでね!」
キランってウインク付きで言われた。




