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28話、葵の従魔は魔物で遊ぶ

ちょっとだけ短いです。





一応街中の大通りって事で遠慮したのか、スノーの背中に乗って10分くらい経って東門に着いた。

森にいる時と同じ速度なら5分掛かったかな?ってくらいの距離だし。

騎士団の皆さんが慌ただしく動き回って、さらには門まで閉められようとしてる。

そんな中を普通に通り抜けたスノーくん。

向かうは最近お馴染みの隊長さんのところだ。

鎧着てグリフォンに乗ってる。すぐ側に団長さん居て、会いたくないから毛を引っ張ってみるも止まってくれない。

私主なのに何でだ!トホホ。

ずんずん近寄ってって

「ジル」

って声かける。え?いつの間に名前呼びになってんの!?

おい、こら。主はそこまで仲良くなったって報告聞いてないよー?

周り見て!みんなびっくりしてるから!

「冒険者ギルドはさっき連絡したばっかだろ?」

「フェンリルに名前呼びされてる。隊長羨ましい!」

「冒険者が到着するには早すぎるだろ!?」

「隊長ずりー!」

………なんかこの緊張感の中に場違いな人が………

ギルドに連絡してるって事はたぶん魔物が近くに出て、緊急依頼を出したって事だよね?

何の魔物なんだろう。弱いの1匹とかではなさそう。

いや、マジで嫌な予感して来たんだけど。

「スノー。アオイちゃん連れてんなら離れてた方がいいよぉ?」

え?離れてた方がいい?なら離れよ??

「構わん。主にはかすり傷一つつかん!」

構わんじゃないわっ!!

毛をグイグイ引っ張って抗議してみるも無視された。

拾ってくれルナは隊長さんで

「背中でめちゃくちゃ嫌がってんじゃん!可哀想に〜」

軽い!言い方が軽すぎるよ隊長さん!!

「お前達は引っ込んでいろ。アレは我が狩る!」

アレって何!?!?結構な力で毛引っ張ってるのに痛くないの?ねぇーってばー!!

「いやいやいや。狩るったってアオイちゃん乗せては可哀想だよ?アレの中に単身連れてかれるのは流石に…俺でも嫌だわぁ」

「アレって何!?!?」

「アレとはワイバーンだ。10…いや11か。群れだな」

わ、わわ、ワイバーンは嫌だー!!

「怖いから降りるぅー!」

「主が一緒でなくば街の出入りは出来んのだろう?行くぞ」

って勝手に走り出したー!

門閉まってるのに!ぶーつーかーるーっ!!

「今回は俺が責任持つから、アオイちゃん置いてけてって!って最後まで聞けよ!」

焦った感じの隊長さんの声が横から後ろにすごい速さで離れてった。

早いし怖いしで必死にしがみついてたら、後ろに引っ張られる感覚がなんか変わって薄目開けると城壁走ってた。

もう意識飛ばしても良い?

上り切って、スノーくんは

「アオーン!」って文字に起こせば可愛いかもしれない遠吠えした後今度は城壁駆け下りやがった。

そのまま「ギャーギャー」気色悪い声で鳴いてる

ワイバーンの群れの方に突っ込んでく。

「いーーーっやぁーーーーーっ!!!!」

しか叫べなかった事許してほしい。

他には何も言えません。だって目の前ドラゴンだよ?

いやドラゴンじゃないのか?亜種でドラゴンからは認められてないんだっけ?あ、こっち来てから本見てないや。

「主、頭か翼目掛けて魔法を撃て。さすれば落ちる」

現実逃避させてもらえなかった。

「やだやだやだやだぁ。無理だよぉ。怖いよぉ」

「我の結界があるから怪我はせん。さっさとやれ!」

なんで主従関係逆転してるんだよぉー!

「やらんと振り落とすぞ!折角覚えた魔法を使わんでどうする!!」

「スノーの鬼ーーーーっ!!!!」

ワイバーン怖いけど振り落とされるのも怖いからとりあえず必死で腕だけ上げてアイス・ブレードを打ちまくった。

「狙いを定めきれればもっと良いが仕方ない。魔法の威力も及第点だ」

ってお褒めの言葉貰ったけど、全く嬉しくない!

頭も身体も重くなってきて、あぁそろそろ魔力切れだって

思ったら、スノーも気付いたのか

「あとは我がやろう。サンダー・ボルト」

スノーの背中で朦朧としながら見えたのはワイバーンの群れ全体を余裕で覆う範囲の雷魔法でした。

それ出来るなら、最初からやれや…!






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