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12話、葵と従魔の街歩き



3時間かぁ。

「スノーくん。何しようか」

冒険者ギルドの噴水の側に置いてあるベンチに座ってスノーに抱きつきながら聞いてみる。

初日の寝てる時、布団無くて寒かったのかいつの間にか抱きついてて、スノーも嫌がってなかったからそれからは毎日抱きついて寝てる。

起きた時には尻尾を巻き付けてくれてるの。

寝て無い時に抱きついても怒られなかったし。


倉庫の受付挟んで反対側には酒場があって、まだまだ明るい時間(3時くらい)から酒飲んでる人がチラホラ居たんだけど、窓から見える人達がこっちをガン見。

依頼が貼ってある掲示板は窓と窓の間にあったんだけど、それ見てる人達もこっちをチラチラ。

うざったい。スノーをが居るからある程度はしょうがないけども、やっぱりうざったい。顔が変になるくらい。

「我がフェンリルなのが理由だろうが、こうもずっと見られるのは…主が居なければ暴れていたかも知れんな。鬱陶しい!ここまで来る時に見た人間は驚きはしても、首輪を見たら通り過ぎて居た」

「確かに、首輪みて従魔だって分かったら普通にしてたし、なんなら手振ってる人も居たよね!」

キョロキョロしてたら居たんだよね〜。

手振り返したら笑ってたし、小さい子は近づこうともしてた。親が止めてたけど。大歓迎なのに。残念!

「首輪は見えてるはずだし、ギルドマスターとオルガさん、途中からだけどライラさんも普通にしてくれてたから、そのうちこの視線も無くなる……はずだよきっと」

ぐぅ〜〜〜っ。

「そう言えばお昼ご飯まだ食べてないね、なんか売ってるとこ近くにあるか探しに行こう!」

そうしよう!思い立ったら即行動。

ちょっと行ったり来たりするの面倒いけど…

面倒くさがってたら前と何にも変わんない。よし!


来た道には食べ物屋さんらしきお店はなかったから、街の中央に向かって進んでたら

「何やら美味そうな匂いがする!こっちだ!」

ってスノーさんお鼻クンクンしながらちょっと歩くの早くなってんの。いつもクールなのに可愛いなぁ。

小走り気味で通りを進んでたら私にもわかるくらい、いい匂いが漂ってきてまたお腹なったわ。

ちょっと先に広場があって屋台が沢山並んでたよ!

広場の名称はまんま中央広場!!

お昼時過ぎてるのに人で賑わってるなぁ。

離れたところから「大きいお犬ーっ!」って小さい子の声が聞こえて来たり、「あの従魔グレートウルフか?」「なんか違うような気もするけど…」とか聞こえて来た。

フェンリルって気付いてないならそのまま気付かないでください。ある程度安心してもらえる状態になってから気づいてね!!

スノーは気になる屋台を見つけたみたいで止まっておすわり。選んだ屋台はお肉の串焼き屋さんでした。

「おぅ!いらっ…しゃ…い…」

串焼きをひっくり返して焼いてたおじさん。

鳩が豆鉄砲喰らったような顔して、視線だけスノーの首輪、近寄って来た私、そしてスノーの顔移動した。

声には出てなかったけど"フェンリル"って呟いてたけど

スノーが串焼きに釘付けになってるの見て笑顔で

「うちのは俺の特製スパイスで焼いてんだ!美味いぜっ!今日の肉はグレートボアの肉だ!1本小銀貨5枚だ。」

気付いてるのに怖がらずにお勧めしてくるの、すっごい商売人魂だねぇ〜。

私は他にも食べてみたいし1本だけにして、とりあえずスノーは20本にしとこ!

あ、お皿代わりのボールここの世界のじゃないじゃん!

「じゃあ、21本下さい!あと、この子に食べさせたいので何かお皿になりそうなのありますか?」

「あいよ、丁度今焼きあがったのから21本な!皿になりそうなものなぁ、これなんかどうだ?」

出て来たのは大きめの葉っぱ。

これならバラしても全部のるね!

「有難うございます!葉っぱの代金もお支払いします。いくらになりますか?」

「それはどうせ捨てるもんだからいらねぇよ。21本で大銀貨2枚と小銀貨1枚だな!毎度あり!」

丁度で支払って裏の方のスペースを少し借りていざ!実食!

ボアって猪って事だから癖強いのかと思ったら、癖がない!

うまぁ〜〜〜ッ!幸せ〜〜ッ!!

「ちょっとだけピリッとするのいい!美味しいねっスノー!」

「うむ。なかなか美味い!」

もぐもぐ、もぐもぐ。

「ごちそうさまでした!おじさん美味しかったです!」

「おう!また来てくれよな!」

はぁー美味しかった!

次は何食べようかなぁ。

スノーがまた食べたい屋台発見したらしい。

そんな感じでスノーが止まった屋台で買って食べてお腹いっぱい!グレートボアのスープにオークジェネラルの塩焼きとかいろいろ食べた。今度また食べ歩きしよ!



お!歩いて戻ってたらいい時間になりそう。

って事で

「スノー!そろそろギルドに戻ろう。」




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