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9話、葵冒険者ギルドへ



「んじゃ、ちちゃっと街への入領書類書くからちょっと待っててね〜」

とまぁ本当にちちゃっと書いてた。


・名前   = アオイ (女性)

・年齢   = 20歳

・従魔   = スノー (フェンリル)

      従魔契約確認事項 人語での意思疎通可

      比較的大人しいと思われる

      (比較対象:ドラゴン)

・目的   = 転居地及び職探し

・特記事項 = 生後まもなく山に捨てられる

        育ての親に拾われ山奥で暮らす

        人との交流経験無しの為しばらく要観察

        

年齢と目的の時ちょっと質問されたけど待つ事5分。

「こんな感じでいいっしょ!」ってあの嘘話、ちゃんと通用したんだ。

「ようこそ、アティスの街へ。君たちを歓迎するよ」

って言いながらおっきい首輪を出して来た。今どこから出て来た!?

「ははっ!びっくりしてんねぇ〜。これ魔道具でね、従魔に合わせて大きさ自由に変えられる首輪なの。普段は腕輪くらいのサイズだからイタズラ成功。なんちゃってぇ〜。従魔の証でこれがないと街に入れないからスノーは嫌かもしんないけど付けさせてねぇ〜」

これまたパパッて付けてらっしゃった。

「ちなみにこの魔道具はシグルス王国内共通だから、この国にある間はずっと付けててねぇ。んで、従魔が問題起こしたらそれは飼い主の責任になる、下手すると死刑とかにもなるからそこんとこ気をつけといてぇ」

死刑っ!?バッとスノーを見たら

「主の為にならん事はせんと言っただろう!」

って怒られた。しょんぼり。

「説明はこんなもんかなぁー。あ、そうそう大事なの忘れてたわ!それぞれの街で入領税がかかるんだけど身分証の種類によって金額が変わるんだ。1番高いのは貴族、小金貨5枚。んで次は商人と冒険者、大銀貨5枚。んで身分証無しの一般人は大銀貨7枚。商人と冒険者の方が安いのはよく移動する職業だからだねぇ」

へぇー。そうなんだ。

とりあえず私は身分証なんて持ってないから大銀貨7枚なんだけど、小金貨したかないから1枚出してお釣り大銀貨3枚受け取った。


さてっと!これで街に入れるぞーっ!

って門の方を見たらいつの間にかたくさん居た兵士が居なくなってた。

あんないっぱい居たのに!なんで気付かなかった!?

自分に自分で驚きながら、門に行こうとしたらスノーに服を噛まれて止められた。why??

「主、魔獣の解体場所を聞かなくていいのか?」

「あぁー!忘れてたぁーー!!」

私の大声にまだ泣いてる団長さんをつれて帰ろうとそっちに行ってた隊長さんがビクッてしてた。ごめんなさい。

隊長さんが「どうしたぁ?」って聞いてくれたからそのまま質問してみる。

「魔物の解体ってどこでやってますか?」

それに答えたのはまだグズってる団長さん。

「それなら冒険者ギルドに持っていくといい!ズビッ!素材も肉も買い取ってくれる!」

「冒険者ギルドはこの東門をまっすぐ行けば左側にあるよぉ!茶色い石造りで東地区では1番大きな建物だから、すぐにわかると思う!ちなみにそこからさらにまっすぐ十字路をこえてもまっすぐ南門に向かえば途中の右側白い石造りの建物が商業ギルドだよぉ!」

って詳しく教えてくれた。

団長さんが「お父上が狩った魔物の素材も出すといい」って言ったから

「父と一緒に冥土の土産として燃やしました」

って言ったら治りかけてた涙腺がまた崩壊してた。

解体した素材なんてあるわけないからそう言う事にしたけど、なんかごめぇん。


とりあえず門まで辿り着いて振り返ったら、すぐそこまで来てた。団長さんはヒッポグリフに引きずられてた。

ははは。ウケる!!

2人の方にきちんと向いてお辞儀をする。

「入領手続きしてくださってありがとうございました!」

今度は転ばなかったからね!

スノーもお座りして一緒にお辞儀してた。

なにそれっ!可愛いっ!!

「ふふっ。何か困ったことがあったらいつでも相談においでぇ。」って。お礼言おうとして書類の内容思い出した。

要観察だから行動、筒抜けじゃね??

隊長さんニヤッとしる。

「私、遊ばれてます?」

「あははっ!でもまぁ冗談抜きで困った事があったら本当にいつでも来ていいからねぇ!」

って手を振られたから振り返してギルドに向けて歩き出した。団長さん泣きながら手を振ってたよ。




キョロキョロしながら1時間くらい歩いてたかな。

すれ違う街の人お店から出て来た人、みんな最初はギョッとして、次にスノーの首見てホッとして過ぎていく。

最初はすみませんって20分くらいで開き直った!

スノーとずっと一緒に居るのに全部の反応気にしてたらキリがないんだもん。

そして左側に茶色の石造りの大きな建物発見。

「これかなぁ?」

「十中八九これだろう」

「本当におっきいなぁ〜っ!」

中規模の中学校くらいの敷地と建物がでてーんと。

入り口も大きいし、従魔連れで入ってく人を見かけたから

入らないとどうにもなんないから、緊張しながら恐る恐る入ってみる。そぉーっとそぉーっと。




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