?日目
こんにちは夢時です。
実はですね、夏休み前日に風邪引いてめっっちゃ辛いんですよ今。
せっかく!!夏休みだ!わああい!ってはしゃぎたいのに!!
なんで寝込まなきゃいけないんですかああ!?
私の青春の邪魔しやがって!!細菌を呪ってやるゔゔゔ!!
…もう、どれだけ日を重ねただろうか。
相変わらずの毎日。
……いっそ死んでしまいたい。
楽に…なりたい。
おれの買い手は警察に見つかって逮捕され、今は別の買い手を探しているらしい。
冷たい床に座りこんだまま、苦痛に耐える日々。
ああ、おれ…ダメなんだ。
多分…ここで死ぬんだな。
ずっとこのまま。
この暗い部屋を見ながら死ぬんだな。
………嫌だな。
じわ、と涙が溢れた。
苦しさ、辛さ、恐怖が頬を伝ってぽたぽた落ちた。
声は出さなかった。
出す気も起こらなかった。
抗ったってムダ。
だって、従属薬がどんどんおれを蝕んでいくんだもの。
もう、自分が分からない。
なんでもいい。
どうでもいい。
抗ってもどうせ堕ちるなら、今堕ちよう。
希望や夢。
そんなの無い。
もう……全部投げ出そう。
そして薬に身を任せ、体の力を抜こうとした時。
さく、と地面を踏み歩く音がした。
窓の外。
誰かいる?
助けて、もらえる…?
……いや、そんな都合のいいこと起こるわけない。
きっとおれの事なんて気づかないに決まってる。
でも、その人はおれに気づいていた。
「ねぇ君、名前はっ?」
明るくて、幼げな呂律の回っていない声。
見上げると、窓の縁にしがみついて、柵の間から顔を覗かせる少女がいた。
「………え。」
その時の印象は、「目」だった。
目が、綺麗だった。
あの女も、あの男も、目が死んでいた。
でもこの子は…この子の目は。
純粋で、透きとおっていて、まるでガラス玉みたいだった。
夜は従属薬が切れる。
今なら……なんでも、言える。
息を吸って、久しぶりに自分から声を出した。
「……凛。」
名前を答えると、少女はぱあっと笑顔になった。
「凛!よろしくねっ!ぼくは花っていうの!」
……ぼく、か。
珍しいなとも思ったが、なにも言わなかった。
そして楽しそうに体を揺らしていた花は、ハッとして後ろから何かを取り出した。
「見てっきれいでしょっ!ぼくが作ったのっ!あげるね!」
……花冠?
シロツメクサの冠だった。
それを窓の柵の間から入れてくれた。
……草の匂い。
なんだか、心が軽くなった。
どうしてだろう。
花の声を聞いていると、なぜだか楽になっていく。
……落ち着く。
「ねぇ凛!」
「…?」
「明日も来ていいっ?」
そう言って笑う彼女の後ろには、大きな満月が輝いていた。
よっしゃ…よっしゃあっ!!
ようやく花ちゃんのおでましだぁ!!
…コホン、すいません。
なんかもう風邪のせいでテンションが今日おかしいですね私。
そう、全ては風邪が悪いんです!!
よし、もう…早く治してやる!!頑張ります!!
皆さんも体調に気をつけてください!!
ではまた。




