表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/4

?日目

こんにちは夢時です。

実はですね、夏休み前日に風邪引いてめっっちゃ辛いんですよ今。

せっかく!!夏休みだ!わああい!ってはしゃぎたいのに!!

なんで寝込まなきゃいけないんですかああ!?

私の青春の邪魔しやがって!!細菌を呪ってやるゔゔゔ!!

…もう、どれだけ日を重ねただろうか。

相変わらずの毎日。

……いっそ死んでしまいたい。

楽に…なりたい。

おれの買い手は警察に見つかって逮捕され、今は別の買い手を探しているらしい。

冷たい床に座りこんだまま、苦痛に耐える日々。

ああ、おれ…ダメなんだ。

多分…ここで死ぬんだな。

ずっとこのまま。

この暗い部屋を見ながら死ぬんだな。

………嫌だな。

じわ、と涙が溢れた。

苦しさ、辛さ、恐怖が頬を伝ってぽたぽた落ちた。

声は出さなかった。

出す気も起こらなかった。

抗ったってムダ。

だって、従属薬がどんどんおれを蝕んでいくんだもの。

もう、自分が分からない。

なんでもいい。

どうでもいい。

抗ってもどうせ堕ちるなら、今堕ちよう。

希望や夢。

そんなの無い。

もう……全部投げ出そう。

そして薬に身を任せ、体の力を抜こうとした時。

さく、と地面を踏み歩く音がした。

窓の外。

誰かいる?

助けて、もらえる…?

……いや、そんな都合のいいこと起こるわけない。

きっとおれの事なんて気づかないに決まってる。

でも、その人はおれに気づいていた。

「ねぇ君、名前はっ?」

明るくて、幼げな呂律の回っていない声。

見上げると、窓の縁にしがみついて、柵の間から顔を覗かせる少女がいた。

「………え。」

その時の印象は、「目」だった。

目が、綺麗だった。

あの女も、あの男も、目が死んでいた。

でもこの子は…この子の目は。

純粋で、透きとおっていて、まるでガラス玉みたいだった。

夜は従属薬が切れる。

今なら……なんでも、言える。

息を吸って、久しぶりに自分から声を出した。

「……凛。」

名前を答えると、少女はぱあっと笑顔になった。

「凛!よろしくねっ!ぼくは花っていうの!」

……ぼく、か。

珍しいなとも思ったが、なにも言わなかった。

そして楽しそうに体を揺らしていた花は、ハッとして後ろから何かを取り出した。

「見てっきれいでしょっ!ぼくが作ったのっ!あげるね!」

……花冠?

シロツメクサの冠だった。

それを窓の柵の間から入れてくれた。

……草の匂い。

なんだか、心が軽くなった。

どうしてだろう。

花の声を聞いていると、なぜだか楽になっていく。

……落ち着く。

「ねぇ凛!」

「…?」

「明日も来ていいっ?」

そう言って笑う彼女の後ろには、大きな満月が輝いていた。

よっしゃ…よっしゃあっ!!

ようやく花ちゃんのおでましだぁ!!

…コホン、すいません。

なんかもう風邪のせいでテンションが今日おかしいですね私。

そう、全ては風邪が悪いんです!!

よし、もう…早く治してやる!!頑張ります!!

皆さんも体調に気をつけてください!!

ではまた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ