遭遇
ファーフの街の西にあるアーバイスト森の聖なる泉を目指して、健司達はアーバイスト森に入った。
その森は豊かな緑で木も高い木が多く、死角が出来やすい森だった。
「この森は死角が出来やすいですね。」
健司が辺りを見回している。
「そうね。ここは遠くまで見渡せないから注意して歩きましょう」
ベルカはここに来たことがあるみたいだ。
「大丈夫ですよ。私が守りますから。」
バーレラは自身満々に話した。
それを見たミルキは、バーレラに耳打ちをした。
「あれ?バーレラ、健司君のこと好き?」
「違います。守る人がいるでしょう?ミルキさんこそ、少年から健司君呼びになっているじゃないですか?」
「うーん、気になると言うかね。」
ミルキは首を傾げながら言った。
「バーレラさん、気にしないで。ミルキは適当なことを言うから。」
ベルカが注意した。
「そうかな?ベルカこそ、気になっているくせに。」
「それはそうでしょう。ギルドの一員だから。」
「ベルカがそう言うならいいけどね。」
ミルキは意味深なことを言った。
健司はそんなやりとりが微笑ましかった。
すると、どこからが弓矢が飛んだ。
「危ない。」
矢は、健司に向かって飛んだが、ミルキの槍で防いだ。
すると、ゴブリンが突然現れた。
槍を持ったゴブリンが健司達を襲う。
バーレラが剣を持ち、応戦した。
ゴブリンが槍を突き出したが、剣で防いだ。
「効かないですわ。」
ゴブリンがゴブリンの後ろから隙間を通って槍を突き出した。
これもバーレラが防いだ。
「だから、効かないですわ。」
すると、ゴブリンは更に隙間を通って、3本目の槍を突き出した。
バーレラは反応が遅れた。
「な!ありえないですわ。」
3本目の槍が当たる瞬間、アイリスの絶対防御で防いだ。
ゴブリンは驚いた顔をした。
「ありえないよ。こんな技術、人間の技だ。」
ベルカが叫んだ。
そして、ベルカは魔法ライトをゴブリンに使った。
邪を払う光魔法だ。
しかし、ありえないことが起きた。
効かなかった。
「な!ベルカの光魔法が効かないなんて。」
ゴブリンはピンピンしていた。
ミルキはゴブリンの1匹を槍で倒した。
すると、違うゴブリンがヒールを使いゴブリンを治した。
アイリスは目を細めた。
「なるほど、そういうことですか。やはり、あの子か。」
ゴブリンはアイリスを見ているように感じた。
そして、ゴブリン達は去っていった。
「ゴブリンはあんなに強いのですか?」
健司は聞いた。
「いや、ありえない。異常なほど強く、ヒールを使うなど。」
ミルキは感想を述べた。
「そうね。槍の攻撃もありえないよ。人間の技だよ。」
ベルカも驚いた。
「危なかったですわ。今のは女神様が?」
「そうです。女神様が守ってくれました。」
健司が答えた。
「まぁ、いいわ。ここで休憩しましょう。」
「そうだね。みんなもいい?」
「はい。」
「私も大丈夫です。」
4人はここで休憩を取った。誰もが疲弊していた。
アイリスは考えた。
「光魔法すら効かないとなると、聖なる水の効果か。だとしたら、厄介ですね。」
アイリスは遠く森を見回していた。




