表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
80/97

75話 『フリータイム...』


それからエルは寸胴鍋を2つ分食べ、シメにビーフシチューを使ったドリアを大皿1枚分程食べてから子供組の教育に出掛けていった。

ちなみに今日、俺が飯を作っていたのはセアルの休日だったからだ。多分今頃はメルとカオルと一緒に居るか、子供組や妹達の世話を焼いているのだろう。


と言う訳で今現在、俺はフリータイムである。


「と、その前に松尾には事情説明くらいしないとダメだよなぁ...」


正直気が進まないが...


────────────────────────────


と言う訳アイツの部屋に言って事情を大雑把に話した所。


「へ?」


と間抜けな顔になった。


「あー、まぁ、とにかくそう言う事だ。じゃ」


と言って帰ろうとした所で


「いやいや、待て待て待て!」


ちっ、せっかく面倒な説明をさっさと終わらせてゲームをしたかったんだがな。


「何だ?」


「何だじゃねーよ!姫さんが俺に嫁いであっちの世界に着いてくる?無理だろ!と言うか姫さん俺の事好きなの!?えっ?じゃあ前のアレは何だったの?ツンデレ!?新手のツンデレですか!?」


「まぁ落ち着けよ。」


「これが落ち着いて居られるか!

俺の人生を大きく左右するんだぞ!?」


「で、ぶっちゃけた話。お前姫さん好きなのか?」


「んー、そこなんだよ!あのクレイジーが操られた結果ってだけならあの娘の欠点無くね?好き!でも向こうに行くとなるとめちゃくちゃ問題が...」


あー、やっぱりこういう展開になったか...


「国籍が無い、年齢差がある、そもそも幸せに出来るのか、こっちに来て文字通り世界が違って何もかもが違うとか、ホームシックにならないかとかまぁ、色々あるもんな。」


「何でそんな他人事みたいに言うんだよ!」


「いや、実際他人事だしなぁ。」


「そもそもはお前が撒いた種だろ!一緒に考えろよ!」


おっと、それは痛い所をつかれたな。

仕方ない、少しだけ考えますか。


「あー、そうだな。姫さんにこっちに残って貰えばいいんじゃないか?そんでお前が毎回こっちに来るとか。」


「遠距離恋愛かよ!遠すぎるわ!」


「いや、そうじゃねぇよ?会社帰りに自宅に戻ってそこからこっちに繋いだ扉か何かで毎日来たらいいだろ。」


まぁ、空間や時間軸何かで不安定になったりしないかは検証してみないと分からないからまだ可能性の話だ。とは伝えた。


「お、お前...さては天才か?」


「いんや、人外だ。」


「なんだそりゃ。」


「そう言う種族。」


「ふーん。」


あ、こいつ思考放棄したな。


「でもまぁ、あのお姫様に家事が出来るかは不明だとは言っておく。」


「それに関しては全部俺が教えればいい話だ。」


「はっ、その余裕が何時まで続くのやら。」


そもそもお前、料理作るのそこまで得意じゃなかったろ?

家事だって殆ど親任せだったって聞いてたぞ?


「ふふん、俺も成長したんだよ。今ではちょっとした主夫くらいの腕にはなってるね。」


「あー、はいはい。」


「お前、さては信じてねぇな?ほーん、じゃあ今日の晩飯は俺が作ってやるよ。」


「ほう、そこまで言うって事は相当な自信があるんだな?

じゃあ料理対決にしてみるか?審査員はこの街の住民で」


と冗談のつもりで言ったのだが。


「おう。いいぜ!お題は何する?」


「あー、大体の物なら作れるし、何でもいいな。」


「言ったな?じゃあ俺の得意料理、炒飯にしてもいいんだな?」


「それ男料理じゃねぇか!」


本当に大丈夫なのか?こいつ。


「いやいや、侮るなかれ。炒飯って言っても色々あるだろ?」


「まぁ、五目、キムチ、シラスにカレー風味なんて言うのもあるな。」


まぁ、細かく言うならもっとあるが。


「そう言う事だ。それに何より作りやすいのにテキトーに作るとすぐ米がベチャベチャになったりしちまうから料理の腕が結構出るしな。」


「まぁ、そう言われればそうだな。」


いや、知らんけど。

料理の腕試しに玉子焼きを作らせるのと似たような物だろう、多分?


「うっしゃ!そうなったら炒飯で決まりだ!何時にする?」


「うーむ。3日後でいいんじゃないか?流石に今日って訳にも行かんしな。」


「ま、準備も含めてその辺が妥当だろうな」


「ああ、じゃあ早速...」


「バトルスタート!」


ゲームか?


「ああ、言い忘れてたが食材は倉庫から好きに使っていいぞ。」


「おう。分かったぜ。」


と言うと松尾は慌ただしく家を出ていった。


アイツ、随分と気合いが入ってるな...

うーむ、俺は何を作ろうか。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ