74話 『腹ぺこドラゴン』
お久しぶりです。お仕事で体を酷使して腕は傷だらけ、上腕二頭筋は謎の痛み。足は打撲で青アザだらけでボロボロですが何とか書けました。
「遅いのじゃ!!!」
急いで帰るとエルに怒られた。
漫画ならプンスカとか書かれそうだ。
「...悪い。ちょっと面倒事に巻き込まれて時間がかかったんだ。」
「むぅ...主、昼餉は?」
ああ、昼飯を作る約束だったな。にしても遅くなった理由よりも食欲優先とは、なんともまぁエルらしいな。
「それから問題無い。」
と言って俺はこんな時のために作り置きして亜空間に保存しておいた特製のビーフシチュー、トマトとレタスのシンプルなサラダ、ガーリックライスを取り出した。
「おぉ!」
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そして、エルと食事をしているとエルがもぐもぐと口に物を含みながら聞いてきた。
「そういえば、主。一体何があったんじゃ?と言うか何をしておったんじゃ?」
「ん?ああ。簡単に言うと王都に乗り込んで兵士を薙ぎ倒しながら王城に入って王女と話をしたら事件の黒幕に狙われたって感じだな。」
「うむ。全く意味がわからないのじゃ。」
「ああ、言ってる俺もよく分からない。」
「そもそも何で王都に乗り込んだんじゃ?」
「ああ、それは勇者に関する個人的な文句を言いたかったのと、人の事を魔王認定するのを止めさせたかったからだな。」
「あー、それはやっぱり先日のアレが原因かの?」
「ああ、アレだ。」
「それに関しては主が悪いじゃろ。」
「まぁ、それはそうなんだが、誰も傷付けてないのに魔王は無いだろ魔王は。」
「邪神よりはマシじゃろ。」
「ん?邪神とか居るのか?」
「うむ、当然に居るぞ。」
「へぇ、どんな奴なんだ?と言うかちゃんと人の目に映るのか?伝説上の存在だとか、見た奴は誰も生きていないとかそう言うオチじゃないよな?」
「うむ。まぁ、邪神とは悪魔達を創った悪魔の創造主じゃな。」
「ん?悪魔って普通に増えないのか?」
「他の生物と同様にして増えるぞ。邪神がしたのはあくまでも最初の数十体を創った程度じゃな。」
「じゃあ何でそんな悪の代名詞みたいに言われるんだ?」
「それはじゃな。本来ならば神以外には行えない筈の新たな生物の創造を行った。そして何より異常に強いからじゃな。」
「ふーん。宗教か?」
「まぁ、そうじゃな。人から見て邪教の創造神だから邪神。自分達の考えと違うから邪悪だ。と、何ともまぁ人らしい話じゃろ?」
「そうだな。で、その邪神は人間に何かされたのか?」
「うむ、前に人間側から奇襲攻撃をされて戦争になったのじゃ。1対人類の戦争じゃな。」
「1?創った悪魔達はどうしたんだ?」
「遊んでた。」
「は?」
「いや、彼奴らは本当に自由奔放と言うか快楽主義と言うか、とにかく遊び呆けていたんじゃよ。」
「うわぁ、まじか。」
いくらなんでもそれは度を越していると思うんだが。
「まぁ、邪神が人如きに負ける訳が無いと確信していたのもあるんじゃろうよ。」
エルは呆れ気味にそう言った。
「そんなに強いのか?いくら何でも飽和攻撃を仕掛けられたら死ぬかもしれんだろう?」
「単身で王都に乗り込んだ主が言うのか?」
「うっ」
「まぁ、そう言うことじゃよ。戦争は邪神の圧勝、人間は抵抗すら許されない程に叩きのめされて終わったわ。」
「よくそれで邪神もキレて人類絶滅とかやらなかったな。」
「邪神は元々温厚な性格をしておるのじゃよ。まぁ、襲ってくる相手にまでは容赦はしなかったがな。」
「へぇ、そうか。でも何でそんなことが分かるんだ?」
「うむ。最後に会ったのは何百年前かは忘れたんじゃが、昔に何回か交流があったんじゃ」
「ああ、なるほどな。」
エルって結構知り合いが多いそうだ。
まぁ、長生きしているから当たり前...なのか?
と言うか、だったらどうしてこんな辺鄙な所に居たんだ?
...いや、やめておこう。その話題はやぶ蛇になりそうだ。
自分から言うのを気長に待つとするか。
まぁ、俺にも触れて欲しくない事くらいはあるしな。
最近はワークライフバランスは大切だと常々思います。
あーあ!こんな生活してぇなぁ!!!




