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70話 『恒例行事』

とても短いです。


昼飯を食い終わったあと、とりあえずしばらくやっかいになると松尾が言うので、街を軽く案内した。


「にしてもスペースが余ってんなぁ。」


「仕方ないだろ、まだ開発中なんだ。」


「とか言って、実は街づくりに飽きてるんだろ?」


「うっ...そ、そんな事は無いぞ。ただちょっとやりたい事が多くてな」


「どうせラノベだろ?」


「...さてと、次は人でも紹介するか。」


「誤魔化したな?...まぁ、いいけど人って、何人いるんだ?」


「16...いや、今は17人だな。」


水辺組で7、天使組で5、ホムンクルスで4、プラスアルファで内田。計17人だ。


「街って言うにしては人口少なくね?」


「あんまり一気に増やして揉め事が出るのが嫌なんだよ。」


「あー、そっか。...そうだよな。」


「やめろやめろ。俺はこんな暗い話はしたくない、と言うか、思い出したくもないんだ。さっさと行くぞ」


そう言って俺は歩を早めた。


「あっ!ちょっ待てよ!」


それから、松尾と住民との顔合わせは問題なく終わった。

そこに関しては特に語る必要も無いだろう。


最後に、内田との顔合わせだ。

確か1年前から同じクラスだったらしいので顔見知りだと思うのだが、2人が会話をしている所を見たことがないので少なくとも俺は知らない。

まぁ、基本的に温厚そうな内田の事だ仲が悪いなんて事は無いだろう。


────────────────────────────


「えっ?内田!?何で!?」


「えっと、雨宮さん...ですよね?何か少し私が知っている雨宮さんより見た目が大人びているような?」


「ああ、2人は時系列が違うからな。」


確か松尾が25、内田は17だったな。


ふむ、よくよく考えるとどうして2人の時間がズレているんだ?いや、これが世界を越える弊害か?

きっと時空が歪むんだろう。多分。知らんけど。

ん?よく考えると2人の呼び出され方が違うな。

内田は迷い人、松尾は俺が作ってしまった穴に吸い込まれた筈だ。少なくとも称号欄に召喚者や迷い人の文字が無い時点でそうでは無いのは確実だ。極めつけに不幸者。多分これが穴に吸い込まれた唯一の人間だからだろう。


んー、多分これが原因で間違いないな。

そもそも時間と空間を好きに弄れる道が欲しくて創ったものだし、時間がズレてもおかしくないだろう。

でも迷い人は何でだ?

もしかしてあちらとこちらでの時間の進み方が違うのか?


だぁもう!訳がわからなくなってきた。やめだやめ!

こんなこと考えても俺が分かる訳が無い。

俺は学者でも空想家でも無いんだ。


とりあえず2人に空間を越えた影響かも知れないとは伝えておいた。


「なるほど、空間か。」


「分かったのか?松尾。」


「いや、さっぱりだ。」


「だと思ったよ。」


「えっと、私は何となく理解出来たよ。

原理とか説明しろって言われても困っちゃうけどね。」


「まぁ、そうだろうな。むしろ分かったら怖い。」


これで全て理解したのならそいつは天才の類いだろう。


「まぁ、時間が違おうが何だろうが帰えす事は出来る。だから、帰りたくなったら何時でも教えてくれ。」


「おう!その時は頼んだぜ!と言っても、すぐには行かねぇけどな!だって仕事したくないし!」


とサムズアップしながら言ってきた。


「私は...まだ少し整理中...かな。」


「そうか、分かった。」


あ。気付いた。俺は気付いてしまった。

もし、内田が帰るのであれば、20歳の時にクラスの同窓会に出ているのではないか?


...後で松尾に聞くか?...いや、まだ止めておくか。少なくとも後少し、アイツの口から直接聞くまでは待とう。


ふふ、少し...結論を聞くのが楽しみだ。

アイツが悩んだ結果に、どちらを選んだとしても、それはきっと良いものになると信じよう。


その後、とりあえず松尾には住宅地にある家を何件か紹介し、気に入った家を貸しておいた。


「ただし、使い勝手や不満点を教えてくれ」


と言っておいた。


これで後々の課題が分かるといいんだが。


そしてそれが終わったあとはまたうちの地下室のBARに戻り、2人で飲むことになった。


最終的に松尾はノックアウトして、それをわざわざ運ぶ羽目になった。

全く、これだから酔っ払いは...



ああ、書きたい、書いてみたい物語が沢山ある。

今の所だけでも6作品は書きたいですね。

嗚呼、これはある意味贅沢な悩みかも知れません。


私は空想する時間が楽しくて、きっとその楽しさを共有したくて書いてるのかもしれませんね。

まぁ、私自身も理解していないのですけど(*´∀`*)

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