68話 『勇者とやら』
飯テロ注意?
名前 雨宮 松尾 (あまみや まつお)
種族 人間(勇者) 年齢23
称号 「不幸者」「異世界人」「勇者」
Lv45
体力 25000
攻撃 23000
魔攻 22900
魔力 25000
防御 23950
魔防 23050
敏捷 24000
スキル
「無属性魔法」Lv3
「火属性魔法」Lv4
「水属性魔法」Lv4
「風属性魔法」Lv4
「土属性魔法」Lv2
「闇属性魔法」Lv2
「光属性魔法 」Lv3
「魔力操作」Lv5
「アイテムボックス」Lv1(レア)
「剣術」Lv5
「格闘」Lv3
「水泳」Lv5
「計算」Lv5
「解体」Lv2
「騎乗」Lv3
「忍び足」Lv3
「気配感知」Lv4
「危機感知」Lv4
「自然治癒」Lv4
「魔力回復」Lv4
「痛み軽減」Lv6
「勇者」Lv5 (ユニーク)
「光の加護」Lv3 (ユニーク)
「限界突破」Lv1 (ユニーク)
「ステータス」Lv1(ユニーク)
状態
「隷属」フィリシア=アーデルモルト
「思考制限」フィリシア=アーデルモルト
うーむ。色々とツッコミどころ満載なステータスだが、一言言わせて貰うと、お前やっぱり思考制限受けてんじゃねぇか!通りでなんかおかしいと思ったんだ。
ステータスの存在もスキルの事も知らない、考えたことすらも無い。
それだけの力があるのに王国から逃げようとすらしない。
こっちの世界に呼ばれて勇者になりました。
はい分かりました。なんて言う訳ない。
あ、でもこいつが言っていたお姫様とやらが可愛いとかって...
あー、そういう事ならこいつなら二つ返事で承諾しそうだ。
はぁ、今までも結構女絡みで色々とあったろうに。
懲りない奴だな全く。
だが、いつの間に隷属何てものを受けたんだ?
この世界に来た時か、もしくは寝ている時か...
まぁ、そんなことは関係ないか。とりあえず隷属されていた。と言う事実が問題だ。まずはこの事実を伝えておくか。
「お前、隷属状態にされてるぞ?」
「ん?隷属?今隷属って言った?」
「ああ。」
「誰に?」
「フィリシア=アーデルモルトって奴だが、知ってるか?」
「いや、知ってるも何も...その人、姫さんだけど...」
「あー、アレだ。ご愁傷さま」
「うぇぇ...嘘だろぉ!」
「ああ、1つ言い忘れたが思考制限も受けてるから。」
「じゃ、じゃあステータスとかスキルのこととか思い付かなかったのって...」
「十中八九それのせいだろうな。」
「一応聞くけどそれって解除出来んの?」
「出来るぞ?って言うかもうした。」
「えぇ...」
「ん?しない方が良かったか?」
「いや、そうじゃねぇんだけどよ。なんつーか、そう言うのって掛けた本人じゃないと解けない!みたいな設定とかあるじゃん?」
「あー、何かすまんな...」
「いや、俺としては一刻も早く解除された方が良いんだけどよ...なんだかなぁ...」
「まぁ、そんな事よりもお前、これからどうすんだ?王国に仕返しでもするのか?」
「んー。どうすっかねー。正直あの国を恨んでるわけじゃねぇんだよなぁ。待遇も別にそこまで悪かった訳じゃないし、あ、でもお姫さんの俺に対する扱いは中々堪えたが...」
「実際、何回も死にかけたんだろ?」
「...まぁな。でも姫さんに悪意があってやってたのかも分からねぇし、仕返しする程恨んでるわけじゃねぇよ。」
はぁ、こいつは本当に女には甘いなぁ。
今までもそうやって騙した女子を許してたくらいだもんな。
筋金入りの馬鹿だよ。お前は。
仕方ない。お姫様には俺が個人的にお仕置きしておくか。
「後味が悪い甘ったるいコーヒー並に甘いな」
「うるせぇな。お袋に女の子には優しくしろって言われてんだ。」
「父親にはなんて言われてんだっけ?」
「...忘れた」
「『お前には俺と同じく女運が無いだろうから女には優しくしない方がいい』だったか?」
こいつの親父さんもこいつと同じでめちゃくちゃ女運が悪い人だった。
親父さんの奥さん、こいつの母親はまともな人だが...親父さんとの出会いを聞いて見たら
『私から告白して振られたから徐々に外堀を埋めていってね。』と言って居たので多分色々とあったんだろう。
「ちっ、覚えてやがったか」
「こんな面白い話を忘れる訳無いだろう。」
「くそぅ...」
と言って酒を呷った。って言うか何杯目だそれ?
うおっ!後ろを見たら瓶が6本も転がってるんだが...
こいつどんだけ呑むんだ?
うーん。まぁ、いいか、在庫は山のようにあるしな。
その後、俺達はそれぞれの近況や昔話に花を咲かせた。
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「そういやお前、彼女とか出来たか?
いや、無いよな!だって森の中だもんなー!」
「ふっ、残念だったな松尾。俺は彼女持ちだ。」
「ファッ!?」
自分が今、物凄くニヤニヤしてるのが分かる。
きっとイライラする顔してるんだろうな。
「おまっ!嘘だろ!何処で!いやこの森か...にしてもどうやって!」
「実は...」
と言ってエルとの出会いを語った。
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「お前ってロリコンだったの?」
「違う。守備範囲が広いだけだ。」
「それを世間一般でロリコンって言うんだが?」
「ここは世間一般の通じる世界じゃないぞ?」
「いやまぁ、そうだけど」
「それにだ、こっちの世界の貴族って15くらいの奴と結婚するんじゃないのか?」
「うっ!それもそうだが、それにしてもお前の方は若い過ぎだろ?」
「年齢は俺やお前よりも上だ。と言うかどんなに長生きした人間よりも上だ。」
「だが、見た目が問題だろ...」
「大丈夫だ。その辺は魔法で見た目を弄れるからな。今よりも年上をとった見た目にもなれるらしい。」
「じゃあ最初からそうすりゃ良かったんじゃね?」
「今の姿から変えられはするが、それをしたら時間を経過する毎に魔力が消費するんだとさ。」
「えっと、じゃあ今の姿では魔力消費しないのか?」
「あれがある意味で人間形態の真の姿だから消費はしないらしい。あ、でも小さくする分には消費が無いらしいな。」
「えっとなにそれ。精神年齢の問題か?」
「さぁ?最初に子供に化けたからその状態が変化の基準にでもなったんじゃないか?」
「なんでそう思うんだ?」
「見た目はアレだが精神年齢は高い。子供に物を教えてる姿は中々様になってるしな。」
「へぇ。ちなみにあの姿から成長すんのか?」
「ああ、する。何なら最近ちょっと背が伸びたからな。」
「えっ...お前そんなを測ってんの?」
「え?普通じゃないのか?」
普通は身長測定しないものなのか?
「普通じゃないな。」
そうなのか...まぁ、どうでもいいけど。
「あ、そう言えばそろそろ昼だな。昼飯作らないと」
「え?お前料理とか出来んの?」
「いや、家庭科の授業でも作ってただろ。」
「それは知ってるんだが...家庭科の授業と実際に料理するのって違うだろ?」
「特に変わらないと思うが...?」
「ほら、あるだろ。レシピに隠し味、それに家庭の味とか。色んな工夫とかさ。」
「レシピはインターネットにある。それに俺にはスキルの補正効果があるからな。材料さえあればあとはオート調理みたいなものだな。」
「えぇ...狡くねぇかそれ。」
「ある物は何でも使う主義だ。」
「はぁ、そうかい。」
「それで、お前も何か食うか?」
「んー、食べる。昼飯の話してたらお腹空いてきた。」
「そうか。分かった。じゃあ何か希望はあるか?」
「ジャンクフードが食いたい。あっちじゃいかにも貴族って感じの飯しか無かったからな。」
「ジャンクフードね...なるほど、分かった。」
うーむ。エルは大食い選手顔負けの喰いっぷりだし、松尾も結構食うしな。これは相当な数が要るな。はぁ、骨が折れる作業になる。
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さてと、まず、どの肉にするか。
キャトルは使う。あとはオークの肉も合わせて合い挽き肉にしてみるか?
あとは玉ねぎ、パン粉、塩コショウ。あえて卵は使わない。
他にも香辛料も使った方が良いのかもしれないが、これはあくまでもハンバーガーなので、あとからテリヤキソースやチーズ、ケチャップにマヨネーズを付けるので止めておく。
もしかしたら調理スキルの補正で勝手に何とかしてくれるか?いや、そうなると作業工程が増えるから時間がかかる。今回は止めておこう。
さてと、次はバンズ何だが...ぶっちゃけそこまでバンズの事に詳しくないから分からない。
とりあえず噛み切りやすいように少し固めのパンにしよう。
野菜はシンプルにレタスのみだ。これに関しては俺がそんなに野菜を好んで食べないのも関係あるんだが、ガッツリとしたジャンクフードを求めている松尾に肉食系幼女のエルも肉が多い方が嬉しいだろう。
最後にソースだが、これはまぁ、バーガーを数種類作る予定なのでそれぞれ違うものになる。
今のところはシンプルにそのままケチャップを付けただけのもの、ケチャップにマヨネーズを付けたもの、チーズを乗せたもの、テリヤキソースを付けたもの。とまぁ、そんな所だ。海外のハンバーガーなら他にも色んなソースがあるのだろうが、俺が全く分からないものに手を出して失敗するのは気が引ける。
さてと、次は作業工程の説明をしよう。
まずは肉の下拵えからだ。
オークの肉とキャトルの肉の肩ロースの部分を取り出し、包丁で細かく切る、キャトルの方は少し粗めに切っておく。肉の比率はオーク4対キャトル6だ。
完成したらそれをボウルに入れる。
この時、肉にはなるべく触らない事が大事だ。
次に玉ねぎ1玉をみじん切りにして黄金色になるまで炒める。
そして、出来たものを合い挽き肉と塩胡椒と一緒に入れる。
この時に出来た玉ねぎは冷やしておかないとダメだ。
そうでないと肉の脂が溶けてしまうので卵無しには混ぜられなくなるためだ。
混ぜる前に手を氷水に浸けて冷やす。
これは先程言ったように肉の脂を溶かさない為だ。
次に材料を入れたボウルを混ぜる。
そして、ある程度混ざったら肉から空気を抜いて丸い形にする。
あとはフライパンに油を引いて焼くだけ。
時間は片面2分3分くらいだろうか?
まぁ、焦げないように注意しながら焼く。
その間にバンズを出して野菜を洗っておく。
ハンバーグを見ながらやるのであまり時間を掛けないこと。
野菜を千切って1枚1枚に分けておく。
ハンバーグが焼けたら野菜やお好みのソースと一緒にバンズに挟んで完成だ。
ここで、一人前の時の材料の分量を確認しておこう。
合い挽き肉 150g
玉ねぎ 1玉
塩 小さじ1
胡椒 少々
バンズ 1つ
レタス 2枚
ケチャップ お好み
マヨネーズ お好み
テリヤキソース お好み
チーズ お好み
って感じだ。ふぅ、何で俺はこんなに細かく調理手順を話してるんだ?
酒に酔ってるのか?いや、状態異常は無効になってる筈なんだが...あれ?もしかして無効って思わないと発動しない系のスキルか?
まぁ、いいか。きっと場の空気に酔っていたんだろう。
そういう事にしよう。
さてと、あとはこの工程を肉切りとかを除いて、最低でも20回はしないとな。あー、めんどくさい...
でもセアルは今日は休日だし、やるしかないか。
あ、そう言えば松尾にステータスの内容伝えるの忘れてた。
まぁ、今は多分泥酔してるだろうし後からでもいいか。
おかしい。勇者の話をしていた筈なのにいつの間にか料理回になってる。こんな筈じゃ無かったのに...




