54話 『事情説明』
昼食を済ませた俺は、エルと一緒にソファーに座ってテレビを見ながらエルにどう説明するか悩んでいた。
まぁ、友人だと説明はしているんだが。
明らかに無理があるよな。
だって内田の態度は結構わかりやすい。
一月で帰るとはいえ、不安になるのかも知れない。
いや、もしかすると俺が帰ってしまう事を危惧してるのか?
うーむ、この思考は何かナルシストに思えてきたな。愛の証明って出来ないものかね...
おっと、また馬鹿な考えにトリップしかけたな。
はぁ、憂鬱だ。面倒だ。エルに正直に話すか。
確か迷い人って話はしたよな。
まぁ、あっちでの出来事を詳しく話す訳でも俺の過去だのを話す訳でもない。
さっさと話して終わらせよう。
「エル、ちょっといいか?」
「...よいぞ」
「まずは、そうだな。俺がここに来る前の話、内田の話何だが...」
それから俺はエルに事情説明をして言った。
「...ふむ。そうなのか。」
「ああ、そう言う訳だ。」
「なぁ...主。」
「なんだ?」
「主は...その...帰るのか?」
「いや、意地でも帰らないぞ。」
「ぬっ!そ、そうか...」
「俺はあっちの世界には合わないんだ。」
スクールカーストで言えば最下位。
それにあんなことも合ったしな。
「合わないとはどう言う意味じゃ?」
「...まぁ、そうだな。あんまり上手い言い方が思い付かないんだが、とにかく俺はあの世界では生きられない。だから、俺はここに居る。」
ドロドロした沼に少しずつ飲み込まれる感覚。
底は無く、何処までも落ちていく。
どんなに辛くて死にたくても死ねない。
自死は罪とされ、生き地獄を強要される。そんな世界に好んで居たい訳が無い。
「...そうか....そうかぁ...」
エルはポロポロと泣いてしまった。
「えーと、なんかすまん!泣かせるつもりは無かったんだが...」
えーと。こういう時ってどう言葉を掛ければいいんだ!?
と、とりあえず背中をさするか?
と思って背中をさすっていると...
「のぅ、主。」
「何だ?」
「今夜は、楽しみにしておくのじゃ。」
「あーえー。それは...そう言う意味か?」
そうと聞いてみたがエルはこちらを抱き締めて泣きながら笑って答えてくれなかった。
経験の無い事柄って書きづらいですね(血涙)




