12話 『街』
昼飯、どうするか...
そうだ、カレーにしよう。
カレーなら大量に作っても応用が効くし、何より楽に作れるからな。問題は色、そして甘口か辛口か...この2つだ。色は...正直この世界の住人には適さないかも知れないからな...まぁ、着色料で変えてしまえばいいか。次に甘さ何だが、これは2つ作るとしよう。寸胴鍋2個で調理すれば問題ない量も問題無いし、もし余れば亜空間に入れておこう。あそこなら腐らないよう時間停止を付与してるしな。よし、じゃあ甘口をオレンジ色、辛口を赤色にするとしよう。これで大丈夫な筈だ。
早速やるとするか。
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出来た。エルを起こすか。というかあいつどれだけ寝るんだ?これも竜だからか?
「おーい、エルー!飯だぞー!」
そう言った俺はカレーをよそってテーブルに並べた。
「ふぁぁ...おはようなのじゃ...」
「お前寝すぎじゃないか?もう昼だぞ?」
「竜は1度寝ると数年眠るからこれでも早起きなのじゃ」
「そうなのか、やはりファンタジーだな」
熊の冬眠みたいなもんか?
「それより、飯食うか?」
「食べるのじゃ!」
ほんとこいつは食い意地張ってるな...
まぁ、見ていて清々しい食べっぷりだし、
美味しそうに食べてくれるならいいんだが。
「今日の昼飯はカレーだ。」
「おぉ!また美味しそうな料理じゃな!」
「甘いのと辛いのどっちがいい?」
「うーむ、では甘いじゃ!」
「わかった。」
こいつは甘口か。覚えておこう。
2人で飯を食ってる時、俺はこんな事を聞いてみた。
「お前って何才なんだ?」
「もぐもぐ。ん〜?あまり覚えてないが3千才くらいじゃったかな?」
「ほー、やはり竜は長生きなんだな」
「カカッ、主も既に寿命などないぞ?」
「どういうことだ?」
「この世界は魔力の多さによって寿命が決まるのじゃ。魔力量が1万を越えると寿命は無くなるんじゃよ。」
「ふむ、なら冒険者とかは長生きしそうだな。」
冒険者が居るのか知らんが。
「そうでもないぞ?奴等は大抵魔物に喰われて死ぬからの。」
「それもそうか。あんなハイリスクハイリターンな仕事してたらいつかは死ぬよな。」
冒険者って居るんだな。
「あ、そうだ。エル、この森で軍事演習ってするのか?」
「む?あぁ、数年だか前に何処かの国の兵士達がレベル上げをしておったな。」
「やはり軍事演習はするんだな。」
「何でそんな事を聞くんじゃ?」
「いや、そんな奴らがここを見つけたら拠点にするとか騒ぎそうだからな。」
「カカッ、奴らが主に何か出来るとは思えんがな。」
「それもそうだな。と言うか拠点を改造したしな。」
「む?我が寝てる間にそんな楽しそうな事をしておったのか!?」
「ああ」
「ずるいぞ!後で我に見せてくれ!」
「見てても面白いものじゃないと思うがな。」
「それでも見たいのじゃ!案内しておくれ!」
「わかった。それなら早く食っちまえよ。」
「分かったのじゃ!」
飯を食い終わった俺は、エルに拠点を紹介した。
何故か魂が抜けたような顔をしていたが。
タレット水晶の威力が高すぎたか?
それとも半日で湖が出来たからか?
防壁が城壁になったからだろうか?
心当たりがありすぎてわからないな。あるいはその全てに驚いたのか?
「さて、こんな感じだ。見てみた感想はどうだ?」
「主が規格外なのは知っておったが半日で街を創るとは思わなかったぞ...」
「俺のスキル構成なら出来るだろ。」
「む、言ってなかったのじゃ。ステータスを見た時に気が動転して主のスキル欄は見てなかったのじゃよ。」
「ふむ、そうだったのか?」
鑑定妨害のお陰か?いや、レベル1の鑑定妨害じゃたかが知れてるだろうな。ならば謎スキルの効果か?
「そうか...主のステータスですら人外じゃったのにスキルも人外じゃったのか...」
「多分人外レベルじゃないか?オリジナルスキルとやらが3つあるからな。」
「ふぇ!?我が長年研鑽してようやく手に入れたオリジナルスキルを3つじゃと!?」
「やっぱり凄いもん何だな。オリジナルスキル」
「......もう主に驚くのは止めるのじゃ...」
エルがいじけはじめた。
「まぁ、こればっかりは適正とか転移のボーナスだろうからな。仕方ないだろうな。」
「むぅ...転移者や召喚者、転生者などは特殊なスキルを貰えるらしいのじゃが、それでもやはりユニーク止まりらしいのじゃよ?それを踏まえても主はおかしいのじゃ!」
「まぁ、俺は向こうよりこっちの世界の方が適正があったんじゃないか?」
「ふむ、そんなに主に向こうの世界が合わなかったのか?」
「まぁ、二度と戻りたくないくらいにはな」
「そうか、主は帰らないのか?」
「ああ」
もしも何かに巻き込まれて帰ったらすぐにでもテレポートルーム経由で帰ってくるな。
「そうか!それは良かったのじゃ!主が帰ってしまうと我が寂しいし、ご飯も食べられないからな!」
「主に飯目当てだな?」
「そんな事は無いのじゃ!」
「ふむ、そうか?」
「そうじゃ!!」
「そうか」
やはりこいつの好感度がおかしいな...
「そうだ、聞きたいことがあった。この辺に街とかあるか?」
「む、この辺りならばここから東に行った所にあるな。街に行くのか?」
「いや、まだ行かない。だがいつか行こうとは思ってる。」
魔石を売ってみたいし、この世界の文明のレベルが分かるしな。ついでに冒険者登録でもしてみるか。
「ちなみに街に入るのに身分証とか必要か?」
「いや、金があれば良かった筈じゃ。」
「金か...ふむ、街付近に盗賊が居たら襲うか。」
「こんな魔物が蔓延ってる所に盗賊なんぞ生きて行けるわけ無いじゃろ。それが出来るのは主くらいじゃ」
「マジか...」
困ったな、金を稼ぐあてがなくなった。
「主、魔石なら金の代わりになるぞ」
「なるほど、じゃあゴブリンやコボルトを狩るか。」
「うむ、それが良いじゃろう。ああ、言っておくがゴブリンロードの魔石なんぞ出せば一大事じゃからな?」
「そんな失敗はしないさ」
面倒だからな。
街にはまだ行かないですね〜、あと何十話か行かなくても...はい、ダメですよね。わかってます。でも人の個性を表現するの難しくて...




