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死んでしまった彼女の。  作者: 砂糖ばなな
6/11

最初の悪夢

これからも宜しくお願いします。

高校生。

人生で一番青春する機会かもしれない。

友達をいっぱいつくって。

恋をして。


私にとっては一番の悪夢だったが。




入学した高校は中学校と校舎が繋がっていて、食堂や特別教室は共用になっている。

なので他学年との交流は多かった。


無論、友達はできない。



クラスは、合計30人。

私の席は一番後ろの端で、周囲から孤立していて快適だった。


最初の悪夢が始まったのは、入学して間もなかった。




クラスの強い女子達。

男子にも口げんかでは余裕で勝率100%。

弱い人に嫌がらせを仕掛けているところもよく見る。



弱い者いじめ。



優しかった母から散々だめだと言われてきた。

人を思いやって行動しなさいとか。




他人事だと油断していた私は、入学から1か月。

見事にいじめのターゲット。

私は物語にかいたような『弱い者』。

いじめるには丁度いい。


自己主張などをするタイプではないし。

味方につける友達もいない。



最初はいたってシンプルだった。

黒板に悪口書かれたり。

弁当をこぼされたり。

物を盗られたり。


だが、事を甘く見てはいけなかった。


だんだんとエスカレートしていったのだ。



ある日私はいじめっ子達に、薄暗い路地裏に連れ込まれていた。



「さぁ。出してよ。」


「何を・・・ですか・・・」


「金に決まってんでしょ?」


「持ってません・・・」


「嘘ついてないでさっさと出してよ。」


「嘘じゃないです!本当に持ってません!!」


その時私がお金を持っていないのは事実だった。



「ゔぅっ・・・」




顔面に強烈な痛みが走る。

かなり強い力で殴られた。


視界がぼやけていたが、ボス以外が私の鞄をあさっていた。



「あっ それは・・・!!」



気づいたときにはもう遅かった。

ビリビリと破ける音がする。


あれは私が大切にしていたノートだった。

休み時間にコツコツと描いたイラスト。

あれが唯一の楽しみだったのに。



鞄ごと道路に投げ出され、『今日のいじめ』は終わった。

おかげで教科書やノートはボロボロに。


私は疲れ切って路地裏で一晩をこした。





それからもいじめは、語りきれないほど毎日のように続いた。


辛い。

怖い。


もういっそ死んでしまいたいくらいに。


でも、誰にも話せない。




それが終わりを告げたのは、梅雨の土砂降りの雨の日だった。







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