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死んでしまった彼女の。  作者: 砂糖ばなな
2/11

あの日の私は

どこまで続くか分かりませんが、頑張ります。

私はいつも一人だった。

両親はいない。

友達もいない。

常に孤独でいる事が当たり前だった。


両親は私が生まれてくる前に離婚。

その後、ともに暮らしていた母は病気で亡くなってしまった。

たまに祖母が世話をしてくれていたが、ある日交通事故で亡くなった。



私の大切だった人は次々と居なくなっていく。

まるで私をおいていくように。




ある日の私は、小学6年生。

友達は2、3人。

その中で、小1の頃からの唯一の親友がいた。


その日、学校の図書室に来ていた。

その頃の私は、下校時刻ぎりぎりまで読書をするのが主流。

通っていた学校は生徒数が多かったので、勿論、図書室も広かった。



ランドセルをおろし、推理小説の本棚を見る。

そして、お気に入りの小説を手に取った。

何度も読み返して見慣れたページを開く。



図書室に来て20分ほどたったころ、ある男の子が入ってきた。

私が密かに恋心を抱いていた、少し小さな子だった。

何度か隣の席になった事があり、きっかけも分からぬまま自然と好きになっていった。



その5分ほど後。

私の親友であったあの子が入ってきた。

あの子は、向かいのテーブルに座っていた男の子を連れだす。

何も言わずに。私の存在には気づいてたはずなのに。




あの男女二人は、図書室の隅で何かを話そうとしていた。

もじもじするあの子と向かい合う、ニヤニヤして待つ男の子。

私には分かってた。あの子たちのガキの遊びなんて。



「ずっと前から好きでした。私と付き合って下さい。」



「・・・。」





「・・・あの子なんかより、私の方が全然いいでしょう?」



豹変した彼女の姿。

その台詞にあらゆる感情を覚えたのはたったの一瞬だった。


ずいぶん前に、あの子に 好きな人いるの なんて聞かれ、顔に出やすい私は、あの子にあてられてしまった。


応援してくれてたのに。

支えてくれていたのに。

協力してくれてたのに。


私ははっきりと聴こえた言葉に、何も思わなくなっていた。

怒り、悲しみ、憎しみ。


普通だったら狂ってしまうほどに壊れてしまうのに。

人形のごとく。


「あの子」が誰かも分からないのに。

男の子の答えも分からないのに。



何も考えずにページをめくる私の姿は、何よりも無様だった。








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