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死んでしまった彼女の。  作者: 砂糖ばなな
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乗り移る霊

視点が交互になってます。分かりにくくてすみません。

目が覚めるとそこは、保健室だった。

体を見てみると、足に包帯が巻かれていた。


体を起こそうとすると、少しの痛みを感じる。

どうやら腕も怪我しているようだ。



記憶が無い。

思い出そうとしても、何も思い出せない。


その時。



枕元に置いてある携帯が少し揺れたような気がした。



「非通知・・・」




どうにか体を動かして取る。



「もしもし・・・」




『反省・・・してないでしょう?』




聞こえたのは、携帯からじゃなかった。

携帯からは、声のような騒音が聞こえる。


私の目の前だった。




先生が、カッターを持って立ちはだかっていた。

いつも優しかった保健室の先生。


先生は、カッターの刃をカチカチと出していく。

まるで狂ったように。



私の首にカッターを当てた時。

先生のピタリと動きが止まった。






「大丈夫ですか!?」




ほとんど意識を失っていたような私の前には、先生はいなかった。

その代わり、見たことのない生徒の顔があった。



「ありがと・・・」



その子は私の体を起こすと、足を抑え始めた。



「いたたたた・・・」



「怪我してたの!?」



「さっき転んじゃって・・・」



先生はカッターを持つ手をまじまじと見つめ、何が起きたか分からない様子。



「あなた・・・誰?」



「あぁ、言ってませんでしたっけ。私は1年A組の広瀬って言います。宜しくお願いします。」



「今日はありがと。もう少しで死ぬところだった・・・」



「いえいえ。入ってきたらカッターで殺されかけてたので、助けただけです。」




その子は消毒を済ませると、急いで教室へと帰って行った。



それにしても、何だったんだろうか。

彼女の霊が乗り移った?







怖い。



それが今のはっきりとした心情だった。





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