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ドゥープレックス ビータ ~異世界と日本の二重生活~  作者: ルーニック
第四章 夢のナヴィスハンザ同盟
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閑話 ルントシュテット現象

 簡単に先日も話に少し出たルントシュテット現象をご説明しますね。



【犯罪率の低下】


 ルントシュテットでは明らかに犯罪率が低下しました。

 体感でもそう感じるそうですが、これは処罰を下した数の激減からも判ります。


 マクシミリアン叔父様やレオン司教様達と話すと、原因は多岐に渡ります。


 ・豊作で食が豊かになった事

 ・安価でも美味しい物を増やした事

 ・発展による好景気で多くが儲かっている事

 ・子供達を大切にする風潮になった事

 ・子供達や居留民、周辺民にまでモラルをといた事


 など様々な事が上手く周り犯罪が減ったのかもしれません。


 その代わり他領、他国からの干渉や工作も増え、犯罪者を捉えてみてら他国や他領の人だったと言う事も多くなりました。これは明らかに法整備が必要ですね。


 ルントシュテットは誠実さや親切さが他より優れていると言う評価もあります。

 これはレオン司教様達の力によるところが大きいですが、それが出来るのは生活に余裕が出来たからだと言います。

 以前、ノーラの地元、シュトライヒに行った際に、ゴミが落ちておらず綺麗だと思いましたが、今はルントシュテットのどこも朝晩店先を掃除して何処もが綺麗になりました。

 つまり個人の問題でなく今は全体に出来ているのですよ。



【交通網と観光地】


 これはかなり意識して景色の良い場所などを強調している面もあります。

 イエルフェスタなどはルントシュテットとそうは地形はかわりません。でも同じ様な風景でもルントシュテットの方が綺麗と言われてしまいます。

 観光地としてのおもてなしや旅行時の高揚感、計算された見せ方などなのですが、ルントシュテットを讃える話が後を立ちません。お土産も大人気です。

 いや、これはそういうのを狙ってるから正しい話なのですけどね。


 お土産だけでなく、子供達を大切にする風潮と家計の余裕が出来て来た事から、アメリアのブランド「アメリー」のおもちゃが大ヒットしていて近しいお店まで沢山出来ました。

 そこで私が勢い余って作っちゃったのが「カワイイ」文化です。笑

 小さな子だけで無く大人までカワイイ小さなデフォルメしたぬいぐるみを持ってます。

 これは安価なのですが売れる量が多くて半端ないんですよ。


 いや、日本じゃないんだからと言われても私も日本人なので、、、。

 


【何でも美味い】


 食に関しては完全に私の仕業です。

 品種改良はアンネマリー、エミリア、ラーラ、ケイト、ラルフ達と頑張って(私は食べる係)やってはいますが、メニューは完全に沢さん頼みで、こっちで言えば私の仕業なのですよ。


 主食概念が定まっていなかった状況から、パン、ご飯、様々な調味料、多彩なメニュー、お菓子、ドリンクと殆ど自分の為のように作り続け、流行りました。

 それもこれも沢さんと優秀な料理人さん達のおかげですが、食事処など全てと言って良い程変わってしまったのですよ。

 他領や他国から来てルントシュテットの物を食べると、お菓子でもおまんじゅうでも食事でも持ち帰りのパンでも何でも『美味い』になってしまうのです。

 これはマクシミリアン叔父様やお父さまが経済的に広めた事もあります。



【生活の質】


 最も大きなのは栄養概念の導入と上下水道、入浴の習慣化です。

 子供達の死亡率の低下だけでなく歯磨きの習慣化だけでも死亡率は下がり寿命は伸びるのですよ。


 私、ソフィア的に、これは異常な事だとは思ってません。まあ日本人ですからね。笑


 地球の歴史もそうなのですが、地球では、ローマ帝国時代には『上下水道』も『入浴の習慣』もあったのです。中世の頃はそれらの技術が失われ、運用出来なかっただけなのです。


 こちらの世界で言えば、ラーマ帝国時代に出来ていた事が今まで出来ていなかっただけ。

 と私は考えてます。


 では何故出来なかったのか?


 それは簡単な話で、貴族達による技術の囲い込みによる消失と技術者の違いです。


 ラーマ帝国時代には技官は地位が高く優遇されましたが、今は地位は低く単なる労働者としてしか扱わないからです。勿論、私はそうではないですよ。とても大切な方々です。


 研究者は博士号はありますが、商人、騎士も商爵、騎士爵はあります。

 しかし優れた技術者でも爵位もなく地位が低いのです。

 技官制度が失われたのはお金を直接儲ける商人や直接戦う騎士ではなく優先度が下がったからですが、それにより上下水道も入浴も失われ、子供達のうちに無くなる事も含め、平均寿命はラーマ時代の方が長く50-60歳、私の前の時代では40-50歳と言う感じで短いのですよ。


 私的には何故技術爵がないの。と言いたいですがなかなか伝統を変えるには至りません。笑

 

 そして、それら(上下水道や入浴など)をやっていて且つ、ルントシュテット好きな方々によるルントシュテット推し現象が始まっており、敵対国や敵対領の方々がこれに反発すると言う構図になっています。

 まあ、レヴァント貿易で広まったせいでもあります。


 このルントシュテット好きの事を『ルントシュテット現象』と呼ばれています。


 まあ、まるで日本は凄い、日本の食事は何でも美味い、日本人は誠実! なんかと似てますが、私は日本人ですからね。それは似ますよ。笑


 実は、ここまでなら 凄いなぁ こんなになったかぁ で終わる話なのですが、以前マクシミリアン叔父様の暗殺が行われそうになった事があります。


 今はまさにそれの大型の危機と言えるかもしれません。


 他国を考えれば、アウストリアは神聖ラーマ帝国を自称して宗教的権威で小国を纏め権力を誇ります。

 正確に名指しで言ってしまえばパプスバーグ家の方々です。他にもイカリーのメディス家などルントシュテットを厄介と考えている国は多いのです。


 特に神聖ラーマ帝国は他からの言われ様は相当酷いのですよ。

 歴史的にラーマ帝国のカエザルは戦い、奪い、支配をしました。しかし彼は征服した地を統治し発展させたのですよ。

 

 しかし神聖ラーマ帝国を名乗って小国を味方につけても、技術もなく統治も発展もさせません。


 つまり

 神聖ラーマ帝国は、ラーマ帝国と言う看板を名前だけ騙っている。本物のラーマ帝国の凄さを体現しているのはルントシュテットだ!


 と言われてしまっていて、パプスバーグ家としては放置して置けないレベルの話になってしまっているのです。


 発信している当人達にとっては暗殺の危険。


 かなりヤバーいです。笑い事でないのですがこれがルントシュテット現象の核心なのですよ。

 まあ、こう言う世の中なのです。


 困りました。



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