いらっしゃいませ
身近ではあるが、読書仲間も出来たし、事業は軌道に乗っているし。最近平和な日常を過ごせているし、順調だと生活の中で感じるようになった。
ブルーベルやディナサンとか、本当に身の回りの世話や気にかけてくれる人だけだったので、こういうのは少し新鮮だ。
それはそうと、今日は2週間振りにディナサンが来る日だった。
誤解は解けたものの、噂的によろしくないので、今回は新しいドレスを新調するという名目で。まぁ、家にあるドレスは10着と、その辺の貴族令嬢にしてはかなり少ない方なので、どちらにしても買わなければいけないのだけど。
仕事の話もしたいので、朝早め……8時くらいにこちらに来てもらうことになった。夕食はこちらで食べてもらうことになっているので、レゴに言って多めに準備してもらわなくては――。
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「姫さん、おはようさん。今回はうちのドレスを注文してくれてありがとう」
営業トークをそこそこに、5人の女性と大きな荷物をもって現われたディナサン。後ろに控えている女性がどれも綺麗処だ。やっぱ服飾で働いている女性は綺麗な人が多いなと関心しつつ。
荷物の多さにツッコミを入れる。
だって、荷物運び用の馬車5台分って……たかだかドレスを購入するだけにこれは多すぎるでしょ。
「姫さ~ん、うちは姫さんのアドバイスのおかげで美容系の商会と提携して融通して仕入れできるんやで?ドレスだけじゃのぅて化粧品とか、珍しいものも持ってきてるんよ」
「いや、別にドレスだけでいいでしょ」
「そのドレスでも、採寸して姫さん用のドレスを作らせてもらうさかい、生地や小物ももってきたんや」
採寸するなんて聞いてない。既製品でいいじゃん、と言ってみるが、そこは商人であり、服飾系商会のオーナー。それは許さないと首を横に振った。
こういう時のディナサンはすごい厄介なので、これ以上反論しないようにしようっと。
こうして事業の話がてら、ドレスを作る為の採寸と、どんなドレスが欲しいかの話し合いが始まる……。




